MOVIE|あたらしい青春映画の金字塔『ウォールフラワー』
MOVIE|次世代のハリウッドを担う最旬キャストを結集
あたらしい青春映画の金字塔『ウォールフラワー』
「ライ麦畑でつかまえて」の再来と絶賛され、社会現象となった青春小説の金字塔が待望の映画化! 青春時代の喜びや挫折が優しくも誠実に描かれた珠玉の成長物語『ウォールフラワー』が、11月22日(金)よりロードショーとなる。
Text by KUROMIYA Yuzu
「ぼくは君たちに出会い、笑い、恋をして痛みを知った」
ただ生きているだけで心がときめき、ただ生きているだけで心が痛い。誰にでも覚えのある、そんな青春の甘く苦い日々を、鮮やかに切り取った小説「ウォールフラワー」。1999年にアメリカで出版され、10代から熱狂的な支持を獲得。社会現象を巻き起こした作品だ。
それから13年、いまや青春小説の金字塔となったこの物語がついに映画化。脚色・監督を手がけたのは、なんと原作者のスティーブン・チョボスキー。彼は殺到する映画化のオファーを断りつづけ、自らの手によって最高の形で世に送り出せるときを待っていたのだ。
そしてチョボスキー監督は、原作の世界観を見事に映像化するとともに、それぞれのキャラクターをさらにリアルかつ魅力的に掘り下げ、珠玉の青春映画をここに完成させた。
世界中の若者が共感した主人公チャーリーには、『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』のローガン・ラーマン。チャーリーが崇拝する初恋の人サムには、エマ・ワトソン。エキセントリックなパトリックには、『少年は残酷な弓を射る』でセンセーショナルな演技を披露した、個性派のエズラ・ミラーをキャスティング。未来のハリウッドを担う若手スターたちの、等身大の瑞々しい演技が胸を打つ。
「息をひそめて高校生活を送っていたぼくに仲間ができた」
16歳のチャーリーは、友だち0人。彼女なんて論外だ。いつも人の輪に入れない“壁の花”のチャーリーの存在を初めて認めてくれたのが、上級生のサムとパトリック。義理の兄妹ふたりは、なによりも自由を愛するはみ出し者で、学園カーストとは関係のない“特別席”で、眩しいほどに輝いていた。
そんなふたりに仲間として迎え入れられ、閉ざされた世界から解き放たれていくチャーリー。刺激的なパーティに真夜中のドライヴ、胸を揺さぶる音楽や小説との出会い、悲しい時に側にいてくれる友だち、そして息も出来ないほど切ない初恋。だが、チャーリーの過去に秘められたある事件が、光に満ちた日々に影を落としていく。
チャーリーに導かれるように“あの頃”の輝きと切なさを追体験する、青春回帰ムービー。しかしこの映画はセンチメンタルな青春回帰だけでは終わらない。“あの頃”からこんなに遠くまで来た、大人のための映画でもあるのだ。
『ウォールフラワー』
11月22日(金)よりロードショー
監督・脚本・原作|スティーブン・チョボスキー
キャスト|ローガン・ラーマン、エマ・ワトソン、エズラ・ミラー、メイ・ホイットマン、ケイト・ウォルシュ、ディラン・マクダーモット
配給|ギャガ
2012年/アメリカ/103分/原題『The Perks of Being a Wallflower』
http://wallflower.gaga.ne.jp
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