パナソニック 大田馨子×小林ひろ美|スチームパワーで、24時間、いつでも美容(前編)
FASHION / WOMEN
2015年3月13日

パナソニック 大田馨子×小林ひろ美|スチームパワーで、24時間、いつでも美容(前編)

パナソニック 大田馨子×小林ひろ美

スチームパワーで、24時間、いつでも美容 (前編)

「スチーム美容は気持ちいい。まずはそれが魅力です」 (1)

数々のヒット作を生みだしてきたホーム美容のパイオニア パナソニックの「ナノケアシリーズ」。なかでもスチーム式美顔器は、新商品が出るたびに大きな話題になり、この秋発売の新作もさっそく注目されています。そんな人気シリーズを手がける企画集団の先頭に立つのが大田馨子さん。多くの女性から届く、「こんな商品があったらいいな」の声をカタチにしつづける大田さんに、小林ひろ美さんも拍手喝さい。ともに楽しくつづけられる美容をめざすふたりのビューティ対談。つくるひと、使うひと、それぞれの立場から、スチーム美容の魅力、ホームエステの可能性についてじっくり語り合います。

文=染谷晴美
写真=原恵美子

売れる商品へのきっかけは、あたためて冷やす“温冷美容”

小林 じつは私の主宰する美・ファイン研究所は、スチーマー ナノケアの商品開発を少しだけお手伝いさせていただいているのですが、こうやってお話をさせていただくのははじめて。今日はよろしくお願いいたします。

大田 こちこそ、よろしくお願いいたします。

小林 大田さんは、ご入社以来ずっと美容商品を担当されているとうかがいました。

大田 はい。入社して13年間はデザイン担当でした。そして、現在の商品企画グループに移って約3年になります。商品企画担当としてはじめて手がけたのは「ナイトスチーマー」。丸い形状が特徴的なスチーム式美顔器です。

小林 パナソニックさんのスチーマーは、どんどんあたらしいものが出てくるので楽しみ。今年も9月に新商品が発売になりましたね。

小林ひろ美|パナソニック 02

"パナソニック電工 株式会社 ビューティ・ライフ事業部 商品企画グループ 課長 大田馨子さん"

大田 はい。現在保湿系の美顔器は、温冷スチームが出てくるフルスペックの商品を中心に、毎年1~2アイテムを増やしたり、リニューアルしたりというかたちで新商品を出していて、今年は、寝ながらエステも集中エステもひとつでできる1台2役の「スチーマー ナノケア EH-SA60」と、アロマが香るナイト専用の「ナイトスチーマー ナノケア EH-SA44」をご用意させていただきました。

小林 寝ながらエステ、1台2役、アロマのスチーム──さすが美顔器のパイオニア、お手入れ心をくすぐるキーワードです(笑)。

大田 ありがとうございます。

小林 ところで、パナソニックさんの美顔器の歴史はずいぶん長いですよね。

大田 1993年発売の「エステジェンヌ」が初代になります。でも当時は泣かず飛ばす(苦笑)。入社した当時は店頭応援にいってもぜんぜん売れなくて、月に200台レベルでしたね。その後改良をくわえて、1998年に少しコンパクトなかたちをつくってから少しずつ売り上げがよくなり、そして、現在につながる“温冷美容”をはじめたのが2004年。

小林 そのあたりからですね、私たちの会社、美・ファイン研究所がお手伝いをさせていただくようになったのは。

大田 そうです。当時、あたためて冷やす行為が美容によいというのはわかっていても、その効果的な使い方となるとまだまだ勉強不足で。やはりここは専門家の意見を仰ぐのがいちばんと、以前より温冷美容を提唱されている美・ファイン研究所さんの門をたたかせていただきました。

小林ひろ美|パナソニック 03

初代プラチナスチーム搭載機

小林ひろ美|パナソニック 05

プロモーション用ハンドブック

小林 具体的には、2006年の新商品に向けたお手伝いでした。温冷の美容効果&効果的な使い方を監修させていただいて。プロモーション用に冊子もつくりましたね。

大田 どんなに性能のよい商品でも、結局は使い方次第というか、そもそも美顔器だけですべての美容プロセスが完結するわけではないですよね。あくまでも、洗顔があり、化粧水とか美容液とかそういった一連の作業のなかのワンアクション。となれば、商品の提案だけではダメ。よりご納得いただくためには、日々のスキンケアにそれをどう組入れていけばよい結果が得られるのかをきちんとご説明する必要があったのです。

ひろ美 そうですね。なにがどうよくて、どういう効果をもたらすのか、まずはそこを知っておかないとよい結果につながらない。ですから私たちもあのときは、「温冷ってなんなの?」というところからスタートされる方にもきちんと納得して使っていただきたいという思いでした。

パナソニック 大田馨子×小林ひろ美

スチームパワーで、24時間、いつでも美容 (前編)

「スチーム美容は気持ちいい。まずはそれが魅力です」 (2)

“ナノサイズスチーム”でうるおいアップ!

