ハンドドリップにこだわる「artless craft tea & coffee」|EAT
LOUNGE / EAT
2016年11月20日

ハンドドリップにこだわる「artless craft tea & coffee」|EAT

EAT|オフィスに併設するカフェ artless craft tea & coffee

ハンドドリップそして日本の美意識とモダンデザイン

「artless craft tea & coffee」はオーガニック農法で作られたコーヒーやお茶を一杯ずつ丁寧に淹れる。和の雰囲気と現代的なデザインを組みわせたスタイリッシュな店舗デザインが特徴だ。

Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)

日本の美意識とモダンデザインが融合した空間

アーティストの川上シュン氏が代表を務めるブランディング・エージェンシー artless(アートレス)のオフィスに併設するカフェ「artless craft tea & coffee」。ここでは”クラフト"という言葉にフォーカスし、人の手で丁寧に育てられた有機・無農薬の焙じ茶・京都の老舗茶舗より仕入れるくき玉露・玄米茶・刈番茶を常滑の急須で、うまみが凝縮される最後の一滴まで丁寧に淹れる。コーヒースタンドのスタイルで、日本茶を楽しめのが面白い。

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一方のコーヒーは、丸山珈琲協力のもと、マイクロミルやマイクロロットと呼ばれる小規模農園から仕入れた「シングルオリジンコーヒー」を一杯ずつ、丁寧にハンドドリップで提供する。

加えて深い味わいのオーガニックミルクも取り入れ、焙じ茶やコーヒーとミルクを組み合わせたまろやかな一杯もラインナップする。

店舗デザインは茶室をコンセプトとし、建築構造用画材で使用されるラーチ合板(構造用のマツなどを薄くスライスして張り合わせ、パネル状にしたもの)をそのまま使用した。

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さらに幅5mの一枚鉄板のカウンターに炉を切り、そこに茶釜を入れることで「侘び寂び」や「未完の美」という日本独自の美意識と現代的なデザインとを組み合わせた。

使用される道具は、京都 開花堂の茶筒、金網つじの茶こし、樂焼/三代小川長樂の長男 小川裕嗣氏の白樂の花器など、進化し続ける日本の伝統工芸品。茶道のように道具へのこだわりと配慮を大切にしている姿勢も評価できる。

artless craft tea & coffee
営業時間|11:00~20:00 ※水曜のみ12:00~19:00
定休日|火曜
場所|東京都渋谷区神宮前3-21-16 1F

問い合わせ先

artless craft tea & coffee

Tel.050-5532-7006

http://www.craft-teaandcoffee.com/

           
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