アストンマーティンの魂を見せつけるスピードスター|Aston Martin
Aston Martin CC100 Speedster Concept|
アストンマーティン CC100 スピードスター コンセプト
アストンマーティンの魂を見せつけるスピードスター
アストンマーティンは、以前、CCO マイケル・ヴァンダー・サンデ氏が予告していたように、アストンマーティン創立100周年を記念する、「CC100」と名付けられたコンセプトカーを発表した。
Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)
エキサイティングなのは今だ
「CC100はアストンマーティンの誇らしい歴史を凝縮したクルマです。アストンマーティンのモータースポーツでの華々しい戦果、デザイン能力の高さ、技術的ノウハウがどんなものなのか、そのあらわれです。そして、なによりも、CC100は、我々が挑戦を愛していることを表現したクルマです」
とは、アストンマーティンのCEO ウルリッヒ・ベッツ博士の弁。
CC100は、アストンマーティンをアストンマーティンたらしめる、“アストンマーティンの魂”を強烈に見せつけると、ベッツ博士がつづけて説明する、2シーターのコンセプトモデルで、今回、アストンマーティン創立100周年を記念して発表となった。
正式名称は「CC100 スピードスター・コンセプト」。ニックネームは「DBR100」。
発表は「ADACチューリッヒ24時間レース(通称 ニュルブルクリンク24時間レース)」にあわせておこなわれ、「CC100」はニュルブルクリンク北コースを実際に走行。ステアリングホイールを握ったのは、ウルリッヒ・ベッツ博士だった。
この「CC100」、もちろん最新のアストンマーティンのデザインではあるが、1956年に誕生し、1957年から1959年まで、ニュルブルクリンク1000kmレースやル・マン24時間レースでの勝利をアストンマーティンにもたらした、「DBR1」というレースカーを、デザインモチーフのひとつにしているという。
そのため、「CC100」のワールドプレミアでは、1959年にニュルブルクリンク1000kmレースで優勝した「DBR1」が、「CC100」とともにコースへ。この「DBR1」のドライバーをつとめたのは、その1959年のニュルブルクリンク1000kmレースでも「DBR1」のドライバーだった、スターリング・モス卿だった。
基本はVHアーキテクチャーとAM11エンジン
「CC100 スピードスター・コンセプト」の全長は4.5メートル、全幅は、英国式にミラーを含めれば2メートル以上だという。
その骨格は、現在の市販モデルとおなじVHアーキテクチャーを採用。ボディとインテリアはカーボンファイバー製だ。
エンジンは、こちらもまた市販モデル同様の「AM11」。自然吸気の6リッターV型12気筒エンジンだ。そして、このAM11と組みあわされたのは、レーシーなオートメイテッド シーケンシャル マニュアル ギアボックス。その走行性能は、0-100km/h加速 4秒強、最高速度はリミッターに制御され約290km/hだという。
最後にもう一度、ベッツ博士の言葉を引用しよう。
「アストンマーティンの未来は、過去のいかなる時点とくらべてもはるかにエキサイティングなものになるにちがいない。アストンマーティンのファンやオーナーは、このCC100をみてそう感じ、気持ちが熱くなるのではないでしょうか?」