Breguet|機械式時計の歴史にあらたな1ページを開く 革新的なワールドタイムモデルを発表!
WATCH & JEWELRY / SIHH&BASEL
2015年3月30日

Breguet|機械式時計の歴史にあらたな1ページを開く 革新的なワールドタイムモデルを発表!

Breguet|ブレゲ

機械式時計の歴史にあらたな1ページを開く

革新的なワールドタイムモデルを発表!

スウォッチ グループ傘下の頂点ブランドとなって10周年を迎えたブレゲ。当時もいまも、伝統のスタイルを守りながら絶えざる技術革新で未来の機械式時計の可能性を探る姿勢は変わらない。2011年はワールドタイムウォッチの分野で、ブランドの名にふさわしい革新的なモデルを登場させた。

取材・文=渋谷康人

世界初のワールドタイム機構は使いやすさ抜群

没後190年近くを経たいまもなお“時計史上最高の時計師”として尊敬を集めるアブラアン・ルイ・ブレゲ。機械式時計に対する彼の情熱と技術、スタイルを受け継ぐブレゲは毎年、時計愛好家にとって絶対に見逃せない革新的な技術を搭載した新作を発表している。2011年のハイライトは、ワールドタイムウォッチ「クラシック オーラ ムンディ」。ブルーの海にシルバーの大陸モチーフが浮かび上がる美しい文字盤が印象的なモデルだ。

これまでにも「オーラ ムンディ」という名前がつけられたモデルがマリーン・コレクションでも存在したが、新作のメカニズムはそれとはまったくちがう。3年の開発期間を経て誕生した、インスタント・ジャンプ・タイムゾーン表示と名づけられたあたらしいワールドタイム機構は、機械式時計として世界ではじめて日付、デイ/ナイト、都市名すべての表示が連動する画期的なもの。いちど現在の時刻と現在地のタイムゾーン(都市名表示)を設定してしまえば、あとは8時位置のプッシュボタンを押してタイムゾーンを切り換える(自分が表示させたい都市を選ぶ)と、それに連動して時針の位置や日付、デイ/ナイト表示まで、そのタイムゾーンにあわせて正確に切り替わる。それに、時刻あわせのときに秒針を止めるストップセコンド機構も搭載しているので、時刻あわせも秒単位までしっかり可能だ。

都市名表示つきのワールドタイム機構はここ数年、ITC革命による世界のグローバル化が進んでいることもあり、各社が積極的に開発を推進、さまざまなタイプのモデルが発売されているが、ブレゲのこの新作はもっとも使いやすく、優れたものといえる。

アヴィエーションウォッチ「タイプXXI」もリニューアル

このほかにも2011年のコレクションは充実している。ブレゲの伝統的スタイルを踏襲するおなじ「クラシック」コレクションの3針モデル「5177」や、ブレゲスタイルの真髄ともいえるスモールセコンド、ムーンフェイズ&日付曜日つきの「7337」、メカニズムのほとんどが文字盤側にあり眺めることのできる「トラディション」の「7057」、マリーンのレディスクロノグラフ「8827」やレディスドレスウォッチ「クイーン・オブ・ネイプルズ 8918」といった定番に、新バリエーションがくわわった。

さらに優雅なスポーツウォッチコレクション「マリーン」には、あらたにハイジュエリー仕様のトゥールビヨン・クロノグラフ「5839」が登場。そしてOPENERSをご覧の皆さんにお薦めしたいのが、フランス海軍航空隊御用達のフライバック機構つきクロノグラフ、通称“アエロナバル”をルーツとするクロノグラフ「タイプXXI(トゥエンティワン)」のニューモデル。スポーティなブレゲを求めるひとには、ぜひ一見していただきたい。

Breguet|ブレゲ 01

クラシック オーラ ムンディ
新開発のインスタント・ジャンプ・タイムゾーン機構を搭載

3年をかけて設計・開発され、4件の特許を申請中のインスタント・ジャンプ・タイムゾーン機構を搭載するブレゲの新作ワールドタイムウォッチ。センターに同軸配置された時分秒針にくわえ、12時位置に日付表示、4時位置に手彫りでモチーフを描いたデイ/ナイト表示、6時位置に都市名によるタイムゾーン表示を備える。時間セットは3時位置にある通常のリューズで、そしてタイムゾーンの切り換え操作は8時位置のリューズ/プッシュボタンを押す、あるいはまわすことでおこなう。12時位置の日付表示は3日間が窓に表示されるようになっており、現在の日付はフライバック機構つきの針の先端の輪によって示される。文字盤は写真のアメリカ大陸仕様のほか、ヨーロッパ大陸とアジア大陸と3タイプが用意される。ムーブメントの脱進機とヒゲゼンマイは、シリコン製を採用。

自動巻き、直径44mmのローズゴールドケース、アリゲーターストラップ、30m防水、813万7500円(予価)、年末発売予定。


Breguet|ブレゲ 02

タイプ XXI(トゥエンティワン)チタン・モデル
軽くなり、精悍さもアップした伝説のアヴィエーションウォッチ

1950年代にフランス海軍航空隊(アエロナバル・フランセーズ)に供給されたフライバック・クロノグラフモデルを原型にしていることから、時計愛好家のあいだでは“アエロナバル”の名称で不動の人気を誇るブレゲのアヴィエーション(航空用)クロノグラフ「タイプXXI」。その最新モデルが登場した。分積算形が時分秒針と同軸という文字盤のデザインはまったくおなじだが、回転ベゼルは、ステンレススティール素材にレリーフ状に数字が刻まれ、ブラックラッカー仕上げの精悍なタイプに変更。さらに従来ステンレススティールだったケース素材には、はじめてグレード2のチタンが採用された。なおブレゲの伝統に則り、ほかのモデル同様にマットブラック仕上げの文字盤上にはシークレットサインが刻まれる。

自動巻き、直径42mmのチタンケース、カーフスキンストラップ、フライバッククロノグラフ機構、132万3000円(予価)。今秋以降発売予定。

ブレゲ ブティック銀座
Tel.03-6254-7211

           
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