音楽は高田漣が手がけ、エンディング曲は細野晴臣が担当

代理見合いからはじまった内気な男性と盲目の女性の恋と取り巻く家族を描いた『箱入り息子の恋』。市役所勤務の天雫健太郎（あまのしずく・けんたろう）を演じるのは俳優、音楽家、文筆家としてひとびとを魅了してやまない星野源。待望の初主演を果たす。そして裕福な家で育った“箱入り娘”でありながら、つややかな色香を放つヒロインは、夏帆が演じている。

またそれぞれの両親には平泉成、森山良子、大杉漣、そして黒木瞳という実力派俳優たちが豪華に競演し、見ごたえのある人間ドラマをつくりあげている。

監督、脚本は『無防備』(2008年)でぴあフィルムフェスティバルプサン国際映画祭でグランプリを受賞し、ベルリン国際映画祭にも正式出品され、世界的な注目を集める市井昌秀が務めた。

さらに音楽はYMOや星野源とも親交の深いマルチ弦楽器プレイヤーの高田漣が手がけ、エンディング曲は星野源がもっともリスペクトするアーティストのひとりである細野晴臣が歌っている。

“代理見合い”をつうじて出会う健太郎と盲目の奈穂子

市役所に勤める天雫健太郎は、女性と付き合ったことのない独身男。内気で愛想がなく、ペットのカエルを唯一の友達に、自宅と職場を行き来するだけの日々を送っている。見かねた両親は親同士が婚活する“代理見合い”をつうじて、裕福な今井夫妻の美しいひとり娘、奈穂子と正式にお見合いするチャンスを掴んでくる。しかし、彼女の目がまったく見えないとは知らずに･･･。

奈穂子と知り合ってはじめての恋をする健太郎。「好き」という感情を一気に爆発させる彼だったが、ふたりの行く手にはおもわぬ障害が待ち受けていて──。

恋のために走って転がり、絶叫する健太郎をエモーショナルに演じた星野源。彼のあらたな魅力を感じるとともに、大人になりきれない大人たちの感動作を堪能したい。

『箱入り息子の恋』
6月8日（土）よりテアトル新宿ほかで全国ロードショー
監督・脚本│市井昌秀
出演│星野源、夏帆、平泉成、森山良子、大杉漣、黒木瞳ほか
配給│キノフィルムズ
2013年/日本/117分
http://www.hakoiri-movie.com/
©2013「箱入り息子の恋」製作委員会