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TRAVEL
2019年7月21日
「THE PARKLODGE 上高地」の一室をプロデュース|STUDIO DOUGHNUTS
STUDIO DOUGHNUTS|スタジオドーナツ
自然への敬意と宿泊者へのホスピタリティが詰まった空間が完成
山岳景勝地として知られる上高地。この地で100年にわたり、観光、散策の拠点となっていた「山の旅舎 五千尺ロッヂ」がリブランディングを実施。「THE PARKLODGE 上高地」として生まれ変わった。その一室を新進気鋭の設計事務所「STUDIO DOUGHNUTS」がプロデュース。風光明媚な__場所を活かした空間に仕上がった。
Text by WAKABAYASHI Satsuki|Photograph by MUYA Kenta
室内外が溶け込み、穏やかな時間が流れる
グロッサリーストア「FOOD&COMPANY」やレストラン「the Blind Donkey」などの人気ショップのインテリアデザインを手がけ、また独自の視点で食とモノを集めたイベント「OLD FASHIONED」を開催するなど、活発な動きをみせる設計事務所「STUDIO DOUGHNUTS」。
リブランディングによって新たに産声を上げた「THE PARKLODGE 上高地」にて、「STUDIO DOUGHNUTS」が一室をプロデュースを行った。
彼らが手がけた107号室は、天井や壁、床、家具まで木材で統一。部屋に入った際の視界の広がりと、外部からの光りが部屋の隅々まで美しい陰影を落としてくれるよう、できるかぎり壁で空間を区切らずに設計している。こうした配慮によりソファベンチに座って窓から外部を眺めた際には、梓川のせせらぎをBGMに、身を置いている室内と外部が溶け込む感覚に。借景という言葉がぴったりと当てはまる。
カトラリーやオーディオなどの備品も空間に合うように選定し、家具やハンガーは長野県松本市を中心に活動する「QUIET SPACE TOOL&FURNITURE」が製作。空間を構成する要素のひとつとして香りにもこだわりがあり、上高地からほど近い「車屋木材」が手がけるルームスプレーを採用。ヒノキを使ったユニセックスな香りが空間をより豊かに。ルームウェアは和歌山に拠点に活動し、着心地とデザイン性で定評がある「MUYA」が担当した。
上高地を観光する際には拠点として絶好の場所。同地に行く際にはぜひ候補に入れてほしい。
問い合わせ先
THE PARKLODGE 上高地
https://lodge.gosenjaku.co.jp/