ジャガー プロジェクト 7 登場|Jaguar
Jaguar Project 7|ジャガー プロジェクト 7
ジャガー プロジェクト 7 登場
昨日、予告されていた、グッドウッド フェスティバル オブ スピードで登場するジャガー「Fタイプ」をベースとしたワンオフモデルが公開された。その名も「プロジェクト7」。
Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)
Dタイプによせたコンセプト
グッドウッド フェスティバル オブ スピードにジャガーが送り込む、「プロジェクト7」と名付けられたクルマは、イアン・カラム率いるジャガーのデザインチームがつくりあげたワンオフのシングルシータースポーツカーだ。その着想のもとになったのは、ジャガーのかつてのレーシングカー「Dタイプ」。
そのDタイプをおもわせる、ドライバーの頭のうしろから伸びるフェアリングがもっとも特徴的なこのモデル。形状が変更されているフロントフェイスには、カーボンファイバー製のスプリッターを備え、サイド、リアにもカーボンファイバー製のエアロパーツを装着する。ウインドシールドの角度は、Fタイプからさらに寝かされている。
インテリアはレーシングカーらしいバケットシートに4点式のシートベルトを備え、Fタイプでは助手席にあたる部分はヘルメットホルダーへと変更されている。
モデル名の「7」は1951年から1990年までのル・マン24時間レースでの7回の優勝からきており、青いボディカラーは1956年と57年にル・マン24時間レースを制したDタイプに由来する。
Dタイプへのオマージュは外観だけではない。
プロジェクト7は5.0リッタースーパーチャージドV8エンジンをフロントに宿しており、そこから最高出力550ps、最大トルク680Nmを発揮。「Fタイプ V8S」のそれを55ps、55Nm上まわる。
Fタイプゆずりの8段“クイックシフト”オートマチックトランスミッションを介して後輪を駆動し、0-60mph(0-96km/h)加速は4.1秒、最高速度は時速186マイル(300km/h)。さらに、スポーツサスペンション、電子リアディファレンシャルなど、本格的なスポーツカーとしての装備と性能を有するのだ。
イアン・カラム氏は、このプロジェクト7を、「ただ楽しむことをだけを追求した純粋なジャガー」と評する。