スポーティなクロスオーバー

「ミニ ペースマン」は、ミニファミリー唯一の5ドアモデルである「ミニ クロスオーバー（本国名：MINI Countryman）」をベースに、3ドア化した、ミニの第7のモデル。単にドア枚数を減らしただでではなく、リヤに向かってなだらかに下がるルーフ、逆に切れ上がるウエストラインなど、クーペライクなデザインにより、スポーティな外観に仕上がっている。

パリで発表された情報によると、グレード構成はガソリンエンジンが「クーパー」「クーパーS」、ディーゼルエンジンは「クーパーD」「クーパーSD」にわかれ、さらにもっともスポーティな「ジョン・クーパー・ワークス」が予定されているという。

お披露目は2年に一度のお祭り

今回のお披露目は、2年に一度開催されるファンイベント「MINI CONNECTION 2012」の会場。袖ヶ浦フォレストレースウェイを貸切にしておこなわれたこのイベントは、まさにMINIの祭典だ。

車両の展示も通常のモデルはもとより、ペースマンとおなじくパリモーターショーで発表された最強のMINI「ジョン・クーパーワークスGP」、ロールス・ロイスの内装をまとまった「インパイアード バイ グッドウッド」、布袋寅泰氏とのコラボレーションした「クーペ」と「ロードスター」など特別なモデルまでが勢揃いし、前述のペースマンは特設ブースのなかで希望者のみが閲覧できるという演出がなされていた。

そのほかにも、プロドライバーの運転に同乗できる「レーシングタクシー」や、自分のMINIでサーキットコースを走る「スポーツ ラン」といったモータースポーツとあわせて、MINIライクなワンちゃんをを決める「ミニ ドッグコンテスト」、来場者のMINIをその場で洗車する「カー ウォッシュ」など、飽きることのないアトラクションが終日おこなわれた。

もちろん来場者のクルマもそのほとんどがMINI。しかもカスタマイズ豊富なクルマとあって2台としておなじデザイン・仕様がなく、駐車場を見て歩いているだけでも心がおどる。

たんに走るための道具ではなく、ライフスタイルのパートナーとしての「MINI」を愉しむイベントとして大いに盛り上がり、最後はパレードで締めくくられた。