NYで認められ、その噂が瞬く間に拡散していったファッション&タフネスG-SHOCK|CASIO
Watch & Jewelry
2017年3月24日

NYで認められ、その噂が瞬く間に拡散していったファッション&タフネスG-SHOCK|CASIO

CASIO|カシオ

アナログ指針式による
大人顔のメタルG-SHOCKが
いま世界で売れている理由(1)

文字盤に対してベゼルを傾かせず、真正面の最も目を引く位置に据えたG-SHOCKロゴ。その圧倒的な存在感は、初代G-SHOCKのDNAを正しく受け継いだものだ。アナログ時分針による腕時計としての正統派な印象、そして3つのインダイヤルを効果的に用いた機能美。G-SHOCKのポテンシャルを磨き上げ、ファッション&タフネスという二律背反を備えることに成功したこのモデルなら、なるほど世界で高く評価されてしかるべきだ。

Text by TSUCHIDA Takashi(OPENERS)

そのロゴの圧倒的な存在感に偽りなし

名は体(たい)を表す。まったく、その通りだ。なかでも腕時計のロゴは重要である。文字盤という限られたスペースに必要情報を盛り込み、そしてアイデンティティを際だたせるためのロゴを刻む。その名前が素敵に見えるかどうかで、愛着の度合いも俄然、変わってくる。

その点で、G-SHOCKは満点だ。タフであることをコンセプトとするストレートな名称、その潔さったらない。“G”は加速度の単位であり“Gravity”の頭文字、そして“SHOCK”は衝撃。耐衝撃、耐遠心重力、耐振動を誇るトリプルGレジスト機能は、発想そのものがオリジナリティに富み、しかも実用面で理に適っている。G-SHOCKの立ち位置はいまだ唯一無二であり、いかなる舶来モノと肩を並べても、際立つ個性を失わない。

だからG-SHOCKはプレミアムブランドを好む層にも受け入れられているのだ。引けを取らず、いたずらに他を威圧しない。人間関係への気配りの意味でも、使い勝手がいい。

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優れたデザインは、言葉の壁を超えていく

軍人や消防士に尊敬の眼差しが注がれるアメリカでは、タフネスを象徴するアイテムへの注目度は軒並み高い。そのうえカニエ・ウェストやエミネム、ジャスティン・ビーバーなど、アメリカを代表するアーティストらがG-SHOCKを好んで身につけていることで人気は加速。いまやG-SHOCKはカジュアルウォッチの垣根を超えて、アメリカの老舗デパートmacy’s(メイシーズ)https://www.macys.comや、高級時計店TOURNEAU(トゥルノー)http://www.tourneau.comでもコーナー展開されるようになった。ラグジュアリーな空間のなかで、スイスの高級機械式時計と、それこそ肩を並べているのだ。

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ちなみに左のADビジュアルは、G-STEELがアメリカでデビューした2012年前後にファッション誌、ライフスタイル誌で掲載されたものだ。G-SHOCKのタフさとスタイリッシュさがストレートに表現された、素晴らしいビジュアルである。

メタルケースを高らかにアピールする素材感。
――樹脂ケースから一歩進んだ大人の雰囲気を醸している。
機能本位の実用デザイン。
――情報を3つの液晶ダイアルに収め、混沌要素を排除。大人びた印象に。

タフネスというコンセプトを徹底追求し、ディテールにも一切の妥協を許さない“本気”の姿勢。その気位の高さが、プレミアムウォッチと肩を並べて、何ら疑問を抱かせない理由である。

しかもそれを言葉で語らず、ビジュアルでイメージを伝えたことが功を奏したのだろう、G-SHOCKといえばエントリーモデルとしての印象がまだまだ強かったアメリカで、これらのモデルは大人向けの新たなラインとしてスムーズに受け入れられていった。

Page02. G-STEELのリッチなディテールに見る本格志向

CASIO|カシオ

アナログ指針式による
大人顔のメタルG-SHOCKが
いま世界で売れている理由(2)

G-STEELのリッチなディテールに見る本格志向

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メタルケースが樹脂ケースと異なる最大のポイントは、質感の高さだ。その雰囲気を盛り立てるのがヘアライン。優れた工業製品であることを主張するこの仕上げには、G-SHOCKらしさがみなぎる。ベゼルを平面としたのも、このヘアラインの魅力を最大限に伝えるための意図に違いない。

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そして目に飛び込んでくるのが、シャープなエッジである。これもメタルケースだからこそ映えるディテールだ。直線を有効に用いて、工作精度の高さを主張する。それがG-SHOCKのタフネスコンセプトにも合致する。無駄のないソリッドなデザインは、歴代モデルすべてに通底する。

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メタルケースと絶妙なバランスを取る、ブラックのレジンバンドも見逃せない。中央にドットテクスチャーを備えることで、ケースとの一体感を生み出しているところが秀逸なのだ。これがツルッとした、のっぺらぼうなデザインでは、これほどしっくりとはこないはず。メタルケースをしっかりと支え、軽快な装着感を生み出している。

G-STEELに新規採用されたレイヤーガード構造

一方で、素材そのものにクッション性がある樹脂と異なり、メタル素材で耐衝撃性能を備えるには技術的改良を必要とした。そのひとつが「レイヤーガード構造」。ケースとベゼルの間に樹脂リング(下図では赤のパーツ)を挟み、正面からの衝撃に対して新たな耐衝撃構造を生み出している。

また初代G-SHOCKから受け継ぐ中空構造は、このモデルでもその効力を遺憾なく発揮している。ケース内でモジュールを浮かせるように配置し、外部からの衝撃伝達を緩和している。

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G-SHOCKの新境地。タフネス&ファッション

文字盤に対して平面であるからこそ、ひと際、力強い印象を与えるベゼル。そのベゼルにヘアラインを施し、メタルならではの質感を引き出した仕上げ。そしてG-SHOCKの文字が際立つように、エッチング後に色埋めしたロゴ。

鍛造ケースならではのソリッドさが伝わるメタルの感触。腕に感じる心地良い重み。切削によるシャープなエッジ。さらにはレジンストラップの存在感のあるテクスチャー。

G-SHOCKのアイデンティティを正しく受け継ぐタフ構造に、ファッション性を備えたこの出色モデルは、モノとして見ても、ファッションアイテムとして見てもまったく隙がない。NYでブームとなり、その後、日本にも逆輸入される形で展開が始まったこのモデル、日本ではこれまでまったくプロモーションされていないにもかならず、すでに話題となりはじめている。

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G-STEEL

Ref.|GST-W110-1AJF
ムーブメント|クオーツ(標準電波による時刻修正機能付き)
駆動システム|タフソーラー(ソーラー充電システム)
標準電波受信局|世界6局(日本2局、アメリカ、イギリス、ドイツ、中国)
その他の機能|針退避機能(液晶と重なった針をワンプッシュ操作で一時的に退避させる)、ワールドタイム、ストップウォッチ、タイマー、LEDライト
ケース素材|SS&樹脂
ケース径|52.4mm
防水|20気圧
価格|4万円(税別)

問い合わせ先

カシオ計算機 お客様相談室

Tel.03-5334-4869

http://g-shock.jp/?adid=&op201703

           
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