大手町駅直結。「フォーシーズンズホテル東京大手町」は、皇居ビューの美食の楽園だった！｜TRAVEL

TRAVEL｜フォーシーズンズホテル東京大手町

連載第５回　東京・高層・ステイケーション　フォーシーズンズホテル東京大手町

2020年9月、日本で３軒目となるフォーシーズンズホテルとして、「フォーシーズンズホテル東京大手町」がオープンしました。オリンピックが予定されていたこともあり、ここ1、2年、コロナ禍でも数々のホテルが開業しましたが「フォーシーズンズホテル東京大手町」は、そんな数あるニューオープンのなかでも、最も成功したホテルのひとつと言っていいんじゃないかと個人的には思っています。

Text by HASEGAWA Aya｜Edit by TSUCHIDA Takashi

地下鉄大手町駅に直結した“天空で体験する非日常”

で、今回は、そんなお気に入りのホテルで、ワーケーションしてきちゃいました。まだまだ遠出には緊張感が伴う状況。電車やタクシーで気軽に行けるアーバンリゾートでときめきの時間を過ごしてみてはいかがでしょうか？

ここは個人的に、大好きなホテルです。千代田線沿線に住む私の自宅から近いこともありますが、オープン以来、宿泊、食事、お茶、スパ、カフェと、もはや何度足を運んだか数え切れません。先日、友人に「子どもが夏休みなのに遠出もできないので、都内のホテルに泊まってのんびりしたり、プールで遊んだりしたい。どこがいい？」と聞かれたとき、真っ先に提案したのはコチラでした。

何がいいかって？　まずはその立地です。地下鉄の大手町駅に隣接する、高さ200メートルの「大手町ワンタワー」の34〜39階に位置していて、ほとんどの客室は皇居ビュー。爽快です。プールをはじめとする温浴施設もいいし、4つのレストランやバーもすべて甲乙付けがたい素晴らしさです。

大手町駅直結。「フォーシーズンズホテル東京大手町」は、皇居ビューの美食の楽園だった！｜TRAVEL

では、ホテルを紹介していくとしましょう。ロビーやレストラン施設が位置するのは39階。大きな窓から入る光もインテリアとなった、こちらのフロアでは、ここに居るだけでエネルギーを得られるような、“開けた”世界が繰り広げられており、エレベーターの扉が開いた瞬間から高揚感マックスです。目の前に広がるのは、高層ビルが立ち並ぶ東京ならではの景観。そして、皇居エリアの緑──。30、40階というのは、高層階すぎず、それでいて街の息遣いを感じられる絶妙な高さ。これをアーバンリゾートと言わず、何をアーバンリゾートと言うのでしょう（笑）。

では早速客室へ──と言いたいところですが、今回は、チェックイン前に行くところがあるのでした。「THE SPA」の予約を入れていたのです。「THE SPA」では、樹齢1000年を超える屋久杉から抽出したオイルを使ったトリートメントがシグニチャーになっています。「あまり時間がないけれど癒されたい」という人に絶賛オススメの、気軽にリフレッシュできるショートトリートメントも充実。背中や首、肩の筋肉を中心に行う「バイタリティリチャージ」（30分2万240円）や、頭部の血行の滞りを和らげる「ヘッド・フットリリース」（45分、2万6565円）など、短時間でも至福の世界に旅立てますよ。

デラックスルーム皇居御苑ビュー

いよいよ客室へと参りましょうか。「フォーシーズンズホテル東京大手町」の客室は、34階から38階に全190室。すべて49平方メートル以上です。今回、選択したのは、「デラックスルーム皇居御苑ビュー」。個人的には、いちばん同ホテルの個性が出るカテゴリーだと思っています。皇居外苑の緑の向こうに見える、東京のダイナミックな高層ビルたち──。デザイン性がしっかり追求されていながら、居住性も抜群の客室もなかなか、いえ、かなりいい感じですよ。和紙を用いた障子風の扉など、数々のラグジュアリーホテルを手がけてきた建築家であり、デザイナーのジャン=ミシェル・ギャシーの面目躍如です。

窓際のデイベッドも大活躍。ごろごろと横になって映画やドラマを観るのもいいですが、意外と仕事もはかどります（笑）。今ドキのホテルなので、電源やUSBも充実していてワーケーションにぴったり。「ここは竜宮城か⁉」っていうくらい、あっという間に時間が経ってしまいます。危険、危険！

そして、この部屋のハイライトは、なんといっても皇居ビューのバスタブです（断言）！　「フォーシーズンズホテル東京大手町」の皇居側には、すぐ目の前にビルがありません。いや正確にはあることはあるのですが、かなり距離が離れています。なのでカーテンを締めずに、大きな窓一面に広がるパノラマビューを眺めながらの入浴もアリです（笑）。

何度か絶景を眺めながら入浴しましたが、個人的なオススメは、夜が朝へと移り変わるほんのわずかな時間の、紫がかった東京（天気と季節にもよりますが）。東京の街の美しさ、そして刻一刻と表情を変えるこの街を眺めるのは、極上のエンターテインメントと言っていいのではないでしょうか。ホテルオリジナルの、ヒノキのバスソルトもすばらしいです！　シャワーのモードが選べるのもナイスでした。

