BMW 7シリーズにMパフォーマンスとPHVを追加導入|BMW
BMW M760Li xDrive|ビー・エム・ダブリュー M760Li xDrive
BMW 740e iPerformance|ビー・エム・ダブリュー 740i iパフォーマンス
BMW 7シリーズにMパフォーマンスとPHVを追加導入
BMW グループ ジャパンは、フラッグシップの7シリーズに、ダイナミクスを高めたM Performance Automobilesの「M760i xDrive」と、効率性、エフィシェントを追及したプラグインハイブリッドのi Performanceモデル「740e iPerformance」の2種類を追加した。両車とも10月13日(木)より予約を開始し、M760Li xDriveは2017年2月から、740e iPerformanceは、10月下旬からの納車を予定している。価格は、それぞれ2,420万円と、1,169万円。
Text & Photographs by UCHIDA Shunichi
BMWグループでは、ダイナミックな走りと、省エネルギーといった二律背反する価値観を両立することを目指し、BMWエフィシェントダイナミクスという技術戦略を採用してきた。投入された2つのモデルは、このダイナミクスと、効率というBMWブランドの両ブックエンドをそれぞれ極限まで高めたモデルなのである。
V12エンジン搭載のM760Li xDrive
フラッグシップ サルーン「7シリーズ」のトップエンドモデルとなるが、今回投入された「M760Li xDrive」だ。
BMWがモットーとする“駆け抜ける喜び”を極限まで高めるサブブランドで高性能スポーツカーの開発を担当するBMW M社では、「M3」「M4」「M5」などのハイパフォーマンスモデルが属するBMW Mモデルと、スポーツ性と優れた効率に加え、日常走行における高い実用性を併せ持つM Performance Automobilesの2つのカテゴリーを持っている。このM760Li xDriveは後者に属し、Mモデルと、標準車との間に位置するクルマである。
M760Li xDriveのハイライトは何といってもエンジンだ。最高出力610ps、最大トルク800Nmというパフォーマンスを発揮する、新開発6.6リッターV型12気筒、BMW M Performanceツインパワーターボ エンジンを搭載。そこに四輪駆動システム、xDriveと、8段オートマチック トランスミッションを組み合わせることにより、0-100km/h加速は3.7秒という動力性能を実現している。
このxDriveは、ステアリングの切れ角やホイールの回転速度などの車両データから、オーバーステアやアンダーステアなどの兆候を察知すると、システムが電子制御式多版クラッチを装備したトランスファー ギアボックスを介して瞬時に前後アクスルへの駆動トルク配分を最適化し、優れたロードホールディングを実現する。
モデルバリエーションは、スポーティなエクステリアを演出するM エアロダイナミクスパッケージを身にまとった「M760Li xDrive」。もう1つは、クロームのパーツをエクステリアに多用し、エレガントなスタイリングを強調する「M760Li xDrive V12 エクセレンス」が用意される。価格は両モデルとも2,420万円とし、BMWラインナップでは最高額の価格となる。
BMW M760Li xDrive|ビー・エム・ダブリュー M760Li xDrive
BMW 740e iPerformance|ビー・エム・ダブリュー 740i iパフォーマンス
BMW 7シリーズにMパフォーマンスとPHVを追加導入 (2)
新たなエントリーモデルはプラグインハイブリッド
もう1台の追加モデルが「740e iPerformance」で、7シリーズのエントリーモデルに位置づけられる。
iPerformanceモデルとは、持続可能なモビリティを提供するBMWのサブブランド“BMW i”に搭載された電動技術、eドライブを搭載する次世代ハイブリッドモデルを指し、国内では740e iPerformance以外に「330e iPerformance」「225xeアクティブツアラーiPerformance」「X5 xDrive40e iPerformance」の4モデルがラインナップされている。
740e iPerformanceのパワートレインは、新世代2リッター直列4気筒エンジンと、8段オートマチックトランスミッションのあいだに、コンパクトに組み込まれた高出力の電気モーターを組み合わせる。このエンジンとモーターにより、後輪を駆動する。
