NEWS|高松聡氏が日本初となる民間人ISS搭乗宇宙飛行士として訓練スタート
NEWS|ポカリスエットやカップヌードルの宇宙ロケCMを手がけたクリエーティブ・ディレクター
高松聡氏が民間人としては日本人初のISS搭乗宇宙飛行
かずかずの有名なCMのディレクションなどを制作してきたクリエーティブ・ディレクター高松聡氏が、民間人として日本人初の国際宇宙ステーション搭乗資格をもつ宇宙飛行士に挑戦する。訓練は1月中旬からロシアなどで開始。クリエイティブ・ディレクターならではの発想で宇宙の魅力を人びとに伝えていく。
Text by YANAKA Tomomi
幼いころからの夢を叶え、宇宙へ――
高松聡氏は1963年生まれの51歳。子どものころから宇宙への憧れを抱き、筑波大学卒業後は宇宙飛行士への夢を叶えようとするが、裸眼視力が適格条件に合わず断念。電通へと入社し、CMディレクターなどを務めてきた。
なかでも、高松氏の代表作品といえるのが宇宙を舞台としたCM。2001年には大塚製薬のポカリスエットのCMで、2003年には日清食品カップヌードルの「NO BORDER」キャンペーンなどでも宇宙での“ロケ”を敢行している。このほかにもユニクロやオリンパスなどのCMも手がけ、国際的な広告賞を数多く受賞。近年では、国際広告祭で審査員長も務めている。2005年に電通を退社し、クリエーティブ・エージェンシー「GROUND」を設立。また2012年には日本初の宇宙旅行代理店「SPACE TRAVEL」を設立した。
幼いころからの宇宙への憧れを諦めきれず、宇宙への夢を実現しようとしている高松氏。日本の民間人としてはじめて国際宇宙ステーションの搭乗資格を有するであろう彼の“旅行”は、有人宇宙旅行を提供する唯一のアメリカ企業、スペース・アドベンチャーズがサポートする。
高松氏は昨年、ロシアで宇宙飛行士としての訓練に入るための医学的、身体能力試験に合格し、訓練中宇宙飛行士として認定。ちなみに、日本の民間人宇宙飛行士としては1989年の秋山豊寛氏につづき、2人目となる。
今年1月中旬からは、ロシアのモスクワ近郊にある「星の街」をベースに、アメリカのNASAなどで約800時間にも及ぶ過酷な宇宙飛行訓練を実施。今年9月には、国際宇宙ステーション登場宇宙飛行士として、ロシア政府より認定される予定だ。
またこの宇宙飛行士として認定されるまでのプロセスは、SNSやブログでリアルタイムで公開していくという。宇宙飛行にもたらされるクリエーティブな視点。夢を諦めなかった高松氏の宇宙飛行はきっと私たちにあらたな宇宙の魅力を伝えてくれるにちがいない。
SPACE TRAVEL
http://spacetravel.jp/