モーガンのEV公開|Morgan
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2014年12月15日

モーガンのEV公開|Morgan

MORGAN MOTOR COMPANY|モーガン モーター カンパニー

モーガンのEV 「プラスE」公開

モーガン モーター カンパニーは伝統的なモーガンルックのボディに電気モーターとバッテリーを搭載したEV、「プラスE」コンセプトをジュネーブモーターショーで公開した。

Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)
Photographs by MOCHIZUKI Hirohiko
& Morgan Motor Company

分厚いトルクを楽しむモータードライブ

既報どおり登場した「エアロクーペ」および新型「プラス8」にくわえて、モーガン モーター カンパニーは登場が噂されていたプラス8ベースのEV、「プラスE」を出展した。

このプラスEは、1997年にロータス エリーゼをEV化して以来、クライスラー、ゼネラルモーターズ、ダイムラーなどと関係を築き、近年ではスマートフォーツーedの開発にも参加したザイテック社製の電気モーターとリチウムイオン電池を搭載する後輪駆動車だ。モーターの最高出力は120kW、最大トルクは380Nmで、1,250kgの車体を静止状態から100km/hまで6秒で加速させ、最高速度は185km/hだ。航続可能距離は120マイル(約193km)。

モーガンのEV公開|Morgan 02

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おもしろいのは、コンベンショナルな5段マニュアルトランスミッションを採用している点。ザイテックによれば「とくに高速では多段変速トランスミッションのほうがモーターのエネルギーを効率良く使える」のだという。

そうして、エミッションをおさえ、航続距離をかせぐのは、もちろん、このプラスE開発の動機のひとつではあるものの、モーガンはむしろ、EVがドライバーにもたらす愉悦のほうに注目しているようだ。モーガンのオペレーティングディレクター、スティーブ・モリス氏はこう語る。

「電動スポーツカーはどれほど楽しいのかを知りたくて、このクルマをつくりました。プラスEはモーガンの伝統的なルックスにハイテクを組み合わせたものです。パワートレインはどんなスピードからも太いトルクを発揮します。マニュアルギアボックスは、航続距離を伸ばすと同時に、ドライバーを運転に引き込みます。運転して感激できるクルマだとおもいます」

なんともモーガンらしい、このEV。市販化するかどうかは、今後の反響次第。また、モーガンはこのコンセプトカーからはじまって、さらに別のバッテリー、セミオートマチックなど別のトランスミッションの可能性も模索したいようだ。

           
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