PORSCHE 911 Carrera 4 GTS│ポルシェ 911 カレラ 4 GTS カレラのトップモデル
PORSCHE 911 Carrera 4 GTS│ポルシェ 911 カレラ 4 GTS
カレラの頂点にたつ最新モデルが登場!
ポルシェAGは、カレラモデルの頂点に立つ「911 カレラ 4 GTS」のクーペとカブリオレを販売すると発表した。
文=谷中朋美
最高出力408hp、最大トルク420Nmを発揮
911のあらたな頂点「911 カレラ 4 GTS」が誕生した。パワーユニットは、「カレラ S」の3.8リッター6気筒エンジンをベースに、インテークマニホールドを最適化。17kW(23hp)パワーアップさせた最高出力300kW(408hp)を7,300rpmという高回転で発する。最大トルク420Nmは4,200~5,600rpmという幅広い回転域で生み出され、1,500rpmで320Nmを発揮。標準で装備されるスポーツエグゾーストシステムによって奏でられる力強いサウンドは「911 カレラ 4 GTS」の独自性を強調させる。
トランスミッションにはポルシェ・ドッペルクップルング(PDK)のみが採用される。0-100km/h加速は、クーペが4.4秒、カブリオレは4.6秒。燃費は新ヨーロッパ走行サイクル(NEFZ)による計測で11.0ℓ/100km、11.2ℓ/100km、CO2排出量が259g/km、263g/kmである。ちなみにカレラ 4Sの0-100km加速は、クーペ4.7秒、カブリオレ4.9秒で、燃費が10.5ℓ/100km、10.7ℓ/100km。CO2排出量は247g/km、251g/kmである。出力、トルク、加速性能の向上を考慮すると、比較的環境性能は抑えられていると言っていいだろう。
あらゆる状況下でのドライビングをサポートするPTM
4輪駆動システムには、これまで同様、ポルシェ・トラクション・マネージメント(PTM)を備える。PTMは、前後アクスルへのトルク配分を状況に応じてアクティブに変化させることができる電子制御式のマルチプレートクラッチ。濡れた路面や凍結路、積雪路などでのトラクション確保をサポートするオートマチック・ブレーキ・ディファレンシャル(ABD)。前後のトルクをきちんと配分させるために空転を抑えるアンチ・スリップ・コントロール(ASR)で構成される。
足もとには、これまでのGTSモデルと同様にブラック塗装のセンターロック式19インチRSスパイダーホイールが用いられ、リアタイヤは305/30ZR19を履く。
911 カレラ 4 GTSは、これまでの後輪駆動モデルと区別するためにエクステリアの各所に差別点がもうけられている。
ドアやリアフードのロゴやバッヂはもちろん、テールライトのあいだには4輪駆動モデルであることを示すリフレクターストラップが追加された。さらに、スポーツデザインフロントエプロンやブラックに仕上げたサイドスカートなどが俊敏さを演出。
インテリアでもGTSモデルの専用装備としてセンターセクションにブラックのアルカンターラを配したスポーツシートをはじめ、ステアリングホイールのリム、シフトレバー、パーキングブレーキなどGTSモデル専用の装備も標準で備えられている。
911 カレラ 4 GTSは、クーペ、カブリオレともに7月から本国工場から出荷され、世界各国に導入される予定だ。