JOHN LOBB|話題のネクタイが9月1日に世界同時発売
FASHION / MEN
2015年4月8日

JOHN LOBB|話題のネクタイが9月1日に世界同時発売

JOHN LOBB|ジョンロブ

ジョンロブCEOルノー・ポール=ドーファンが語る“パーソナルスタイル”

話題のネクタイが9月1日に世界同時発売(1)

速報でお伝えしたジョンロブの“パーソナルスタイル”にラインナップするネクタイが9月1日(日)に世界同時発売されることが決定した。エレガントで繊細であたらしい、ジョンロブの靴から発想されたネクタイの魅力を、ジョンロブCEOルノー・ポール=ドーファン(Renaud Paul-Dauphin)氏が語る。

Interview by SUZUKI FumihikoText by KAJII Makoto (OPENERS)Photographs by TAKADA Miduho

ジョンロブのネクタイの剣先の角度が“120°”の理由とは

ネクタイの剣先は通常90°だが、ジョンロブ“パーソナルスタイル”のネクタイの剣先はなんと“120°”の仕立て。これはジョンロブのベルト「LA SCALA」のバックルからインスピレーションを受け、コーディネイト性を考えられたものだという。

――最初にあたらしいコレクションについて聞かせてください。“パーソナルスタイル”と命名されているんですね。

そうです。

ジョンロブ|ネクタイ 02

――なぜ、そのパーソナルスタイルの最初に、ネクタイとグローブ(今秋発売予定)を選んだのですか。

これまでも、ジョンロブは、ソックスであるとか、靴以外の商品を展開しています。そういう意味ではパーソナルスタイルも一連の流れのなかに位置づけられたものです。
とはいえ今回は――ここからは、実物をみながら話をしましょう――たとえばこのネクタイです。裏返すと、ループにはとてもソフトなシューズ用のレザーが使われています。革の色は、ネクタイの色ごとにちがっていますが、どれもジョンロブの靴で使われるのとおなじ革、おなじようにつくられた色です。つまり、タイと靴のあいだに物語があるのです。

グローブも、おなじように靴に使われるカーフスキンでつくられています。そしてステッチがツインステッチだということや、革の曲線、これもジョンロブの靴と同様の意匠です。
我々はこうやって、靴、ネクタイ、グローブのあいだで、「相乗効果をうみだそう、ジョンロブの靴がもっている世界をより豊かにしよう」と意図しました。それが、アクセサリーともいうべき、パーソナルスタイルがうまれた背景です。

ジョンロブ|ネクタイ 03

ジョンロブ|ネクタイ 05

――デザインをおこなったのは誰ですか?

デザイナーはフィリップ・ムケです。フィリップはジョンロブと緊密な連携をとり、靴とのあいだのリンクが成立するように、ジョンロブの靴のデザインエレメントを利用しました。
たとえばネクタイに入っているラインもツインステッチですし、ネクタイならば剣先の角度、グローブではバックルの角度が、ジョンロブのいくつかの靴や「LA SCALA」というベルトのバックルの角度とおなじなのです。
また、細かいところですが、ネクタイの裏の“ゴールデン スレッド(黄色のステッチ)”、これもまたジョンロブではおなじみの色ですよね。

ジョンロブ|ネクタイ 07

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――そうやってジョンロブの世界観を広げる、という試みがパーソナルスタイルの役割ですか?

そうです。靴だけでは限りがあったスタイルの演出の幅がひろがった。と同時に、靴とともに、ジョンロブの形、色、素材でできたものを身に纏うことで、ジョンロブの世界観が強められる、ともいえるでしょう。

JOHN LOBB|ジョンロブ

ジョンロブCEOルノー・ポール=ドーファンが語る“パーソナルスタイル”

話題のネクタイが9月1日に世界同時発売(2)

美しい靴の代名詞であるジョンロブのレザーの豊かな色合いからインスピレーションを受けて登場した8色展開のジョンロブのネクタイ。デビューシーズンは、ヘリンボーン織りの「SIGNATURE」と、ジョンロブの靴や革小物に見られるツインステッチをモチーフにした「TWINSTITCH」の2シリーズが発売される。

ジョンロブCEOが語る、イヤーモデル、フィリップII、WINNER SPORT Mark II

――お話を聞くかぎり、パーソナルスタイルはこれで完結というわけではないように思いますが……。

先の話をする前に、まず今回のパーソナルスタイルを発売して、ジョンロブのストーリーをシェアしていく、それが大切です。もちろん、この先のアイデアはありますが、まだそれを話すタイミングではないでしょう。それに、言うまでもないことですが、ジョンロブのメインは靴です。

ジョンロブ|ネクタイ 12

――ではここで、その靴に話題をうつして、イヤーモデル、そしてフィリップIIについてお話を聞かせてください。

今年のイヤーモデルはラストも新鮮で、色もあたらしいのが特徴です。この色の表現はジョンロブならではの技術です。どうぞご期待ください。
また、フィリップIIは、フィリップIIのダービー、そしてローファーです。以前のオックスフォードとあわせて、フィリップIIは3バリエーションとなったわけです。フィリップIIは威厳があって、美しい、ジョンロブのアイコニックなシューズです。

――アストンマーティンとのコラボレーションシューズ「WINNER SPORT」は第2弾が登場しました。個人的には、以前のもの以上にアストンマーティンらしいと思うのですが。

ジョンロブとアストンマーティンのコラボレーションは、非常にポジティブな反響をよんでいます。デザイン、クラフツマンシップ、品質、スポーティネス、エモーション……いろいろな価値が、ジョンロブとアストンマーティンに共通しているのだと思います。
第2弾となる「WINNER SPORT Mark II」もアストンマーティンファンからも好評です。デザインがエキサイティングになったのも特徴ですが、以前とくらべると、ラストがすこし余裕のあるものになって、やわらかく履き心地がいいので、ドライビングにもウォーキングにも適していますよ。

ジョンロブ|ネクタイ 14

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これから発売される日本限定モデル「LOPEZ」と「MORTON」も注目

――日本限定モデル「LOPEZ」と「MORTON」や、ソワレコレクションとして登場する「ODESSA」と「CALISTO」は、華々しい一方で、スムーズでクラシックな印象も受けます。

「LOPEZ」と「MORTON」は、日本チームと連携して完成させた、日本市場のためだけにつくられた特別なモデルです。
また、「ODESSA」と「CALISTO」は、クラシックでもあり、スポーティでもあり、ファッショナブルでもある。ジョンロブにはいろいろな表情があるのだということを表現しています。これらには特別な黒のシューツリーも付属します。4色展開なのですが、光によって見え方が変わり、たとえばエメラルドは、グリーンが黒に見せることもあります。

ジョンロブのユニークネスは、細部に宿る

――今回パーソナルスタイルがあらたにくわわって、より幅広い展開に期待が高まりますが、あらためてジョンロブのプロダクトをジョンロブたらしめているものは、何だと考えていますか?

ディテールです。それが高い品質感を演出するのです。気がつかないような細部の高い品質――たとえばネクタイの背面のレザーは着用しているかぎりは、身に着けているひとも、そのひとを見ているひとにも見えません。しかしこれが、ジョンロブのユニークネスなのです。自己顕示的な、これ見よがしではないディテール。

ジョンロブ|ネクタイ 17

スタイルは重要ですが、ジョンロブのスタイルは、ディテール、そしてそのディテールをつくる歴史とクラフツマンシップからうまれます。ですから、私の使命は、この積み重ねられた歴史をこれからも残していくことです。

ジョン ロブ ジャパン
Tel. 03-6267-6010
http://www.johnlobb.com/jp

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