ワールドタイムとミニット・リピーターがパテック フィリップによって統合|PATEK PHILIPPE
WATCH & JEWELRY / SIHH&BASEL
2018年5月28日

ワールドタイムとミニット・リピーターがパテック フィリップによって統合|PATEK PHILIPPE

PATEK PHILIPPE|パテック フィリップ

世界中どこでも現地時刻を音で知らせる
まったく独創的なミニット・リピーター

ついにワールドタイムとミニット・リピーターの両機能がパテック フィリップによって統合された。これまでのミニット・リピーターは、あらかじめリュウズで合わせたホームタイム(出発地の時刻)しか鳴らすことができなかった。しかし、このモデルはタイムゾーンを変更した先のローカルタイムを鳴らすことができるのだ。

Text by TSUCHIDA Takashi(OPENERS)

12時位置に表示された都市の時刻を音で知らせる

この素晴らしく美しく、希少で、価値がある腕時計を、実際に海外旅行時に持ち運ぶかはともかくとして(なんとゴージャズ!)、ミニット・リピーター機能がまたひとつ進化を遂げました。ワールドタイム機能と連動して、世界中どこにいても、現地時刻を音で知らせてくれるのです。

しかもその音色が、ひと際、力強く、鮮明なものとなっています。理由は、2本のゴング(高音と低音)がムーブメントの地板に付けられているのではなく、ケースに直接取り付けられているからです。

新たな構造は、時計の組み立てを極めて困難なものとしましたが、パテック フィリップ社長ティエリー・スターン氏は「他に類を見ないグランド・コンプリケーションに、音質においてもはっきり分かる違いを与えるために」、組み立ての困難さは正当化されたと説明しています。

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搭載するムーブメントは自動巻き。ただしマイクロローターとしてゴングを塞がず、リピーター機構を顕(あらわ)としています。しかも、この複雑機構をケース厚11.49mmに抑えているところも素晴らしく、機能性の高さと外装の美しさの両立が見事に図られています。

クロワゾネ技法によって描かれた文字盤中央の風景は、レマン湖を見下ろすラヴォーの眺望。世界遺産にも登録されているスイスの風光明媚な景観です。直径17.1mmのわずかなスペースに22色の釉薬を使い分けた描写もまた、この時計の魅力。音で楽しませ、目でも楽しませるエンタメ系ハイコンプリケーションモデルなのです。

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5531 ワールドタイム・ミニット・リピーター

ムーブメント|超薄型自動巻き(Cal.R 27 HU)
機能|現地時刻を音で知らせるミニット・リピーター、24タイムゾーン表示
ケース素材|18KRG
ケース径、厚|40.2mm、11.49mm
ケースバック|サファイアクリスタルと通常ケース・バッグが付属
防水|非防水(湿気・埃にのみ対処)
予価|時価
発売|受注生産モデル

問い合わせ先

パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター

Tel.03-3255-8109

http://www.patek.com

           
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