MOVIE|ボリウッドのイメージを打ち砕く『神さまがくれた娘』
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2015年2月2日

MOVIE|ボリウッドのイメージを打ち砕く『神さまがくれた娘』

MOVIE|ボリウッドのイメージを打ち砕くあらたなインド映画が誕生

家族の愛を描く感動作『神さまがくれた娘』

「踊るインド映画」のイメージを打ち砕く、あらたなインド発の映画が誕生。6歳児の心を持った父と5歳の娘、互いを想い合うひたむきな親子の人生讃歌を描いた『神さまがくれた娘』が2月15日(土)より全国順次ロードショーされる。

Text by KUROMIYA Yuzu

南インドの牧歌的な自然を背景に温もり溢れる愛を届ける

舞台となる南インドのウッティーは、芸術的な美しさを誇る自然豊かな土地。この素朴な魅力あふれる街で描かれる本作は、派手なダンス・シーンやスタント・シーンが満載のこれまでのインド映画のイメージを打ち砕く、感動のヒューマンドラマだ。

本国インドでの公開時には、映画を観終わるやいなや家族や恋人に電話する観客が続出。第7回大阪アジアン映画祭では、史上初のグランプリ&ABC賞の同時受賞を果たした。

『神さまがくれた娘』 02

『神さまがくれた娘』 03

主役を演じるのは“インドのロバート・デ・ニーロ”こと、実力派俳優のヴィクラム。そしてヴィクラムに負けず劣らず注目を集めたのが、ニラー役の子役ベイビー・サーラーだ。本格的な映画出演はほぼ初めての彼女が愛くるしい笑顔と涙を誘う演技で観客を魅了。「サーラーなくして、この映画はありえない」と絶賛された。

6歳児の心を持った父と5歳の娘に訪れる突然の別れ

チョコレート工場で働くクリシュナは、6歳児程度の知能しか持っていないが、嘘のつき方も知らない正直者でみんなに愛されていた。そんな彼も結婚をして子どもを授かるが、妻は娘を残して亡くなってしまう。娘にニラー(お月様)と名づけたクリシュナは、周囲の助けを借りながら彼女を育てるのだった。

時は流れ、素直で可愛らしい5歳の女の子に成長したニラー。ある日、町の有力者である亡き妻の父はクリシュナ親子の存在を知り「子どものような親に子育てはできない」と、ニラーを連れ去ってしまう。クリシュナはニラーとの穏やかな毎日を取り戻すことができるのか。そして、ニラーの幸せを心から願うクリシュナが初めてついたあまりにも切ない嘘とは。

『神さまがくれた娘』 04

『神さまがくれた娘』 05

互いを想い合うひたむきな姿と深い親子愛。予想を超えるラストで、あなたの心を温かな余韻が包み込むことだろう。

『神さまがくれた娘』

2月15日(土)より、ユーロスペース、シネマート六本木ほか全国順次公開

監督・脚本|A.L.ヴィジャイ

出演|ヴィクラム、ベイビー・サーラー、アヌシュカー、アマラー・ポール、ナーセル、サンダーナム

2011/インド/149分/英題『GOD’S OWN CHILD』

http://www.u-picc.com/kamisama

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