NISSAN TIDA|日産 ティーダ 新型を上海で公開
NISSAN TIDA|日産 ティーダ
中国の小型ハッチバック市場を牽引すべくデビュー!
日産は、上海オートショーにグローバルハッチバック、新型ティーダ(中国名|騏達)を出品した。
文=松尾 大
中国では5月末に発売開始
名車サニーの事実上の後継モデルとして2004年に日本で発売され、その後アジアはもちろん北中米、欧州など世界165カ国で販売されているグローバルハッチバック ティーダ。中国においては2005年から現地の合弁会社、東風日産より市場に投入され、2010年暦年には8万5000台を販売した大ヒットモデルだ。
そのティーダのニューモデルが上海で初公開された。現地からの情報によると、あたらしいティーダは、上質なライフバランスを大切にするヤングファミリーをターゲットとし、「プレミアムで俊敏さを表現したスタイリング」「クラストップの快適性」「低燃費と運転のしやすさ」をアピールポイントとして、中国の小型ハッチバック市場を引きつづき牽引していくモデルとなるとしている。また、日系車としては中国市場で初となるターボチャージャーつきエンジン搭載車をラインアップにくわえていることも特徴だという。
エクステリアデザインは、「Fluid & Brisk」というキーワードをベースに、現行モデルより抑揚の効いたデザインとなり、高級感を演出している。また、室内スペースにいっそうゆとりをもたせるため、ホイールベースを100mm延長し、クラストップのリヤニールームを確保したという。フロントウィンドウの上下・左右幅を拡大することで、サイドミラー形状の最適化をはかり、視界の良さ/運転しやすさの向上に貢献しているとしている。
インテリアは、「Calm & Refined」がキーワード。包まれ感を意識した落ち着きのあるカラーリングで、プレミアム感を増したメーター類やフローティングセンタークラスター、幅広でソフトなアームレストなどが装備される。シートについても改良がくわえられ、柔らかな座り心地を追求したという。
エンジンは、現行のティーダにも搭載されるHR16DE型を採用。今回は、燃料を緻密に噴射することでより高い燃焼効率が得られる最新のデュアルインジェクターや、副変速機つきエクストロニックCVTなど「PURE DRIVE」と称する低排出ガス技術を組み合わせるなど改良がくわえられた。そのおかげで、このあたらしいティーダは、中国の第三段階燃費規制値(2009年11月ドラフト発行値)を、大幅にクリアする燃費性能を実現したという。
このあたらしいティーダは東風日産の広州花都工場で生産され、2011年5月末に販売が開始される予定。中国市場につづき、2014年までに約130カ国に順次投入されるとしており、まもなく日本市場にも導入される。