連載第4回 東京・高層・ステイケーション アマン東京|TRAVEL
LOUNGE / TRAVEL
2021年9月6日

連載第4回 東京・高層・ステイケーション アマン東京|TRAVEL

ラグジュアリーな非日常的を確実に過ごせる、都心の真ん中で“ひっそり“佇むサンクチュアリ(2)

アマンの哲学が息づく直営鮨店「武蔵 by アマン」にて昇天

ディナーは2018年10月にホテルの34階にオープンした「武蔵 by アマン」でお鮨をいただきました。ホテル内でお鮨がいただけるホテルは少なくありませんが、多くの場合、ホテル外の会社が経営を手掛けているテナントです。テナントのお店にも美味しいところはたくさんありますが、「武蔵 by アマン」には、その美味しさはもちろんのこと、アマンの哲学が息づいていました。これは直営店ならではだと思います。
親方を務める武蔵弘幸さんはこの道34年のベテラン。2018年9月まで、青山でミシュラン一つ星店「武蔵」を営んでいましたが、アマン東京が数年をかけてラブコール。ついに「武蔵 by アマン」のオープンに至ったのだとか。青山の店で使っていた暖簾や、以前のものを継ぎ足して使っている檜のカウンターなど、随所に武蔵親方の粋を感じます。
メニューは、昼も夜もおまかせのみ。今回はお酒と合わせたく、つまみが充実したコースを選択しました。うふふ、こちらには武蔵オリジナルの日本酒があるのですよ。鮪と湯葉とキャビア、鱸と冬瓜など、「そう来たか!」というカップリングにいちいち驚き、そしていちいち美味しい(笑)。穴子ときゅうりを海苔で巻いた“あなきゅう”には唸るのみ。言葉が出ません。
握りには、親方自ら故郷山梨で育てた米を使用。輪郭がはっきりとした味わいで、ネタともお酒とも好相性。お酢は米酢を使っているそうです。ここ数年、東京では赤酢を使う店が主流になっていて、米酢のお寿司をいただくのは久しぶり。すっきりとした酸味が印象に残りました。

ねっとりとしたイカや柚子を絞ったキス、そして武蔵親方曰く、「私はふぐより美味しいと思います」というコチなどなど、次はどんなものが食べられるのだろうとワクワクします。雰囲気、接客も申し分なく、母が死ぬ前に一度、連れてきてあげたいなと思いました(あ、ピンピンしてますのでご安心ください(笑))。
部屋に戻って、またお風呂へ。今度はシャンパンにいちごを浮かべるというベタなことをしながら。ぬるめのお湯で半身浴をしながら、ただただ外を眺め、時々シャンパンを口にする、ただそれだけの時間ですが、今回の滞在のハイライトといってもいいくらい、記憶に残る時間でした。今でも思い返すとうっとりします(笑)。ふわふわのバスローブも“最高 of 最高”でした。この日はいつ、どうやって眠ったのか記憶にありません。
1秒1秒を大切にしたいけれど、でも何もしないのがまた贅沢な、むしろそんな時間をむさぼりたい──、「アマン東京」にはそんな不思議な時間が流れていました。そう、「アマン東京」は、アマンのコンセプトである「プライベートな邸宅にいるかのような心温まるもてなし」のなか、ラグジュアリーな非日常的を過ごせる、コンクリートジャングルに佇むサンクチュアリなのです。
コロナ禍のため、朝食はルームサービスのみ。多彩なメニューから、選んだのは「スモークサーモンとスクランブルエッグ すだち」。卵とすだちがこれほど合うとは! 白ワインが飲みたくなります(笑)。
なお、現在、「アマン東京」では、7泊8日の長期滞在プラン(https://www.aman.com/ja-jp/hotels/aman-tokyo/exclusives/aman-tokyo-connection)や、平日限定で到着日の午前9時から出発日の午後9時までの好きな時間に、チェックインとチェックアウトができる5室限定のウィークデイ エスケーププラン(https://www.aman.com/ja-jp/hotels/aman-tokyo/exclusives/weekday-escape)など、気になるプランを展開しています。自分に合ったプラン(きっとあります!)で、「アマン東京」ステイを楽しんじゃってください!

アマン東京

  • 住所|東京都千代田区大手町1-5-6 大手町タワー
  • 客室数|84室
  • 料金|11万3850円〜(税・サ込)
  • ※7 nights 8 days at アマン東京(1泊)8万1321円~、ウィークデーエスケープ 9万4875円~
問い合わせ先

アマン東京
Tel.03-5224-3333
https://www.aman.com/ja-jp/hotels/aman-tokyo

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