小林 2006年発売の商品から、スチームそのものも変化しましたよね。

大田 はい。浸透力にすぐれ、肌のうるおい力を高めるナノサイズの“プラチナスチーム”を採用しました。スチームはどんどん進化しています。以前はミクロンオーダーの粒子サイズでしたが、その後、マイナスイオンが同時に出てくる商品があり、やがてナノサイズの、ほんとうに粒子の小さいスチームになりました。

小林 つまりは、ナノサイズスチームでうるおいアップというわけですね。

大田 弊社のスチーム体積は、あくまでも目安ですが、ふつうの蒸気の約8000分の1の大きさです。スチームが小さくなるほど、肌あたりもやわらかく感じるんですよ。

小林 たしかにそうですね。ふつうのスチーム、たとえばハマム(蒸し風呂)などに入ったりすると、すぐダラッとくるから、汗なのか水滴なのかわからない(笑)。

大田 大気上にある水分をあたためることで発生する、いわゆるふつうの蒸気は肌にベタッとのる感じ。表面はしっとりするけれど、浸透はしにくいようですね。

小林ひろ美|パナソニック 07

大田馨子さん

小林 もちろん、ふつうの蒸気でもあたためるという意味での美容効果はあるはずなので、なにもやらないよりは断然いい。お風呂ではいつも湯船のスチームでケアしていますよ。でもやっぱり比べてしまうとね。とにかくプラチナスチームは、使ってみればそのちがいが実感できます。

大田 おかげさまで、美・ファイン研究所さんに、プラチナという化粧品のトレンドと温冷が肌によいということの裏づけをしっかりとインフォメーションいただいた結果、2006年の商品は予想以上の大ヒットに。翌2007年には、弊社のスチーム式美顔器は年間38万台の大きな市場に成長しました。

小林 つまるところは、パナソニックさんのブランドバリューでしょう。“3つ”が揃うとすごいパワーになるんですよ。温冷というのがどうやらいいらしい、プラチナスチームは肌にぐんぐん入っていっていろいろ効くようだと、しかも、それをつくっているのがパナソニックと聞けば、これはまちがいない! って。そういう揺るぎない3方向からの信頼が、きれいになりたい女性たちの心をぐぐっと突き動かしたのだと思います。

大田 個人的には、インターネットなど、情報が流れやすい環境が整ったということも一因だと考えています。さまざまな媒体をとおして、評判がわっとひろがりました。

小林 インターネットのチカラは大きいですよね。憧れのモデルさんがブログで「今日もおうちでホームエステです!」なんてやっていたりすると、思わず真似したくなる。プロセスも載せられますからね、ものすごい影響力ですよ。「こういうきれいなひとも裏ではこんな努力をしている、じゃあ自分もがんばれば少しは近づけるかもしれない」って、説得力のあるサンプルをまえに、みんなが毎日のお手入れの大切さを理解しはじめた。それが大ヒットにつながったのかもしれません。

パナソニック 大田馨子×小林ひろ美

スチームパワーで、24時間、いつでも美容 (前編)

「スチーム美容は気持ちいい。まずはそれが魅力です」 (3)

 

なくては困る、まさに“お守り”みたいな存在

大田 とにかく、スチーム美容は気持ちいい。まずはそこが魅力。そういう意味でも弊社の美顔器は、満足感が得られやすい商品だと思っています。

小林 きれいになるための儀式をいままさにやっているんだという“おまじない”的な要素もありますよね。充実感で、美容にいい脳内物質がバンバン出ている(笑)。やっぱりお手入れは楽しくないとつづきません。

開発のお手伝いをさせていただいたときのことですが、使用感をチェックしてほしいということで、ある日まだスケルトン状態の試作品が会社に届いたんですね。はじめてみる家庭用のスチーム式美顔器にスタッフたちはみな興味津々。で、さっそく使ってみたら、あまりの気持ちよさに、ひとり占めするひとが続出(笑)。ずるいずるいと言いながら、いざ自分の番になると、なるほど離れられないんですよ。一度座るともう離れられない。寒かったりすると、あったかい蒸気がまた気持ちよくて(笑)。こんなのが家にあったら、毎日まっすぐ帰っちゃうわと思いましたね。

大田 そういう評価、うれしいですね。

小林ひろ美|パナソニック 09

小林 ひょっとすると効果よりもその行為に満足しちゃうみたいなね(笑)。

大田 わかります(笑)。

小林 いまもオフィスに置いてありますよ。あれからだいぶ時間が経ったので、使用頻度は減りましたけど、だからといって「使わないの? じゃあ、片づけるわよ」と言われると、それは困るわけですよ。そこにあるだけで美とつながっていると思わせてくれるスチーマーは、なくては困る、まさに“お守り”みたいな存在になっています。

大田 おっしゃるとおり、安心感はすごくあると思います。実際は毎日やらなくても、これを使ってちょっとケアしたら、またすぐにしっとりできるというのがわかっていることが大事なんですよね。

小林 とはいえ、それでぜんぶがかなっちゃって、ほかにはもういらないとなったら困りますよね、メーカーさんとしては(笑)。ですから、ほんとうはそこで満足をしてはいけない。なによりさらなる機能アップは私たちもうれしいことです。というわけで、この秋発売の新製品、あらためてご紹介ください。

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