MOVIE|アルゼンチンから届いたサスペンス『偽りの人生』
MOVIE|ヴィゴ・モーテンセンが一人二役の難役に挑む
アルゼンチンから届いたサスペンス『偽りの人生』
ハリウッド・スターとはどこかちがうミステリアスなカリスマ性を備えたヴィゴ・モーテンセン。彼がまったく性格の異なる一卵性双生児を演じるサスペンス『偽りの人生』が、7月12日(金)からTOHOシネマシャンテほかで全国順次公開される。
Text by YANAKA Tomomi
アカデミー賞作品『瞳の奥の秘密』のキャストとスタッフが集結
第82回アカデミー賞外国語映画賞を受賞し、大きな話題となった2009年のアルゼンチン映画『瞳の奥の秘密』。そんな世界を魅了した映画のキャストとスタッフが集結して生み出されたサスペンスフルな人間ドラマ、『偽りの人生』が日本にも到着した。
主演を務めるのは、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのアラゴルン役などで知られるヴィゴ・モーテンセン。幼少期を過ごした、第二の故郷ともいえるアルゼンチンへ渡り、流暢なスペイン語で一卵性双生児の医師アグスティンと、犯罪に手を染めるペドロの二役を演じている。
監督とともに原作、脚本を担当したのは本作が長編初監督となるアナ・ピターバーグ。双子の兄を殺して、人生をやり直すという独創的なサスペンスを生み出している。
嘘と真実、因縁と運命が交錯していく果てに
医師として、ブエノスアイレスで妻と裕福に暮らしながら、空虚感にさいなまれていたアグスティン。あるとき、長らく音信不通だった一卵性双生児のペドロがあらわれ、末期がんであることを告げる。そして「自分を殺してほしい」と懇願。
突然の申し出に困惑するアグスティン。だが、あることがきっかけで本当にペドロを殺してしまう。アグスティンは、自分が死んだことにして、これからは“ペドロ”として人生を生きようと決意。少年時代をすごしたデルタ地帯へと帰った彼は、ペドロが関わっていた闇の世界へと巻き込まれていき──。
夫の死に疑問を抱くアグスティンの妻。“ペドロ”として生きる自分に疑惑のまなざしを向ける幼馴染。心を惹かれていく女。己の痕跡を消し去った世界で嘘と真実、因縁と運命が交錯していく。その果てに待ち受けるものとは。
『偽りの人生』試写会に5組10名をご招待
日程│7月4日(木)
時間│18:00開場、18:30スタート
会場│よみうりホール
東京都千代田区有楽町1-11-1
応募締切|6月25日(火)午前10時まで
応募は終了しました。
たくさんのご応募ありがとうございました。
『偽りの人生』
7月12日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか、全国順次ロードショー
監督・脚本│アナ・ピターバーグ
出演│ヴィゴ・モーテンセン、ソレダ・ビジャミル、ダニエル・ファネゴ、ハビエル・ゴディーノ
配給│ブロードメディア・スタジオ
2012年/アルゼンチン、スペイン、ドイツ/118分
http://www.itsuwari-jinsei.com/