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2023年10月27日
日産がハイパフォーマンスEVコンセプトモデル「ハイパーフォース」をアンベール |NISSAN
NISSAN Hyper Force|ニッサン ハイパーフォース
最高出力1360psを発生する次世代スーパーカー
日産自動車は、開催中の「ジャパンモビリティショー2023」でハイパフォーマンスEVコンセプトモデルの「ニッサン ハイパーフォース」をワールドプレミアした。
Text by YANAKA Tomomi
日産が開発中の全個体電池を搭載
日産が今回の「ジャパンモビリティショー2023」に向けて出展をアナウンスしてきた4台のEVコンセプトカー「ハイパー」シリーズ。
これまで、第1弾のクロスオーバーEV「ハイパー アーバン」、第2弾の本格SUV「ハイパー アドベンチャー」、第3弾のプレミアムEVミニバン「ハイパー ツアラー」、第4弾のコンパクトクロスオーバーEV「ハイパー パンク」は発表済みだが、シリーズの最後を飾り、開幕まで全貌を明らかにしてこなかった「ニッサン ハイパーフォース」が5台目としてアンベールを果たした。
「ニッサン ハイパーフォース」は、究極のドライビングプレジャーを追求しながら、高い環境性能と日常での快適性を兼ね備えると日産が謳う次世代の高性能スーパーカー。
最適な重量バランスで搭載した全個体電池と高出力モーターのパワートレインにより、最高出力は1,000kW(1,360ps)を発生。
強力なダウンフォースを生み出す空力設計や、進化した電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」、高強度カーボンを活用した軽量化車体により、サーキットやワインディングロードで高いコーナリング性能と卓越した操縦性を生み出すという。
なかでも空力設計はNISMOレーシングチームと共同開発したもので、フロントボンネット下で2段に分かれた空力構造を採用し、強力なダウンフォースと高い冷却性に寄与。
さらにドアウインドウ後方から取り入れた空気は、リアトランク上部で整流し、日産として新たに取り入れた二重構造ディフューザーが車体の前方から後方にかけての空気の流れを最適化する。
気になる走りは、サーキット走行時などに意のままにクルマを操りながら最高のパフォーマンスを発揮する「R(レーシング)」モードと、快適性を高めた「GT(グランドツーリング)」モードの2種類のドライブモードを設定可能。
モードに合わせてカラーや表示内容が変化するインストルメントパネルも変化するのが特徴だ。
Rモードでは、赤いライティングで彩られたインストルメントパネル全体がドライバーに向かってせり出し、直感的な操作がしやすいコックピットに変わり、ステアリング周りに配置された4画面には、4輪それぞれのタイヤ温度や空気圧、ブレーキローター温度、駆動力配分をリアルタイムで表示される。
片や、GTモードではインストルメントパネルのライティングが青色へと変化し、Rモードでは4分割されていたステアリング周りの画面が統合され、エアコンやオーディオにくわえ、サスペンションやスタビライザーのセッティングなど、グランドツーリングに最適な情報を表示する。
なお、サスペンションやスタビライザーでは、走行中でも簡単かつ直感的に操作してチューニングできる世界初のシステムになるという。
このほかにもAR(拡張現実)と、VR(仮想現実)を体感できる専用のヘルメットを装着することで、リアルとバーチャルのどちらの世界でも走りを楽しむことも。
例えば、停車中にヘルメットのVR用ブラインドシールドを使えば、クルマがゲームシミュレーターとなり、タイムアタックや対戦モードで遊べるという。また実際のサーキットを走行する際にはAR用スケルトンシールドを使用することで、サーキット上に自身やプロドライバーのデジタル「ゴースト」を表示し、競いながら運転スキルを向上でき、新しい運転の楽しみ方を提供するそう。
日産ブースでは、「ニッサン ハイパーフォース」のほかにも4台の「ハイパー」シリーズや、日産の創立90周年を記念した特別仕様車なども展示。さらに、オンラインゲーム「フォートナイト」内に5台のコンセプトカーやキャラクター登場する「Electrify the world」を公開するなど、多方面からアプローチして「ジャパンモビリティショー2023」を盛り上げる。
「ジャパンモビリティショー2023」は、11月5日(日)まで東京ビッグサイトで開催中だ。
問い合わせ先
日産お客さま相談室
Tel.0120-315-232(9:00-17:00、12/31-1/2を除く)
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