[犬と泊まれる宿]“館内抱きかかえで皇居お散歩”が叶う! ザ・ペニンシュラ東京「ドッグステイプログラム」全容を大公開|TRAVEL
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2022年8月24日

[犬と泊まれる宿]“館内抱きかかえで皇居お散歩”が叶う! ザ・ペニンシュラ東京「ドッグステイプログラム」全容を大公開|TRAVEL

TRAVEL|ザ・ペニンシュラ東京

“食”も“お部屋”も諦めない! ラグジュアリーな with わんこ旅  ザ・ペニンシュラ東京編

2007年開業のザ・ペニンシュラ東京では、開業翌年の2008年から、犬同伴の宿泊を受け入れています。いわばわんこと泊まれるラグジュアリーホテルの老舗、時代の先端を行っているわけです。しかも、1室につき1頭(15kg以下)まで、1万5000円(税込)の追加料金で、すべてのカテゴリーの客室で、宿泊ができるというのもレアだったりします。

Photographs by OHTAKI Kaku|Text by HASEGAWA Aya|Edit by TSUCHIDA Takashi

到着シーンから自由度MAX。一歩進んだ犬同伴ルールが素敵!

こんにちはー。まずはオウプナーズ読者のみなさんに、私の愛犬ケリーをご紹介させてください。ミニチュアダックスフンドのケリーが、我が家にやってきたのは2015年1月のことでした。彼女がうちの仔になった経緯は、また別の機会にお話させていただきますが(いつ?)、私にとって初めてのわんこであるケリーは、すぐに愛おしくてたまらない、大切な家族になりました。ほぼ毎日、「かわいいねぇ~」とか言ってます。ええ、親バカです。TwitterもLINEも、アイコンはケリーの写真にしてまーす! あ、どうでもいい情報、すみません!
そんな私が最近、ハマっているのが“with わんこ旅”。正直、最初は興味ナッシングでした。「犬と旅行に行っても、行動を制限されちゃうし面倒くさいだけじゃん、犬とは家でいちゃつけばいいし」と思っていたのです。が、コロナ禍で遠出が難しくなった時、気分転換に都内のホテルにわんこと泊まったら、これが、思いのほか楽しくて。私、非日常を味わえることが、旅の醍醐味のひとつだと思っているのですが、それを大好きなわんこと一緒に味わえる楽しさに、遅まきながら開眼したわけです。すっかりクセになってしまい、ここ最近は、月1、2回はケリーと連れ立って、どこかに泊まりに行っています。最初の頃は、フロントでわんきゃん大騒ぎし、夜も「私のベッドどこー?」「おしっこ、どこですればいいっすかね?」と、そわそわして眠れなかった愛犬ですが、最近は慣れたもの。きっとケリーも旅を楽しんでいるんじゃないかなあ、知らんけど(笑)。
そんなわけで今年のケリーの誕生日(8歳になりました。飼い主同様、初老です)は、彼女が特に気に入っている(断言!)ザ・ペニンシュラ東京に記念日ステイをキメてきました。とびきりスペシャルな1泊2日を、ケリーの心の声も加えつつレポートします!
ケリーの心の声「え。ど、どういうこと⁉ 室内に入るのにケージに入らなくて良いの? ママ、怒られちゃうわよ!」
この日はクルマでアプローチしました。ザ・ペニンシュラ東京はバレーパーキング制。エントランス前の車寄せでクルマを降り、「ケリー。着いたよ~」と、愛犬を抱きかかえ、館内へと入っていきます。
ここですよ、ここ、必ず試験に出る、今回の最初のポイントです。私が声高に叫びたいのは、ザ・ペニンシュラ東京では、抱きかかえでの館内移動が許されているってこと! 「ん? どういうこと?」というアナタ、説明して差し上げましょう。わんこを受け入れてくれるホテルは、ぐんぐん増えていますが、犬特化型ホテルでもない限り、多くのホテルでは、ホテル館内での移動は、ケージ、もしくはキャリーケースに入れて、というかたちになります。まあ、犬が嫌いな人もいるでしょうし、仕方ないよねぇとは思うのですが、ケージを抱えてお散歩に出かけるというのは、ちょいと面倒くさいのです。その点、抱きかかえでの移動はとーっても楽ちん。皇居外苑や日比谷公園が目の前という立地のすばらしさもあり、調子に乗って、何度もお散歩に出かけちゃいました。
ケリーの心の声「あ、思い出した~。ここ来たことあるっ。広くて、キラッキラのお部屋に泊まれるんだよね~。好き♡ 確かおもちゃや、美味しいおやつもらえたはずよ。わくわくが止まらないわ。あ、でもなんか被り物させられたような記憶もあるけど、今回は大丈夫かしら?」
そして、「抱きかかえオッケーでーす!」の証拠写真的な感じで、1階ロビーにある、竹の裏側を使った、龍が地球を守るところをイメージしたオブジェ『臥龍の門』の前で、ケリーと一緒にぱしゃり。天井にはゴージャスなシャンデリアが輝いていました。パワースポット的でご利益ありそうでしょ? 気のせい⁉
やっぱり、いいなあ、広いウォークインクローゼット。下げておく服はほぼ皆無だけど(笑)、荷物を広げておけるのは超便利。しかも、ネイルドライヤーまで設置されているのですよ⁉ すごいなあ。ケージは1泊につき3300円(税込)で有料レンタル。
客室は全314室。もっともスタンダードな客室でも54平米の広さを誇ります。もはやここに住んでいい、いや住みたいと高らかに宣言したいほどのウォークインクローゼットに足を踏み入れた瞬間、非日常時間がスタートしたことを実感しました。
