ロールス・ロイスの新型SUV、その名は「カリナン」|Rolls-Royce
Rolls-Royce CULLINAN|ロールス・ロイス カリナン
ロールス・ロイスの新型SUV、その名は「カリナン」
ロールス・ロイス モーター カーズは2月13日、開発中の同社初となる新型SUVの名称を「カリナン」に決定したと発表した。
Text by HARA Akira
由来は南アで発見された世界最大のダイヤモンドから
新型ロールス・ロイス「カリナン」は、昨年デビューした「ファントム」に続いて同社が新開発したオールアルミニウム製スペースフレーム構造「アーキテクチャー オブ ラグジュアリー」を採用した2番目のモデル。
2015年に発表した「豪華な旅という概念を塗り替え、何処へでも快適に出かけることができる、まったく新しいハイボディビークル」として開発が続けられてきたもので、そのプロジェクト名称である「カリナン」が、そのまま車名として採用されたことになる。
「カリナン」は、1905年に南アフリカで発見された世界最大のダイヤモンドに付けられた名前。南ア政府が15万ポンドで購入し、国王にふさわしい宝石として英国王エドワード7世の66歳の生誕記念として献上されることになり、大冒険を経てイギリスに送られたという。
ロールス・ロイス「カリナン」もダイヤモンドと同様、アフリカや中東の灼熱砂漠、北極圏の凍てつくような雪道、スコットランド高地の草に覆われた深い谷、北米のそそり立つ渓谷など、どんな場所であってもエフォートレス、すなわち快適に走れるように旅(開発)を続けてきたのだそうだ。
ロールス・ロイスのトルステン・ミュラー・エトヴェシュ代表取締役社長は「我々は、カリナンダイヤモンドを育んだ大自然の素晴らしさにインスパイアされました。カリナンという名前は、この新型車が踏まえる思想の多くの側面を具現するもので、最大の圧力を受けても怯まぬ耐久性や絶対の堅実性、希少性と尊さ、チャールズ・ロールスのパイオニア精神、冒険精神、サー・ヘンリー・ロイスの技術革新性、そしてむろんのこと、世界のどこを走っても際立つ絶対のラグジュアリーを表現しています」とコメント。さらに「世界最大のダイヤモンド『カリナン』と同じく、それは完璧な姿で現れ、他の全てを圧倒するのです」と強調した。