39階のスパエリアへは、専用のエレベーターで。底がアルミニウムになっている全長20メートルのプールは光を受けてキラキラと輝いていました。ラグジュアリーな海外のリゾートに来たような雰囲気に、瞬く間に有頂天になります（笑）。ミストチェアも楽しいですし、ジャグジーもいい感じですよ。

男女別の更衣室内には、日本式のお風呂やサウナも。わくわくしすぎて、背中から羽が生えてきそうな勢いです。窓の外には、スカイツリーが見えました。ライトアップされ、キラキラ度を増す夜もステキです。

そろそろお腹がすいてきました。前述した、4つのレストラン・バーはすべて39階に位置。どれもこれもイケてます。1つの料飲施設だけで、まるまる1記事書けそうなくらい、どこも充実しています。じつは「フォーシーズンズホテル東京大手町」は、美食の楽園でもあるのです！

est(エスト)

ミシュランの星付きシェフ・ギヨーム・ブラカヴァル氏が現代フレンチを提供する「est(エスト)」は、バターを極力使わない“やさしい”フレンチが特徴。チーズではなく、豆腐を使ったデザートは訪れるたびに進化を遂げています。日本各地から取り寄せた食材と、革新的でコンテンポラリーなフレンチの相性も抜群です。

PIGNETO（ピニェート）

「PIGNETO（ピニェート）」はナポリ出身のピザ職人がイタリアから取り寄せた粉を使って、専用の窯で焼くピザが名物のイタリアンレストラン。木川欣宏シェフが毎月イタリアの一つの州をテーマにしたコース料理とスペシャルピザを展開する「イタリアを旅するマンスリーメニュー」も見逃せません。ちなみに2021年9月は、トスカーナがテーマになっており、秋の味覚トリュフやポルチーニを使って本場トスカーナの味を再現しています。4月から10月は、108平方メートルもの広さを誇るルーフトップを開放。都心ではなかなかないスケール感、ぜひ味わってください。あーここでお酒が飲めたらサイコーに素敵なのに、今年は間に合うかしら？

VIRTÙ(ヴェルテュ)

ニューヨークで最先端のカクテルシーンを牽引してきた、ジョシュア・ペレズがヘッドバーテンダーを務めるバー「VIRTÙ(ヴェルテュ)」。メニューには「美徳」を意味する店名の通り、「仁」「義」「誠」など武士道に由来する7つの美徳にインスパイアされたオリジナルカクテルが用意されています。バーのことだけで、5000字くらい掘り下げられそうですが、今回はワーケーション記事（笑）。勘弁しておきましょう。ただコニャックとシャンパンを合わせたカクテルがかなりヤバかった（美味しいという意味で）ことはお伝えさせてくださいませ。窓からは、東京スカイツリーを臨むこともできますよ！

THE LOUNGE(ザラウンジ)

ティーソムリエがいる「THE LOUNGE(ザラウンジ)」では、世界で活躍し、ペストリーの魔術師とも異名をとるパティシエ・青木裕介氏によるアフタヌーンティーやスイーツが大人気。ティーソムリエによるティーペアリングも同ホテルならでは。筆者の行きつけのお仕事スポットだったりもします。というか、あまり書きたくなかったんですけどね、本当は（笑）。

あ、裏がワッフル地のパジャマの着心地が抜群だということも付け加えておきましょう。滞在中は、ずっとコレを着て過ごしたい気分。そんなわけで、朝食はインルームダイニングでお願いして、ココならではのビューとともにいただいちゃいました！　洋食か和食の選択かで、かなり迷ったのですが、和食も美味しかったですよ。ボリューム満点、そして出汁が染み込んだ煮物の美味しいこと！

そして、「フォーシーズンズホテル東京大手町」の何よりのおすすめポイントは、実は意外と手が届くお値段だということ。27時間滞在プランや、３泊目が無料になるプランなどなど、お得なプランを打ち出しているのでぜひチェックしてみてください。さらに、9月30日（木）までは、開業1周年を記念した、セレブレーションプランを発売中です。「1周年記念セレブレーション特別宿泊プラン」（https://www.fourseasons.com/jp/otemachi/landing-pages/property/first-anniversary/）は、朝食（毎日２名まで）、シャンパン(1滞在1本)、1万円分のプリペイドカードの付いた宿泊プラン（2021年12月31日（金）の宿泊分まで）。またホテル内で使えるプリペイドカードを5万円分購入すると、9月限定で追加1万円分が付いてきます。館内のレストランやラウンジでも、セレブレーション特別メニューを展開中です。

1周年のセレブレーションに湧く「フォーシーズンズホテル東京大手町」は、いつも以上にハッピーな雰囲気に包まれているはずです。ディスカバーしてみてはいかがでしょう？　“天空で体験する非日常”をコンセプトにした「フォーシーズンズホテル東京大手町」は、地下鉄大手町駅直結。思い立ったらすぐにでも足を運べます。