東京のど真ん中で体験する圧倒的な非日常に、人間様(私)のテンションも上がりまくりです。
そして、「このゴージャス度、ベスト・オブ・東京なのでは⁉」と、勝手に都内のホテルのバスルームランキングを始めたくなるような、大理石のバスルームもラブリーです。
大きな窓からは、日比谷公園や皇居外苑のお堀を見渡すことができます。ケリ子よ、あとでお散歩に行こうぞ!(※写真はグランドプレミアパークルーム)。
客室は、モダンでありながら、薄く削った杉の皮を編み込んで作る網代天井や朱塗りの技法を使ったテーブル、栃の木の一枚板を使った引き戸など、日本の職人技のエッセンスを採り入れていました。
愛犬もひととおりの客室探索を終えたようです。お次は、愛犬用アイテムのチェックと行きましょう。ココ、ホテル側のわんこプランに賭ける情熱が見事に反映されるポイントだったりします(私調べ)。その点、ザ・ペニンシュラ東京は、さすが! で、ございました。
写真をぱしゃぱしゃ撮って、起こしてしまってごめんよ。だって、かわいかったんだもーん(親バカ炸裂)。
人間様のベッドはシモンズ製ですが、愛犬用のベッドは、サンフランシスコに拠点を持つ、ラグジュアリーペットブランド「P.L.A.Y. Pet Lifestyle And You(ペット ライフスタイル アンド ユー)」のものを採用しています。犬旅を始めた当初は、なかなかホテルのベッドで寝てくれず、移動用の小さなハードケージで丸まって寝ていたケリーですが、今回はこのリュクスなベッドに身を委ね、すーすー寝息を立てていました。
ペットシーツやポリ袋、無添加の犬用おやつ、おもちゃ、オリジナルのウォーターボウルなどのアメニティも充実しています。ホテルのロゴの入った、オリジナルのキャップもかわゆす、です。耳が大きなわんこだと、ひと際映えますな! 被り物が苦手なケリーさん、もうちょっと頑張ってちょうだいな!
散歩コースや動物病院、愛犬を同伴できる近隣のレストランが掲載されている『わんちゃんのイエローページ』の存在も頼もしい限り。ちゃんと愛犬の名前も印刷されているんですよ~。こういう心配り、愛犬家はぐっときます。
ケリーの心の声「!!!!! またですか⁉ かぶりモノは嫌だって、毎回、言ってるじゃん。わっかんないかなあ? でも、何度振りほどいても、満足いく写真が撮れるまでは、結局はかぶらされちゃうのよね。もういいわ、わかったわ。しばらく我慢するから、ちゃっちゃと、その、アナタたちが大好きな写真とやら、撮っちゃってよ!」
そして、コレを目当てに、ザ・ペニンシュラ東京にやってくる愛犬家が後を絶たないという目玉企画をご紹介しましょう。「ドッグステイプログラム」で宿泊すると、滞在中、同ホテルを象徴するページの制服の、わんこバージョンをレンタルできるのです。こちらは、リクエストベースのサービスで、数に限りがあるため先着順となります。よほどの例外を除けば、わんこ連れのゲストは、真っ白のジャケットにゴールドのボタンがきらりと輝く、あの制服に身を包んだ愛犬を撮影しまくりたいはず。宿泊の予約を入れた時点で、制服も予約することを強くお勧めいたします(笑)。
さらに、事前予約制でホンモノのページのスタッフによる約15分間のお散歩サービスがお願いできるのもうれしいポイントです。しかも無料で(笑)! お揃いの白いユニフォーム姿でお散歩するページと愛犬──。撮って撮って撮りまくるしかないシチュエーションでしょ、コレ! ちなみにケリーさん、最初にステイした時は、帽子を被っていられたのはわずか数秒でしたが、今回はけっこう頑張ってくれました(前回比)。
ページのお兄さんと、ページにコスプレしたケリーを眺める、道行く人のやさしい視線も印象的でした。ケリーもこの日ばかりは、セレブ犬(笑)です。ちなみに、このドッグユニフォームは、ホテルの地下1階「ザ・ペニンシュラ ブティック&カフェ」にて1着2万2000円(税込)で販売が開始されました(5サイズ展開)。
宙を踏むようなお散歩を済ませた後は、プールでひと泳ぎ。あ、私がです、すみません。わんこを部屋に残しての外出は最長2時間まで。わんこにはケージに入ってお留守番してもらうことになります。部屋に戻ったら、広くてムーディーなバスルームで寛ぐとしますかね。あ、これも私が、です(笑)。時々、「何してんのー?」と、バスルームを覗きに来るわんこが、またかわいいんです。え、犬以上にお前が楽しんでるんじゃないかって? まあ、そうですね。否定しません。
ステーキ&グリル「Peter」個室。ホテル最上階・24階のに位置する「Peter」には、専用の直通エレベーターを使ってアクセスします。もちろんわんこも一緒に♡
さーて、いよいよお待ちかねの夕食の時間ですよ。ホテル最上階・24階のステーキ&グリル「Peter」では、2021年夏から、同レストランの個室で、愛犬と一緒にディナーが楽しめる「愛犬とお食事&ステイ」プランを販売しています。2面が窓となっている個室からは、ザ・東京のドラマチックな夜景が臨めます。夜のとばりが下りるまでは、もうしばらく時間がかかりそうです。まずはシャンパンで乾杯と行きましょう。あ、ケリー、アタナはお水よ!
個室ということで、愛犬は自由に放っておきます。落ち着かなかった時には、あらかじめ設置されている、愛犬用のケージでお休みいただく、という手もあります。ホテルのロゴ入りのベッドも用意されていました。
 