大容量バッテリーと高出力モーターを搭載した740e iPerformanceの新世代ハイブリッドシステムは、最高出力326ps、最大トルクは500Nmというパワーを発生。0-100km/h加速は5.4秒で、エントリーモデルながら「740i」の5.5秒、先代「アクティブハイブリッド7」の5.7秒を上回る結果である。
先代のアクティブハイブリッド7と比較し、約7倍もの大容量となった9.2kWhのリチウムイオンバッテリーは後席下に配置。燃料タンクもラゲッジルーム下に格納し、トランク容量は420リッターを確保している。
この大容量バッテリーにより、電気モーターだけで最長42km、最高速度140km/hまでのゼロエミッション走行が可能となった。ちなみにアクティブハイブリッド7のバッテリー容量は1.35kWh、電気モーターだけでの最高速は60km/h、走行可能距離は4kmであった。
同社BMWブランド マネジメント ディビジョン プロダクト マーケティング マネージャーの岡田裕治氏によると「過去行った実証実験では、日本の都市部のユーザーは、1日の走行距離は25kmから30km走行するのが平均です。つまり平均的なユーザーであれば、毎日充電することによって、一滴のガソリンも使わずに、クルマを使いつづけるのが可能になるモデルなのです」とコメントする。
また、740e iPerformanceは、ドライバーの好みに応じてボタン操作ひとつで、ハイブリッドシステムのオペレーションモードを変更することが可能だ。岡田氏は、最も重要なモードとして、バッテリー コントロール モードを挙げる。「このモードを選択すれば、走行中でも100パーセントまでバッテリーを充電することが可能で、仮に自宅に充電設備がないユーザーでも、安心してゼロエミッション走行が楽しめます」と述べた。
BMW M760Li xDrive|ビー・エム・ダブリュー M760Li xDrive
BMW 740e iPerformance|ビー・エム・ダブリュー 740i iパフォーマンス
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充電ネットワークの利用サービスChargeNowを標準装備
iPerformanceモデルには、先日導入されたBMWおよびBMW i専用の公共充電サービス ネットワーク「ChargeNow」を標準装備。これによりBMWが提携する国内最大の充電ネットワーク、NCSネットワークの全国約8,500基の普通充電器が車両購入から1年間、無料で使用できる。
また、専用のスマートフォンアプリ、ChargeNowアプリを使えば、全国の提携充電ステーションをマップ上に表示したり、充電ステーションの詳細や、充電器ごとのリアルタイム満空情報を表示することが可能となる。
さらに740e iPerformanceは、テレマティックスサービス、BMWコネクティックドライブに、スマートフォンを利用して簡単にクルマにアクセスできるeDriveサービスを付与している。具体的には「例えば夏場に炎天下にクルマを放置していたときや、冬場の出勤前の寒い時などに、スマートフォンから遠隔操作でクルマのエアコンを起動させて、乗車する前に室内を快適な温度に設定することが可能」とのこと。
740e iPerformanceには、スタンダードモデルに加え、M Sportモデルをラインナップ。価格はそれぞれ1,169万円、1,240万円である。
プラグインハイブリッドをエントリーモデルにした理由について岡田氏は「環境性能に優れたモデルをより多くBMWユーザーに乗ってもらいたい。その結果として、二酸化炭素、CO2削減に貢献したいと考えている。ただ単に環境性能の高いモデルを世の中に出したことで満足するのではなく、量販の価格帯で、台数を売って初めて環境性能に対応するモデルを投入した意味があるのです」と述べる。
最後に岡田さんは7シリーズのモデル追加について「このたび、昨年10月の販売開始から、多くのユーザーに好評な第6世代7シリーズに、BMWを象徴する2台のモデルを追加いたしました。その結果として、ユーザーにより幅広い選択肢を提供し、ラグジュアリーセダンの新たなベンチマークを確立したいと考えています」と語った。
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