My Own Watch|エジナルド・ベルトーリさんが愛用する腕時計とは
My Own Watch|エジナルド・ベルトーリ
永遠に着けられる腕時計を選びたい
My Own Watchの第8回目に登場するのは、ランボルギーニ ジャパン カントリーマネージャー のエジナルド・ベルトーリさん。時計選びにも、ファッション同様にさりげないこだわりが滲み出る。
Photographs by TSUKAHARA Takaaki
腕時計は自分の一部
エージングしたダークブラウンのボマージャケットにブルージーンズ、そして首もとにブルーグレーのマフラーを効かせたスポーティな大人のヴィンテージスタイルで、ランボルギーニが南青山にオープンするクリスマスカフェに現れたエジナルド・ベルトーリさん。
その腕に輝くのはスイスを代表する名門ジャガー・ルクルトの「レベルソ・デュオ」。二重反転式の角型ケースの中に収められたひとつの機械式ムーブメントで、ケースの表と裏それぞれの文字盤に異なる時間を表示できる、同社を代表する名品だ。
「表側の文字盤は日本時間、そして裏側の文字盤は私の母国でもあり、ランボルギーニ本社があるイタリアの時間に設定してあります。この時計は、私のビジネスにはピッタリですね。エクスクルーシブでエレガントで洗練されていて、しかも驚くほど高価ではないのがすばらしい。ただ、手巻きでゼンマイを巻かなければいけないなのが、個人的にはちょっと残念に思ったりしますが(笑)」。
クラシックなデザインの腕時計が好きだというベルトーリさん。現在は4本の腕時計を所有し、季節やTPOに合わせて使い分けている。中でも愛用しているのが、この「レベルソ・デュオ」とロレックスの「ダイバーズ・サブマリーナー」。どちらも時計通なら誰もが絶賛の、スーパー・クラシックモデルだ。
「永遠に着けられる、いつまでも変わらない魅力をもつ腕時計が好きですね。いま、旬であるかどうかはどうでもいい。腕時計は自分の一部。いい腕時計は朝起きて着けると、自分が褒められているようなうれしい気持ちになります。冬はもっぱらこの「レベルソ・デュオ」。そして暑い日本の夏には、メタルブレスレットで安心して着けられるロレックスを愛用しています。おなじジャガー・ルクルトの丸型ウォッチコレクション「マスター」も、クラシックでエレガントなデザインがとても良いと思います」。
日本に赴任する前から腕時計は昔から大好きで、母国イタリアにはたくさんの腕時計コレクションがあるという。
「1960年代~70年代のネオクラシックなモデルが好きになって、ヴィンテージマーケットに通ったり、閉店する時計店で売れ残っていた当時の新品を手頃なお値段で譲ってもらったり。そして中国勤務の時代に、高級時計の魅力を深く知るようになりました」。
そんな経験を経てたどり着いた究極の1本が、この「レベルソ・デュオ」なのだ。
じつはいま、替ベルトの出来上がりを待っているところです。このモデルには、ライトグレイのレザーベルトが似合うのでオーダーしました。楽しみですね」。
エジナルド・ベルトーリ|Eginardo Bertoli
1967年、イタリア・パドヴァ県生まれ。母国フィアット・パワートレイン・テクノロジーズ社をはじめとした世界的自動車メーカーに勤め、自動車産業での基盤を固める。中国駐在を経て、2011年1月からランボルギーニ ジャパンのカントリーマネージャーに就任、現在に至る。「赴任早々の3月に東日本大震災を経験しました。あの時、賢明に行動し辛い状況なのに文句を言わない、日本人の強さに感銘を受けました」と語るエジナルドさん。1男1女の父として、2013年に最も望むことは「家族の健康」とのこと。