京の象徴のひとつ最古の禅寺 建仁寺で ZEN NIGHT WALK KYOTOが注目される|EVENT
LOUNGE / TRAVEL
2024年8月9日

京の象徴のひとつ最古の禅寺 建仁寺で ZEN NIGHT WALK KYOTOが注目される|EVENT

EVENT|ZEN NIGHT WALK KYOTO

音と光で彩られた建仁寺で、脳が“ととのう”瞬間に出会う

盆地という地理的特性もあり、厳しい暑さで知られている京都。陽が沈んでも蒸せる一夜に、清涼感と極上のリラグゼーションが味わえるイベントがZEN NIGHT WALK KYOTOだ。テクノロジーが禅の思想と出会うとどうなるのだろう? 五感を研ぎ澄ませて体感せよ。

Text by KAWASE Takuro

芸術との関わりが深い京都最古の禅寺、建仁寺へ

年間5000万人以上もの観光客が訪れる京都の神社仏閣において、突出した人気を誇る「建仁寺」。四条祇園や八坂神社とともに周遊するのに最適なロケーションにあり、『風神雷神図』に代表される貴重な文化財でも有名だ。また、境内に佇む個性の異なる庭園は、訪れる時期でさまざまな表情を見せることでも知られている。

ニューロ技術を開発するスタートアップが参画

トークイベントにて、左から右へ。VIE代表取締役/今村泰彦、建仁寺内務部⻑/浅野俊道、DJ・ビートメーカー/Licaxxx、VIEチーフミュージックオフィサー/藤井進也、博士・アーティスト/脇田玲(以上、敬称略)
禅の思想を現代へ、伝統を重んじながらも新しい試みにも積極的に取り組んでいる建仁寺では、これまでにも数々のアートイベントが開催されてきた。そんな中でも、脚光を浴びるテック企業のVIE(ヴィー)が手がけるZEN NIGHT WALK KYOTOは、これからのベンチマークとなり得るポテンシャルを秘めている。

科学的に効果が実証されたニューロミュージックとは?

歴史的建築物にプロジェクションマッピングを掛け合わせたナイトイベントはもはや珍しくないが、本イベント最大の違いはVIEが手がける「ニューロミュージック」にある。脳波のある帯域を増強・減衰するためにデザインされた特別な音楽は、聴く者の集中力を高め、リラグゼーション効果をもたらすという。同社の公式サイトにてサンプル音源の視聴も可能だ。

昼間の表情とは異なる幻想的な空間に身を委ねる

いよいよ境内へ足を踏み入れ、エントランスを潜り抜けると「○△□乃庭」へ。見た目にも涼しげなブルーに彩られた空間に、Licaxxxによるθ波を取り入れた緩やかにも聞こえるビートを意識したアンビエントな音楽が溶け合っていく。続く「潮音庭」はグリーンにライトアップされ、どの方向からの眺めても精神見入る不思議な寛ぎが素直に脳に届いてきて、庭の木々から涼しい風が発せられているような不思議な感覚に捉われる。

雲海を模したインスタレーションで涼感を得る

本イベントのクライマックスとなるのが、日本有数の枯山水「大雄苑」で体験する巨大な雲海だ。もちろん人工的に演出された雲海であるが、まるでアニメーションの世界に迷い込んだかのよう。ニューロミュージックがもたらす浮遊感を楽しみながら、縁側に腰かけてじっくりと鑑賞することをおすすめしたい。

締めとなるのは先端技術によるサウンド×アート

身も心も洗い流されるような体験を経て、回廊の最後に控えているのは、現代美術家の脇田玲氏によるデジタルアート『龍雨図』とVIEによるニューロミュージックの共演だ。流体シミュレーションによって描かれたエネルギーのうねりは、禅における生命を象徴するかのようでもあり、雲海によってクールダウンした脳が覚醒! 音と映像と建仁寺という特別な空間の三位一体によって、脳がととのう瞬間が訪れるのだ。
まずは下記のイベント公式サイトにアクセスして、VIEのニューロミュージックに耳を傾けてみてはいかがだろうか? ZEN NIGHT WALK KYOTOは9月22日(日)まで開催。JR東海「そうだ 京都、行こう。」限定特別プランも販売中。夜間拝観休止日:8月14日(水)、23日(金)、31日(土)、9月6日(金)、7日(土)、 14日(土)、 17日(火)、18日(水)
ZEN NIGHT WALK KYOTO
期間|20249月22日(日)まで
時間|19時~21時半 (受付終了21時)
※夜間拝観休止日:8月14日(水), 23日(金), 31日(土), 9月6日(金), 7日(土), 14日(土), 17日(火), 18日(水)
場所|大本山建仁寺
京都市東山区大和大路通四条下る小松町584
料金|大人2,200円、12歳以下1,100円(ともに税込)、6歳以下は無料
※当日窓口販売あり(現金不可・デジタル決済のみ)

問い合わせ先

ZEN NIGHT WALK KYOTO
https://zen.vie.style

                      
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