レクサスのフラッグシップクーペ「LC」日本初公開|Lexus
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2016年5月20日

レクサスのフラッグシップクーペ「LC」日本初公開|Lexus

Lexus LC|レクサス LC

レクサスのフラッグシップクーペ「LC」日本初公開

レクサスインターナショナルは、5月19日、都内にて次世代フラッグシップクーペ「LC」の日本初披露を行った。発売は来春を予定している。

Text & Photographs by OHTO Yasuhiro

エッジの効いた精悍なデザイン

日本初披露となったレクサス「LC」は、フラッグシップサルーン「LS」と同クラスとなる、レクサスの最上級クーペだ。会場には、1月のアメリカ・デトロイトモーターショーにてワールドプレミアされたガソリン仕様の「LC500」と、2月にオランダ・バークで初公開され、スイス・ジュネーブモーターショーにも出展されたハイブリッド仕様「LC500h」の2台が展示された。

新しいFRプラットフォームが採用され、全長4,760mm×全幅1,920mm×全高1,345mmのボディサイズを持つ同モデル。ワイド&ローのスポーティなシルエットは、パフォーマンスの高さを予感させる。レクサスのアイコンであるスピンドルグリルのフロントマスク脇には、新開発の超小型3連LEDヘッドランプユニットを装着。フロントオーバーハングの短さと低重心を強調したシャープなデザインにまとめられている。また、リアスタイルにもスピンドル形状がモチーフとして取り入れられ、レクサスの一員であることを強く主張している。

Lexus LC500|レクサス LC500 004

Lexus LC500

Lexus LC500|レクサス LC500 015

Lexus LC500

4名の乗車が可能な室内には、レザーやアルカンターラを採用。視覚だけでなく触感にもこだわったという。コクピットは、ドライバーとクルマとの一体感を実現するドライビングポジションを求めて、レイアウトやシートのホールド性などを徹底した走り込みにより最適化させたとのこと。インターフェイスも次世代の操作系を採用しており、使いやすさも向上している。

注目のパワートレインは、ガソリン仕様とハイブリッド仕様の2種類。ガソリン仕様のLC500は、「RC F」などのFモデルに搭載されている5.0リッターV型8気筒DOHCエンジンに新開発の10段ATが組合わされ、最高出力475ps/7,100rpm、最大トルク54.0kgm/4,800-5,600rpmを発生する。

Lexus LC|レクサス LC

レクサスのフラッグシップクーペ「LC」日本初公開 (2)

500hはマルチステージ ハイブリッドシステムを搭載

一方、ハイブリッドのLC500hには、世界初のマルチステージ ハイブリッドシステムを搭載。これは2モーターを使用したハイブリッドシステムに4段ATを組み合わせることで、エンジンとモーター両方の出力制御を可能としたもの。ガソリン仕様のLC500同様に、切れ味のよい変速が味わえるという。またマニュアルモードも、LC500同様に10段変速とした。

このハイブリッドシステムに組み合わせるのは、最高出力299ps/6,600rpm、最大トルク355kgm/4,900rpmを発生する3.5リッターV型6気筒DOHCエンジン。システム統合の最高出力は、359psを誇る。さらに駆動用バッテリーをリチウムイオンとし、高出力かつ小型化に成功させており、車両の低重心化にも大きく寄与している。

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Lexus LC500h

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Lexus LC500h

当日の会見では、4月より新体制となったレクサスインターナショナルの概要が発表された。プレジデントを務める福市得雄氏によると、これは今までの方向性を変えることものではなく、より変革を進めるものだという。新たに生産部門と人事部門が加わったことで、これまで以上にモノづくりにこだわりながらも、よりスピード感をもって柔軟に対応できる組織と成長させていく。

ソアラの流れを組む「SC430」の生産終了より早や6年。待望のフラッグシップクーペの復活は、来春の予定だ。

           
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