MOVIE|あたらしい家族の形を描く感動作『メイジーの瞳』
MOVIE|子どもの瞳を通じて「愛とはなにか」を問いかける珠玉の物語
あたらしい家族の形を描く感動作『メイジーの瞳』
愛がなにか見えているのは、きみの瞳だけ──。『キッズ・オールライト』の製作スタッフが贈る、いまを生きるあたらしい家族の形を描いた感動の物語『メイジーの瞳』が、1月31日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、シネマライズほかにて全国順次公開される。
Text by KUROMIYA Yuzu
ピュアな瞳が映し出す大人のおかしくも切ない未熟さ
“女性同士のカップルと2人の子ども”というあたらしい家族の形を描き、アカデミー賞4部門にノミネートされた『キッズ・オールライト』。その製作スタッフが、現代ならではの家族の真実に踏み込むために再び集結。離婚した両親に振り回される6歳の娘 メイジーの目線から全てを描くという大胆なアプローチに挑んだのが本作だ。
メイジーを天性の愛らしさで演じるのは、祖母が日本人というクオーターのオナタ・アプリール。その透明感のある魅力に見終わったあとは誰もが彼女のファンになっているはず! また、ソフィア・コッポラ作品の常連、ステイシー・バタットが手がけたガーリーでキュートな衣装も必見。メイジーの母親役にはジュリアン・ムーア、彼女の恋人役にいま注目のアレキサンダー・スカルスガルドが扮している。
身勝手な両親に翻弄されるメイジー
ニューヨークに暮らす6歳のメイジーは、アートディーラーの父とロック歌手の母が離婚し、彼らの家を10日ごとに行き来することになる。メイジーは自分のシッターだったマーゴが、父の新居にいることに戸惑うが、元々仲良しだった彼女にすぐに打ち解ける。母が再婚した心優しいリンカーンも、メイジーの大切な友だちになった。
だが自分のことに忙しい両親は、次第にそれぞれのパートナーにメイジーの世話を押し付けはじめ、彼らの気まぐれに我慢の限界を超えたマーゴとリンカーンは家を出て行く。そんななか、母はツアーに向かい、メイジーは独り夜の街に置き去りにされてしまう。
子どもの瞳を通して見えてくるおかしくも切ない未熟な大人たちの姿。自分の居場所を求めて歩きつづけたメイジーが最後に選んだ答えとは?
『メイジーの瞳』
1月31日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、シネマライズほかにて全国順次公開
監督|スコット・マクギー、デヴィッド・シーゲル
出演|ジュリアン・ムーア、アレキサンダー・スカルスガルド、オナタ・アプリール、ジョアンナ・ヴァンダーハム、スティーヴ・クーガン
配給|ギャガ
2013年/アメリカ/99分/原題『WHATMAISIEKNEW』
http://maisie.gaga.ne.jp
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