550年の歴史を重ねた名刹で特別な時間を。城端別院善徳寺内を改修したテレワークスペース|LOUNGE
LOUNGE / TRAVEL
2022年7月18日

550年の歴史を重ねた名刹で特別な時間を。城端別院善徳寺内を改修したテレワークスペース|LOUNGE

LOUNGE|善徳寺TELEWORK PROJECT

歴史文化を感じる空間で、五感を研ぎ澄まして学び・考え・働く

一般社団法人富山県西部観光社 水と匠は、内閣府・南砺市の支援を受け、城端別院善徳寺内にテレワークスペースを整備し、「善徳寺TELEWORK PROJECT」としてスタートさせた。

Text by TANABE Keitaro

富山の素材や伝統の技を使った空間

越中の小京都と呼ばれた「城端」の中心を担ってきた城端別院善徳寺。「真宗王国」と呼ばれ、仏教信仰が深く根付いた富山の精神風土を体現する名刹だ。また、民藝運動の創始者で哲学者の柳宗悦がこの寺院に62日間逗留し、民藝思想の集大成ともいうべき「美の法門」を執筆した民藝の聖地でもある。
この度、「善徳寺TELEWORK PROJECT」として、城端別院善徳寺内にテレワークスペースがオープンした。550年の歴史を重ねた名刹での、特別かつ落ち着いた時間と空間での仕事環境が提供されている。
利用プランは一日利用と月額利用の2種類がラインナップされている。
また、テレワークスペースのみならず地域に根付いた「食体験」「僧侶との交流」「ものづくり・民藝品との触れ合い」「農業体験」等、仏教文化や伝統文化を知る体験プログラムや特別研修などもアレンジが可能で、企業や大学の研修・合宿にも対応するという。
第3次ブーム到来とも言われ、関心が高まっている「民藝思想」の根源に触れ、自然と共生しながら生きる富山の暮らしや伝統文化を体感することは、仕事や学習をする上での健やかな精神やモチベーションを作ることにつながるだろう。
使用されている家具は、本プロジェクト用にオリジナルで製作されたもの。通常は廃棄されてしまう「虫食い(スポルテッド)」のミズナラ(富山県産)が使われている。また、3Dプリンターで植物の幹をかたどったデスクの脚は、生分解する樹脂でできている。富山出身の建築家で、チームラボのメンバーでもある浜田晶則氏がデザインを手掛けた。
情報が溢れ、知識消費ばかりにかたよって息詰まってしまうことも多い現代。善徳寺TELEWORK PROJECTでは、南砺の土地の力、僧侶や民藝品との交流の力を借り、五感をフルに使って学び・考え・働くことができる。
歴史ある名刹で、富山の土徳を学びながら仕事をしてみてはいかがだろうか。きっと普段とは違った刺激が受けられるはずだ。

善徳寺TELEWORK PROJECT概要

  • 所在地|富山県南砺市城端405
  • 施設|城端別院善徳寺 「北の書院」「西の書院」
  • 営業時間|午前9時~午後5時
  • 定休日|善徳寺に準ずる
  • 席数|16席
  • 会議室兼テレカンルーム:3室
  • アメニティ|プリンター、飲み物(コーヒー、お茶)
  • 料金|1日利用 3,300円(税込)
  •    月額利用 8,250円/月(税込)
  • 利用方法|公式サイトより予約が必要
  •        https://mizutotakumi.jp/zentokuji-telework/
  • 企画監修|一般社団法人富山県西部観光社 水と匠
問い合わせ先

善徳寺TELEWORK PROJECT公式サイト
https://mizutotakumi.jp/zentokuji-telework/