MOVIE|実在するピアニスト、リベラーチェの私生活に迫る美しくも儚いラブストーリー
MOVIE|世界が称賛するヒットメーカー3人による渾身の注目作
美しくも儚いラブストーリー『恋するリベラーチェ』
“世界が恋したピアニスト”と評されるリベラーチェが、本当に欲しかったものとは――。監督はスティーヴン・ソダーバーグ、マイケル・ダグラスとマット・デイモンの共演で送る、美しくも儚い真実のラブストーリー『恋するリベラーチェ』が11月1日(金)より公開される。
Text by KUROMIYA Yuzu
ソダーバーグ監督は本作の後、長期休暇に入ると発表
1950年代から80年代初頭までラスベガスを中心に活躍し、“世界が恋したピアニスト”と評された実在のエンターテイナー、リベラーチェ。当時のテレビの顔として親しまれていた彼だが、実際は同性愛者であることをひた隠しに生きていた“クローゼット・ゲイ”だった。
『恋するリベラーチェ』は、綿密なリサーチと当時の映像を元に、ゆかりのあるロケ地での撮影、実際に使用していた小道具をかき集めるなど、リアルさを追求。決して明かされることのなかった彼の私生活、そして本当の恋愛模様を綴っている。
主演には、末期の咽頭がんを克服し復活したマイケル・ダグラス。そしておなじく主演にマット・デイモン。監督を務めたのは、本作を撮り終えた後、長期休暇に入ると宣言したスティーヴン・ソダーバーグ。13年前から企画していたという本作について、記者会見で「これが最後の作品だとは言えない。でも、もしそうなったとしてもとても誇りに思う」と発言したソダーバーグ。2013年カンヌ国際映画祭では、コンペティション部門でプレミア上映され、スタンディング・オベーションが鳴りやまなかったという。
“セレブリティと一般人”住む世界の違う二人の恋愛
派手な衣装に身を包み、観客を魅了する巧みな話術と類まれなピアノの演奏で“ミスターショウマンシップ”の愛称で知られるリベラ―チェ。そんな彼の元に、ハンサムな青年スコット・ソーソンが訪れる。年齢も住む世界も異なる2人だったが、たちまちお互いの魅力に取りつかれ、5年間に及ぶ秘められた恋愛関係がスタート。
やがて彼らの関係はただの肉体関係から、心のつながりへと徐々に変化していく。だが、永遠につづくと思われた二人の関係は、スコットの薬物依存やマンネリ化した生活から、次第にほころび始めてしまう。
病から復活を果たしたマイケル・ダグラスの演技はもちろん、数々の名作を生み出してきたスティーヴン・ソダーバーグの監督としての最後の作品になるかもしれないということも、見逃せないポイントだ。
『恋するリベラーチェ』
11月1日(金)より、新宿ピカデリーほか全国ロードショー
監督|スティーヴン・ソダーバーグ
出演|マイケル・ダグラス、マット・デイモン、ダン・エイクロイド、スコット・バクラ、ロブ・ロウ、デビー・レイノルズ
配給|東北新社
特別協賛|スター・チャンネル
2013年/アメリカ/118分/原題『Behind the Candelabra』
http://liberace.jp/
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