BMWの電気自動車に乗れる|BMW
BMW|ビー・エム・ダブリュー
BMWの電気自動車をシェア
ビー・エム・ダブリューは7月20日、「BMW 1シリーズ クーペ」をベースにした電気自動車「BMW ActiveE」を、タイムズ24が展開するカーシェアリングサービス「Times PLUS」の車両として導入、合同実証実験を開始すると発表した。つまり、本日からTimes PLUSでBMWの電気自動車を運転できる。
Text & Photographs by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)
低排出ガスモデル、ぞくぞく日本導入
第42回東京モーターショーにも出展し、2013年に販売開始、2014年には日本市場への導入が予定されているコンパクトEV「BMW i3」、日本での「X5」販売台数全体のうち約80パーセントをしめるという、クリーンディーゼルエンジン搭載SUV「BMW X5 35d BluePerformance」、今後3シリーズへの導入と、7シリーズでのアップデートが予定されている、ハイブリッドパワートレインを搭載した「アクティブハイブリッド」シリーズ、さらに、セダンモデル、ツーリングモデルで、導入される予定の3シリーズ、5シリーズのクリーンディーゼルモデルと、運転の楽しみと低CO2排出量を両立するモデルの日本市場投入に積極的なビー・エム・ダブリュー。
くわえて、ドイツ本国では、持続可能な自動車社会実現のため、カーシェアリングサービス「DriveNow」を2011年4月から展開していることをご存知の方も少なくないだろう。日本においても、同様の観点から、2010年7月以来、タイムズ24の「TimesPLUS」にMINIと1シリーズの車両提供をおこなっており、2012年4月末の時点では144台が全国に配備されているという。
i3へとつながるActiveEを提供
ここに、投入されるのが、今回発表されたBMWの電気自動車「BMW ActiveE」だ。全世界で1,000台が生産され、うち5台が日本に上陸した。1台がテスト車両として、のこり4台がTimesPLUSで、具体的には2台がタイムズステーション イトシアで、1台がタイムズステーション池袋で、1台がタイムズステーション横浜山下町で運用される。
ベースとなっている車両は、BMW 1シリーズ初代型のクーペモデル。搭載されるバッテリーセル、電気モーターは前述の「i3」に近いものだという。
モーターとトランスミッションは後輪の車軸に設置され、後輪を駆動する。その上部に駆動システムが設置されているため、トランク容量は通常の370リットルから200リットルに減少した。
フードが盛り上がっているフロントには、エンジンではなくバッテリーが収められている。
前後重量配分は、EVであってもBMWならではの50:50に近いバランスを実現。航続可能距離は約160kmだ。左ハンドルのみで、市販化の予定はない。
充電はタイムズの拠点においておこなう形式なので、利用中の充電はできない。いまや11万人強を数えるというTimesPLUS会員が、他の車両と同様の手続きで利用できる。
発表会ではBMW Group Japanの代表取締役社長ローランド・クルーガー氏からタイムズ24株式会社代表取締役社長 西川光一氏へのキーの贈呈がおこなわれた。
BMW ActiveE|ビー・エム・ダブリュー アクティブ イー(EU仕様車種)
ボディサイズ|全長4,360×全幅1,748×全高1,438mm
ホイールベース|2,660mm
トレッド 前/後|1,474mm/1,507mm
最小回転直径|10.7m
車両重量|1,815kg
トランク容量|200リットル
最高出力|125kW(170ps)
最大トルク|250Nm
バッテリー|リチウムイオンバッテリー(32kWh)
バッテリー重量|450kg
充電時間|240V/32A(7.7kW)の場合 4-5時間
110V/16A(1.3kW)の場合 16-20時間
0-100km/h加速|9.0秒
最高速度|145km/h
CO2排出量|0g
乗車定員|4人