連載・藤原美智子 2012年5月|ローフードで、痩身&美肌を獲得!
BEAUTY / THE EXPERTS
2015年5月28日

連載・藤原美智子 2012年5月|ローフードで、痩身&美肌を獲得!

2012年5月|今年1月の目標は達成!

「ローフードで、痩身&美肌を獲得!」

いやー、びっくり! こんなにも世の中、フルーツスムージーもグリーンスムージーも、そしてローフードも大流行りしていたなんて! 知らなかったのは私だけ? と思うほどだ。先月、フルーツスムージーの効果にビックリして(先月の連載を読んでください)、ネットでいろいろ検索しているうちにわかったのである。

Photographs&Text by FUJIWARA Michiko

摂り入れるものと摂り入れ方で、こんなにも肌って変わるんだ!

どうして調べる気になったかというと、先月の連載にも書いたが、その効果があまりにも如実だったから。なにしろ朝、果物だけを食べたりスムージーにして摂ったりしたら、それだけでスルスルッと痩せていったのだから。そのとき、私が参考にしたのは8年前に買ったナチュラル・ハイジーンの本だったのだが、その効果にビックリしてもっと調べてみようという気になったのである。

検索すると、まず元祖のナチュラル・ハイジーンよりもローフードのほうが一般的に広まっていて人気があることがわかった。関連するウェブサイトは多いし、ローフードを実践している人たちのブログもたくさんある。さらに、そのブログをいくつか見てみると、フルーツスムージーはもとより、皆さん、グルーンスムージーも普通に摂っていることがわかった。一般的に人気なのは葉野菜と果物をスムージーにしたもので、抗酸化物質がたくさんふくまれていてアンチエイジング効果が高いといわれている飲みものだ。……そういえば以前、グリーンスムージーを飲んでいるというモデルの子が「これを飲みはじめたら、スッゴク肌がきれいになったよ」と言ってたなー。

よし、それならば! と私も実践してみることに。ただし私の場合、葉野菜と果物をミックスすると胃がもたれることがわかったので、いろいろ試した結果、1種類の葉野菜にレモン水と極少量の水をくわえたスムージーにすることに。自分では「すっごくおいしい!」と思っているが、夫に飲ませたら「う~ん」と言ったきりノーコメントだったので……、ふーむ? まー、それはともかく、これもまた効果にビックリ! 飲みはじめた2日目から肌に透明感があらわれてきたのだ。「これは、すごい!」と、朝と夕食の前にコップ一杯弱のグリーンスムージーを飲んでいたら、1週間もしないうちに透明感だけでなく、肌がツルン・ピカッとしてきた。つまりキメが整いハリが出て、ツヤもあらわれてきたのだ。摂り入れるものと摂り入れ方で、こんなにも肌って変わるんだ! と、これまたビックリしたというわけである。

つまり朝のフルーツスムージーで痩せることができるし、グリーンスムージーで美肌になれるということなのだが、これはローフードを実践しているブロガーの皆さんが口を揃えて言っていることなので、私だけの結果ではない。だからこそ、こんなにも流行っているということなのだろう。

発酵したキャベツ水を恐る恐る飲んでみると……

この効果を味わったら、ローフードそのものをもっと実践したくなるのは当然の流れ。そこでつぎに私が試してみたのは「キャベツ酵素水」という、ローフードの基本の飲みものの一つ。これはブレンダーにキャベツと水を入れジュース状にしたものを発酵させて作った、酵素の水のこと。

“酵素”は食べものを消化したり吸収したり、あるいは老廃物を排出したり、あたらしい細胞を甦らせるといった働きのすべてに関係している、つまり健康や美はもとより、生きていくのに必須のもの。果物にも野菜にも酵素はもちろんふくまれていて、それを生で摂り入れるからこそいろいろな効果が出るのだが、その酵素そのものの水バージョンというわけだ。さて、仕込みをして3日後。発酵したキャベツ水を恐る恐る飲んでみると、うーん、飲めなくはないがハッキリいっておいしいというものではない。でも、せっかく作ったんだものと飲んで5分後──。あらっ!? その日は胃がもたれていたのに、それがスッと消えたではないか! ホントに薬よりもなによりも簡単に、もたれ感が消滅したのだ。

