kizunaworld.org|坂本龍一の復興支援プロジェクトにあらたな作品
LOUNGE / MUSIC
2015年4月27日

kizunaworld.org|坂本龍一の復興支援プロジェクトにあらたな作品

kizunaworld.org

音楽と写真の4作品をあらたに追加

坂本龍一氏とメディアクリエイターの平野友康氏が、東日本大震災被災地の復旧・復興を支援するために立ち上げたプロジェクト「kizunaworld.org」。第4弾として、国内外のアーティスト5人による音楽と写真の4作品があらたに発表された。

文=谷中朋未

被災地に想いをはせてつくられた楽曲や写真

寄付をすると、賛同するアーティストから提供された作品をダウンロードできるという仕組みで、支援の輪を広げている「kizunaworld.org」。

これまでにも坂本龍一とイタリア人現代美術家ヴァレリオ・ベッルーティ氏の共作アニメーション「KIZUNA」や、世界的な音楽家デヴィット・シルヴィアン氏とノルウェー出身のミュージシャン、ヤン・バング氏による「modern interior」などが公開され、日本のみならず、世界中から反響を呼んでいる。

第4弾では、オーストリアの音楽家クリスチャン・フェネス氏が日本への心からの愛と尊敬を込めて書き下ろした楽曲「dropping wings」、10代のころを福島で過ごし、いまは映画音楽家としても活躍する大友良英氏が福島に想いをはせて作曲した「quiet night in Fukushima」、音響作家 テイラー・デュプリー氏とサウンドアーティスト ステファン・ヴィティエッロ氏、坂本龍一氏ら3人のコラボレーション楽曲「Up Through The Tree」の3曲がくわわった。さらに、ファッション誌やテレビコマーシャルなどで活躍する写真家 田島一成氏による花のモノクローム写真「decayed」も公開される。

米ドルでの寄付の受付も開始

また、「kizunaworld.org」では海外の支援者からの要望を受け、日本円以外に米ドルでの受付も開始。寄付は1口$10からで、PayPalの決済からのみ受けつける。

集まった寄付金は、被災地で「いま必要な5つの支援」として、「医療」「こども」「食料」「住宅」「エネルギー」の5つのテーマを設け、代表的な団体へ寄付されるという。

7月1日(金)から9月30日(金)までの寄付金は、「国境なき医師団」(医療支援、生活・物資支援)や「Save the children」(生活・物資支援、子ども支援)、「被災地NGO 協同センター」(野菜などの食料支援、避難所運営)、「ボランタリー建築家機構 坂茂/東日本大地震津波支援プロジェクト」(避難所用簡易間仕切りシステム設置による支援)、「環境エネルギー政策研究所つながり・ぬくもりプロジェクト」(太陽光・太陽熱・バイオマスなどによる被災地支援)の5団体に対して均等に寄付される。

あの震災から4カ月。もちろん、いまなお多くのひとが支援を必要としている。長期的な視点に立った支援のカタチ「kizunaworld.org」が今後発表していく作品にも注目していきたい。

           
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