Audi RS3|アウディ RS3 より詳細な情報を発表
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2015年3月9日

Audi RS3|アウディ RS3 より詳細な情報を発表

Audi RS3|アウディ RS3

史上最強のスポーツバック 詳細を発表

アウディAGは、史上最強のスポーツバックであるRS3のより詳細な情報を発表した。

文=松尾 大

RSらしいパフォーマンス

アウディのA3シリーズのトップモデルとして、あたらしく追加されるRS3。搭載されるエンジンは、2,000~2,500ccカテゴリーで2010年エンジン・オブ・ザ・イヤーに輝いた、TT-RSと共通のユニットだ。インタークーラーつきターボで過給圧は1.2barという5気筒TSFI、総排気量2,480ccのエンジンは、最高出力250kW(340ps)/5,400-6,500rpm、最大トルク450Nm(45.9kgm)/1,600-5,300rpmを発生する。この数値は、TTの最強モデル「TT-RS」と同等である。

ラリーシーンで活躍したクワトロを想起させる特別な響きをもつ、このアウディの5気筒ターボユニットは、クランクシャフトが144度回転するごとに1→2→4→5→3の順に点火され、ボア×ストロークは82.5×92.8mmとロングストローク。フロントに横置きされるこのエンジンの長さは、494mmと短く仕上げられており、重量も183kgと非常にコンパクト。

AUDI RS3|アウディ RS3 詳細を発表|02

AUDI RS3|アウディ RS3 詳細を発表|03

ありあまるパワーは、7速Sトロニックを介し、4輪に伝えられる。なお、マニュアルモードとオートマチックモードの2モードを備えるSトロニックの7速目はかなりハイギヤードな設定となっており、燃費の向上に貢献しているという。動力性能は、0-100km/h加速が4.6秒、最高速度はドイツの紳士協定に基づき250km/hでリミッターが作動。環境性能は燃費が9.1km/100ℓ(11km/ℓ)、CO2排出量は212g/kmという良好な数値を実現している。

ボディサイズは全長4,300×全幅1,790×全高1,400mm、車両総重量は1,575kgとなっている。Cd値は0.36、前面投影面積は2.16平方メートルと発表されているから、CdA値は0.776となり、それほど空気抵抗は良好とはいえないだろう。ラゲッジは通常302リットル、後席を倒すと1,032リットルがえられるとしている。

サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リアが4リンク。タイヤサイズはフロントは235/35、リアは10ミリ狭い225/35を履くという。ブレーキももちろん強化されており、4輪ベンチレーテッドディスクはフロント370mm、リア310mmという大径である。

このRS3、日本への導入などについては発表されていないが、現地での価格は4万9,900ユーロから。おなじエンジンを搭載するTT-RSが現地では5万6,750ユーロで、日本では863万円で販売されていることから、導入されたさいには、700万円台後半のプライスタグが下げられることになるのではないだろうか?

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Audi RS3 Sportback|アウディ RS3 スポーツバック
ボディ|全長4,302×全幅1,794×全高1,402mm
ホイールベース|2,578mm
車両重量|1,575kg
エンジン|2.5リッター 直列5気筒DOHCターボ
最高出力|250kW(340ps)/5,400-6,500rpm
最大トルク|450Nm(45.9kgm)/1,600-5,300rpm
トランスミッション|7速Sトロニック
10・15モード燃費|11km/ℓ
CO2排出量|212g/km
駆動方式|4WD
価格|4万9,900ユーロ

           
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