これは良いものを知ったと定期的に作っているのだが、ひとつ問題がある。それは発酵しているときの匂いがすごいということだ。とくに夫にその匂いが不評なので、どうしたものかと思いながらもセッセッと作っている(!)。

ネットでローフードを教えてくれるところを探してみた

ほかには、麦を発芽させておなじような酵素水を作る「リジュベラック」とか、ナッツを使ったミルクなど少しずつトライしているものの、サラダ以外の料理となるとなぜか手をつけられないでいた。従来の調理法と勝手がちがうので、どうしたらいいのかわからないのだ。どのブログや本を見ても全然難しそうではない。それどころか、簡単すぎると思えるほど簡単そうだ。それなのに、なぜか途方に暮れてしまうのだ。たぶん実際に調理しているところを見たことがないからなのだろうということに気がつき、ネットでローフードを教えてくれるところを探してみることに。ホームページを見て「あっ、このひとのところがいいかも」と辿り着いたのが、福岡淳子さんが主宰している「TREFLES」。さっそく個人レッスンを申し込んだのだが、あとで、福岡さんもOPENERSでブログの連載をはじめたことを知りビックリというおまけがついた(福岡淳子 OPENERS BLOG更新中!)。

さて当日は、ローフード料理の作り方を何品か教えてもらっただけでなく、ローフードの理念をわかりやすく説明してもらったり、疑問に思っていたことに答えてもらったりした。そのお陰で、やっと“これで料理にもトライできる”という気になれた。ほかにも、私の体質を考慮していろいろとアドバイスをもらったのだのが、一番印象に残ったのが“バランスよく”という言葉。効果があるからといって、そればっかり大量に摂るのは弊害が出ることもあると実例を上げて教えてくれたのだ。たしかに、そうした落とし穴に落ち入る可能性はあるだろう。効果があると、“もっともっと”と思うのが人情というものだもの。でも、良いものでもなんでも度が過ぎれば悪に転ずるというものだ。自分ものめり込む性格だから気をつけようと肝に命じて、ローフードの料理も普段の食事に少しずつ摂り入れはじめた数日後、事件が起きた。

私の“美容の引き出し”に100%ローフード食生活が増えた!

なんと愛犬に右頬を噛まれてしまったのだ! 愛犬と悪ふざけをしていて運悪く噛まれたという状況になったのだが、とっさに頬に手を当てたら「あっ、少し穴が開いてる!」という怪我。とりあえず消毒をして抗生物質の薬を飲んで、いつも怪我のときに塗っているオイルをたっぷりと塗ったものの、「困ったな~。3日後にテレビ収録の仕事があるのに……。それまで治るかな~」と思い悩んでいるうちに、あることが閃いた。「そうだ。中2日間、100%のローフード食生活にしてみよう!」ということだ。いつもの食事にプラスするというぐらいのローフード生活でも美肌になるんだもの、100%にしたら傷も早く治るにちがいない! と踏んだのだ。

結果は3日後には95%までふさがり、傷も赤みもコンシーラーでなんとかカバーできるまでに治り、腫れも言わないとわからないぐらいまでに引いた。ローフード食をしていなかったら、ここまでには絶対に治らなかったと断言できる(!)。このことから私の“美容の引き出し”には怪我したときはもちろんのこと、“この日には綺麗でいなければいけない”という時はとりあえず、2日間は100%ローフード食生活にするという技が増えた。

それにしても“なにも、そんな人体実験までしなくても”という感じなのだが、こんなふうにいろいろな効果を体験したお陰で、今は迷いなくローフードに取り組めている。もちろん、ほどほどの“バランス良く”を守りながら。

ちなみに1月の連載で書いた目標は今のところ4キロ減、ウエスト-9センチで止まっているが、これが私の適正体重とサイズのような気がするので、とりあえず目標達成~、ということに!!

           
Photo Gallery