舞台の疲れは南国とブロードウェイで癒す|戸田恵子
戸田恵子|舞台の疲れは南国とブロードウェイで癒す
ひと足先に夏休み! ついに憧れの宮古島へ
ハードな舞台、ハードな公演日数、2ステのオンパレード。すべてにおいてハードだった『嵐が丘』を終えたとき、まず私の脳裏に浮かんだのは「おもいきりだらけたーい!」というおもい。そこで今年はひと足先に夏休みを取って、舞台の疲れを癒すことにしました。
Text by TODA Keiko
延々つづく自然の色が眩しいさぁ
舞台『嵐が丘』が終わって、通常のお仕事をしながらも身体は休みたいモード。2カ月間ストレッチと筋トレでせっかくつくってきた身体だけど、いいんです。ダラけたいんです(笑)。
そして6月の末、念願の宮古島に行くことができました。沖縄は本島、石垣島、西表島は行ったことがありましたが、宮古島は初。梅雨が予想されましたが、なんと早い梅雨明けとなり超ラッキー。ドぴーかんです。
リリー・フランキーさんに紹介していただいたお宿に3泊。オーシャンビューだし、朝食も充実していて、とにかく幸せでした。
空の色も海の色も合成写真のように美しい。青い、青いんです。青にもいろいろあって、グラデーションがまた美しい。「宮古島ブルー」と言うそうな。それに島中さとうきび畑で、緑。延々つづく緑が眩しいさぁ。
沖縄料理が大好きですから、ものすごくオーダーしちゃって、お店の人が「食べられるのかぁ?」と心配するほど(笑)。でも、食べられるのです。毎晩食べ尽くしてました。マジでどれもおいしい。ゴーヤチャンプルにもずく、ラフテー、島らっきょう。マース煮……。昼間はソーキそばとか冷やしそばとか。お店にサインをしたら、ジーマミー豆腐をつけてくれました(笑)。沖縄料理は飽きないです。
今回は宮古島から橋でつながる3つの島に全部行きました。来間島、伊良部島、池間島。行き当たりばったりはいったお店がみんなヒットで、めちゃくちゃよかった。
民家のなかの小さなカフェやカレー屋さん。さとうきび畑のど真んなかのカフェ。聞けば沖縄出身じゃない人がオーナーというのがほとんど。それもおもしろい。みな、がんばっていました。宮古島に行ったら、どのお店も必ずまた行きたいです。というか宮古島にかなり取り憑かれました(笑)。
戸田恵子|舞台の疲れは南国とブロードウェイで癒す
目的は渡辺謙さんの晴れ舞台! 杏ちゃんと行く弾丸NYツアー
Kingはめちゃくちゃカッコよかった!
渡辺謙さんがニューヨーク・ブロードウェイでミュージカル『The King and I』にご出演。観に行きたいなというおもいはありつつも、スケジュール的に厳しいなとなかば諦めていました。でも周りでは、弾丸スケジュールで出かける方が結構いて。
そうですよね、本当に行く気なら弾丸は覚悟の上ですね。そうこうしているうちに、三菱電機さんのCMで義母子を演じている娘役の杏ちゃんが、ご主人が急遽仕事の都合で行けなくなったため、観劇チケットが1枚あります、と。
な・な・なんと。こりゃ行くっきゃないです。仕事をちょびっと調整してもらい、3泊の強行スケジュールを組みました。
杏ちゃんとは現地で待ち合わせ。ホテルで会って、リンカーンセンターまでテクテク徒歩で。ニューヨークはとにかく歩きです。劇場前のカフェでランチして、ハッピーハッピー! いざ劇場へ。
杏ちゃんと並んで観劇。ブロードウェイの舞台に、私の知っているひとがでるなんて。素敵すぎて、わくわくしました。オケピには多分20人くらいのミュージシャン。音も素晴らしい、劇場セットもシンプルで美しい。
そして渡辺謙さん登場! 拍手。なんか出ていらしただけで感動だ。Kingはめちゃくちゃカッコよかった。初ミュージカルがブロードウェイでなんて、これはもうすごいことです。トニー賞にもノミネートされて。
2時間半、ぐーっと観入りました。とんでもなく、想像を絶する努力をされたにちがいない。
カーテンコールでは惜しみない拍手が送られていました。もちろんスタンディングです。いや〜誇りです。終演後に楽屋でもお会いできて嬉しかったです。
「おっ、これはこれはミュージカルの先輩が来たぞ(笑)」なんて迎えてくださいました。楽屋には子役さんたちもワイワイいて、温かいムード満載でしたね。弾丸でしたが素晴らしいおもいでになりました。