Audi A5|アウディ A5 新型を公表!
Audi A5|アウディ A5
エンジン、クワトロドライブとIT装備が進化した新型A5
2011年7月、アウディはあたらしいA5モデルシリーズ(スポーツバック、クーペ、カブリオレ、およびS5)を発表した。エンジン、四輪駆動システム、IT装備に新技術を導入し、より効率的でスポーティな一台に仕上げている。
文=小池りょう子
より美しく、よりインテリジェントに
あたらしいA5のエクステリアデザインは、ヘッドランプを一新し、新型のA6を彷彿させるあたらしい顔立ちとなった。リヤコンビネーションランプのデザインも変更され、キセノンプラステクノロジー、LEDデイタイムランニングライトをオプションで設定することができるという。
新型A5は、安全補助とエンタテインメントの両面にかんする、充実した装備も魅力である。ドライバーに休憩を促す「ドライバーアシスタンスシステム」、車線変更時に後続車との距離を自動的に検知する「サイドアシスト」を装備。さらにA5シリーズに初搭載の「アクティブレーンアシスト」を搭載。左右にふらつくと車線をカメラで感知し、電動ステアリングを修正し、ドライバーの安全運転を補助してくれる。
そのほかの装備としてはMMIナビゲーションプラス、大容量HD、7インチカラーモニター、3Dグラフィックス、DVDプレーヤーで、それらの機能性もアップした。追加オプションとしてBluetooth、オンラインカーフォン、グーグルPOIサーチ(グーグルアースによるナビゲーション)を設定。無線LANのホットスポットにもなり、車内でインターネットの閲覧、メールの送受信も可能になる。
エンジンは効率の新境地へ
A5のガソリンエンジンは新世代の1.8リッター 直列4気筒 TFSI(最高出力125kW)ターボつき、旧型から設定のある2.0リッター 直列4気筒TFSI(155kW)、そして今回あたらしく用意された3.0リッター V6 TFSI(200kW)スーパーチャージャーつきの3タイプ。すべてのエンジンタイプにはスタート&ストップシステムとブレーキ回生システムが標準装備されている。なかでも今回注目すべきなのは1.8リッターエンジンの刷新である。エンジンバルブのリフト量の制御、インジェクションシステムや過給機などが見なおされ、クーペタイプで5.7ℓ/100kmという低燃費を実現し、CO2排出量は21パーセント低減の134g/kmを記録している。
ディーゼルエンジンは2.0リッター 直列4気筒 TDI(130kW)と、ふたつの3.0リッター V6 TDI(150kWと180kWをラインナップ)だ。全ラインナップ中もっともクリーンとされる最高出力150kWの3.0リッター TDIは、燃費4.9ℓ/100km、CO2排出量129g/kmを記録し、欧州排ガス規制「ユーロ6」適合モデルとなった。
S5は3.0リッター V6にダウンサイジング
ドライブトレインにかんしては、FFモデルにたいし6段マニュアルトランスミッションもしくはマルチトロニック、4輪駆動のクワトロシステムにたいし6段マニュアルと7段Sトロニックを用意する。クワトロシステムは、クラウンギアセンターデフとトルク配分(フロントには最大70パーセント、リアには最大85パーセント)を最適化するシステムを採用し、より完成度を高めた。
高性能モデル「S5」のパワートレインは、最高出力245kWを誇る3.0リッター V6 TFSIエンジンを搭載。これまでS5には260kWを発生する4.2リッター V8 FSIエンジンを搭載していたが、このたび、さらなる効率化を目指し、ダウンサイジングが図られたというわけだ。従来よりも20パーセント燃費が向上し、8.1ℓ/100kmを記録。一方で加速性能にかんしても妥協しておらず、0-100km/hを4.9秒で駆け抜け、最高速度は250km/hでリミッタ―が作動する。そのほかボディに光沢仕上げがほどこされるなど、上位モデルとしてデザインにも差別点が設けられているとしている。
価格にかんしては、ベースモデルのA5スポーツバックで33350ユーロ(約374万円)、2.0リッター TFSIを積むA5 スポーツバックは200ユーロ(約2万円)のアップに抑えられ販売するという。ローンチ時期にかんしては未定である。