CASIO|スマートフォンと本格連携できる! 世界初の機能を搭載したG-SHOCKを発表
WATCH & JEWELRY / SIHH&BASEL
2015年3月26日

CASIO|スマートフォンと本格連携できる! 世界初の機能を搭載したG-SHOCKを発表

CASIO|カシオ

スマートフォンと本格連携できる!

世界初の機能を搭載したG-SHOCKを発表

世界的人気のタフウォッチ「G-SHOCK」で世界を席捲する一方、ここ数年、デザインも仕上げも本格派の電波ソーラーアナログモデルや、お手ごろ価格のスポーツウォッチを積極的に展開するカシオ。今年は、腕時計の常識を破るハイテク革新モデルが登場した。

取材・文=渋谷康人

スマートフォンとつながる“リストギア”誕生

看板の「G-SHOCK」の充実ぶりは相変わらずだが、ここ数年は「オシアナス」や「エディフィス」を筆頭に、ケースやブレスレット、文字盤の仕上げなどディテールでも時計専業ブランドに負けないクオリティのアナログモデルに力を入れているカシオ。だが、各種のセンサーを内蔵するアウトドアマン御用達のフィールドギア「プロトレック」など、腕時計の既成概念に囚われない、先進的な時計づくりの姿勢は健在。今年、2011年はカシオとしては久びさに先進性を追求した画期的なモデル、スマートフォンと本格通信・連携できるG-SHOCKが、プロトタイプではあるが、今年度中の製品化を前提に発表された。

携帯電話と腕時計の連携といっても、これまでは電話の着信を腕時計でも表示するという機能が限界。ところがこのあたらしいG-SHOCKでは、携帯電話ネットワークからの正確な時刻情報を送信して腕時計の時刻を補正する機能、通話やメールの着信を事前登録すれば発信者もふくめて表示可能な機能のほか、スマートフォンが見つからないときにはG-SHOCKのほうから電話機を鳴らして見つけやすくするなど腕時計側からのコントロールが可能になっている。まだ具体的なソフトウエアが発表されているわけではないが、双方にソフトウエアをインストールすることで、さまざまな機能をもたせることも可能だというから、スマートフォン愛用者にとっては大いに気になるところだ。

キーテクノロジーはBluetoothの新通信規格

この本格的な連携を可能にしているのが、あらたに採用された、現在のBluetooth(ブルートゥース)無線通信規格より1/150の省電力で通信ができる次世代のBluetooth Low energy(ブルートゥース・ロー・エナジー)規格。時計のエネルギー源はコイン型電池1個だが、通常の使用なら約2年は保つという。すでにこのプロトタイプでもAndoroid(アンドロイド)OSを採用したスマートフォンとの連携がデモンストレーションされていたが、もちろんiPhone4でも可能だろう。なおこの規格はさまざまな家電機器に搭載される予定なので、将来はスマートフォンだけでなくほかの機器との連携も期待できるかもしれない。まずはパソコンとの連携をぜひ実現してほしいところだ。

もちろんチタン素材のG-SHOCK限定モデルや、F1レッドブル・レーシングチームの公式スポンサーならではのスペシャルモデルも発表されている。とくに後者は6月初旬、新モデルが発表される予定なので、F1好きの方はぜひそちらのほうもチェックすることをお薦めしたい。

CASIO|カシオ 02

G-SHOCK プロトタイプ
Bluetooth Low energy対応の“スマートなG-SHOCK”

新通信規格でスマートフォンとの本格的な通信・連携ができるG-SHOCKのプロトタイプモデル。双方向性を活かして、さまざまな展開が期待できる、カシオが提案する“あたらしいリストギア”だ。スマートフォンを介してネットワークにつながる新種の端末としての可能性も秘めている。

樹脂製ケース&ブレスレット、クォーツ、電池寿命約2年程度、年内発売予定。価格未定。

カシオ計算機
0570-088955
http://g-shock.jp/

           
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