MOVIE|フランス映画の知られざる巨匠、モーリス・ピアラ
LOUNGE / MOVIE
2015年4月3日

MOVIE|フランス映画の知られざる巨匠、モーリス・ピアラ

MOVIE|没後10周年を記念し、後期の代表作4本を一挙上映

フランス映画の知られざる巨匠、モーリス・ピアラ

フランス映画の巨匠でありながら、日本ではこれまで2作品が公開されただけというモーリス・ピアラ。彼の没後10周年にあわせ、後期の代表作4本を一挙上映する『フランス映画の知られざる巨匠 モーリス・ピアラ』が、11月2日(土)よりシアター・イメージフォーラムほかで全国順次ロードショーされる。

Text by YANAKA Tomomi

後期の傑作『ヴァン・ゴッホ』もついに公開

フランス本国では絶大な知名度を誇るモーリス・ピアラは、ヌーベルバーグ以降の映像作家たちに多大なる影響を与えてきた人物。そして今年2月、パリのシネマテークフランセーズでは回顧展も開催され、あらためて世界的に再評価の動きが高まっている。そんなピアラの後期の代表作4本がスクリーンで公開される。

1925年にフランスで生まれたモーリス・ピアラは画家を志し、パリに出て工芸学校で学び、第二次世界大戦の影響でたびたび中断を余儀なくされながらも制作をつづけてきたという。しかし、生活のためにさまざまな仕事に就き、1950年代からはカメラに興味をもちはじめ、1960年には短編ドキュメンタリーでのデビューを果たしている。

その後は、ヴェネツィア映画祭にも正式出品されるなど高い評価を得た『裸の少年時代』(1968年)など、ぞくぞくと意欲作を発表。今回上映される『悪魔の陽の下に』(1987年)はカンヌ国際映画祭のパルムドールに輝いた。

モーリス・ピアラ 02

モーリス・ピアラ 05

モーリス・ピアラ 08

今回上映されるのは、『悪魔の陽の下に』のほかに、愛を求め、傷つきながらも成長していく少女の姿を描き、セザール賞を受賞した『愛の記念に』(1983年)。そして麻薬捜査官とソフィー・マルソー演じる若い女性容疑者との恋を描き、ピアラの最大のヒット作となった『ポリス』(1985年)も日本初公開される。

また、かつて画業を目指していたピアラがもっとも敬愛した画家ヴィンセント・ヴァン・ゴッホの人生最後の2カ月間を描いた、代表傑作と呼び声高い『ヴァン・ゴッホ』(1991年)も、ついに日本での公開が実現した。

一貫して、ときに理解不可能な波紋を生み出す“人間”という存在の謎を追い、作品を生み出してきたピアラ。その鋭いまなざしは、没後10年がたったいまでも決して色あせることはなく、その奥深さ、複雑さを私たちに知らしめるのだ。

『フランス映画の知られざる巨匠 モーリス・ピアラ』

11月2日(土)より、シアター・イメージフォーラムほかで全国順次ロードショー

配給│ザジフィルムズ

『愛の記念に』

監督・脚本・台詞│モーリス・ピアラ

出演│サンドリーヌ・ポネール、エヴリーヌ・ケール、ドミニク・ベズネアール、モーリス・ピアラ

1983年/フランス/100分

『ポリス』

監督・脚本・脚色・台詞│モーリス・ピアラ

出演│ジェラール・ドバルデュー、ソフィー・マルソー、リシャール・アンコニナ、パルカル・ロカール

1985年/114分

『悪魔の陽の下に』

監督│モーリス・ピアラ

出演│ジェラール・ドパルデュー、サンドリーヌ・ボネール、モーリス・ピアラ、アラン・アルチュール

1987年/97分

『ヴァン・ゴッホ』

監督・脚本・台詞│モーリス・ピアラ

出演│ジャック・デュトロン、アレクサンドラ・ロンドン、ベルナール・ル・コク、ジェラール・セティ

1991年/フランス/160分

http://www.zaziefilms.com/pialat/

           
Photo Gallery