MOVIE|いまを生きるすべての女性に送る『グロリアの青春』
MOVIE|いまを生きるすべての女性に
自立したシニア女性の“第二章”を描く『グロリアの青春』
結婚、子育て、離婚を経験した58歳の女性が、孤独も更年期の不安も乗り越え、前向きに生きていく姿を描いた人間ドラマ『グロリアの青春』。3月1日(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで、全国ロードショーされる。
Text by KUROMIYA Yuzu
あたらしいヒロイン、58歳のグロリア誕生
チリを舞台に、中年女性の前向きな生き方をパワフルかつ繊細に描いた『グロリアの青春』。本作の成功で世界中から注目を集める鬼才、セバスティアン・レリオが監督を務めている。
グロリアを演じるのはチリの人気女優、パウリーナ・ガルシア。ヌードも辞さない覚悟で魅力的な主人公を演じ切り、第63回ベルリン国際映画祭の話題を独占。見事銀熊賞・主演女優賞に輝いた。グロリアを愛するロドルフォは、『独りぼっちのジョニー』(1993年)、『NO』(2012年)などの名優セルヒオ・エルナンデスが演じている。
主題歌には、1982年にローラ・ブラニガンがカバーして大ヒットしたウンベルト・トッツィの「グロリア」が使用された。
煮え切らないロドルフォに苛立つグロリア
チリの首都、サンティアゴ。キャリアウーマンとして忙しく働く58歳のグロリアは、夫と10年以上前に離婚、息子も娘も立派に成長し独身生活を謳歌していた。ある晩、ダンスホールで年配のロドルフォに誘われ一夜を共にする。数日後、ロドルフォはグロリアに正式に交際を申し込むのだった。
元海軍将校で成功したビジネスマンのロドルフォは、グロリアにとって理想的なパートナー。だが彼がいまも元妻や娘たちの世話を焼いていることに、我慢ができなかった。やがて度重なる彼の優柔不断な態度が許せず、グロリアはある行動に出る──。
自立したシニア女性の、生き生きとした姿が爽やかな感動を呼ぶ傑作が誕生した。
『グロリアの青春』
3月1日(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー
監督|セバスティアン・レリオ
出演|パウリーナ・ガルシア、セルヒオ・エルナンデス、マルシアル・タグレ、ディエゴ・フォンテシージャ
配給|トランスフォーマー
2013/スペイン・チリ/109分/原題『Gloria』
http://gloria-movie.com
© 2013 Fabula – Muchas Gracias