なお、愛犬の食事は、ホテルシェフが手がけた、鶏肉、牛肉、魚、野菜の4種類(大きさは各2種)のなかから選択可能。「私、肉食女子ですけど、なにか?」のケリーさんには、やっぱり「ラブラローフ」(牛肉パテ・ブロッコリー・キャロット・りんご)をオーダーすることにしましょう。名前も見た目もキュートなのですよ、コレが。さっきからずっと、個室を探検中のケリーさーん、「ラブラローフ」が運ばれてきましたよーん。
かなり食らい付き気味のケリーさーん、そんなに鼻息を荒くして、がっつかなくても誰もアンタの食べ物取らないよ……と思うのですが、瞬く間に「ラブラローフ」を完食。なぜかドヤ顔で私の顔をのぞき込みます。
ケリーの心の声「美味しかったわ。じゅうぶんお腹は満たされたけど、こんなに美味しけりゃ、もう少し食べられないことはないわね……」
ふふふ。今回は、ケリーの8歳の誕生日を記念したステイですからね。ちゃーんと愛犬用ケーキもお願いしておきましたよ♡
ケリーの心の声「え、マジで? これ私ひとりで食べていいの? 後で、ドッキリでしたー、とか、ほんと勘弁してね。え、もしかして、私、捨てられるの? これが最後の晩餐⁉」
現在、ややぽっちゃりめのケリーさんは、ダイエットの真っ最中。こんなに食べさせてもらえるのは旅先だけです。わかってる⁉ 今日は特別なんだからね!
相変わらず、ひたむきにケーキと対峙する愛犬……。きっともう何も聞こえてないですね(笑)。それにしても、鼻の頭にクリームとか付けちゃって、なんてかわいいの(親バカ全開!)。すっかり気分を良くしたママンは、調子に乗って、ホテルのオリジナルウイスキー「ザ・ペニンシュラ東京 シングルモルト駒ヶ岳」を嗜んじゃいましたよ。てへぺろ。
ケリーの心の声「このキラキラした場所、私、やっぱり好きだわ。自由に動ける場所が多いし、ごはんも美味しいのよね。ママもずーっとご機嫌だし。ホテルの人のおもてなしもいい感じだったわ。今度、おやつでもあげるわね」
都会のラグジュアリーなホテルで過ごす一日。ケリーもすっかりお気に召した様子(たぶん)。また一緒に、優雅な時間を過ごそうね。

愛犬とお食事&ステイ:デラックスルーム

  • 1泊84,755円(税・サ込)〜
  • https://www.peninsula.com/ja/tokyo/special-offers/rooms/pampered-pet
  • ・1階「ザ・ロビー」または部屋での朝食(大人2名分)
  • ・愛犬(1匹・15kgまで)との宿泊
  • ・Peter個室で愛犬とのディナー(ドッグメニューより1品の愛犬の食事を含む)※飼い主の食事は含まず、別途注文
  • ・Peterの個室での愛犬の誕生日ケーキ(※お誕生日の場合)
  • ・愛犬用のベッド、ボウル、ページユニフォームの貸出し
  • ・ページスタッフによるホテル界隈のお散歩(※事前予約制)
  • ・到着日の6:00から出発日の22:00まで追加料金不要で部屋を利用できる「ペニンシュラ・タイム」
  • ・フィットネスセンターおよびスイミングプールの利用
  • ・ターンダウンサービス
  • ※上記プラン以外にも、通常の「ドッグステイプログラム」として、客室料金に加え、1部屋に付き1匹限定1万5000円(税込)の追加料金で宿泊可能
問い合わせ先

ザ・ペニンシュラ東京
Tel.03-6270-2888
Tel.0120-348-288(宿泊予約課)
https://www.peninsula.com/ja/tokyo/5-star-luxury-hotel-ginza