MOVIE|独特の世界観と映像美で魅せる『チキンとプラム~あるバイオリン弾き、最後の夢~』
MOVIE|試写会に10組20名様をご招待
『チキンとプラム~あるバイオリン弾き、最後の夢~』
注目の女性アーティスト、マルジャン・サトラピが描く“生涯忘れられない恋”
大切なバイオリンを失い、絶望のふちにたたずむ天才音楽家が死亡するまでの8日間を注目の女性アーティスト、マルジャン・サトラピが独特の世界観と繊細な映像美で描き出す『チキンとプラム~あるバイオリン弾き、最後の夢~』が11月10日(土)からヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかで全国ロードショーされる。これに先立ち、OPENERSで10月15日(月)19時から、志茂田景樹さん、ふかわりょうさんをゲストに迎え、シネマート六本木で開催されるトークショー付き試写会に10組20名様を招待する。
Text by YANAKA Tomomi
サトラピ自身が原作コミックを映画化
14歳で故国イランを離れ、ヨーロッパで波乱の青春を送ってきたマルジャン・サトラピ。ドラマティックな半生を描いた自伝的コミックは30カ国で翻訳され、ベストセラーに。2007年に自らが監督した『ペルセポリス』では、アニメーションとしては30年ぶりとなるカンヌ国際映画祭審査員賞に輝くなど、彼女は現在、世界がもっとも注目する女性アーティストの一人だ。
そんな彼女が今度は自らのコミックの実写化に挑戦した。原作のコミック『鶏のプラム煮』はヨーロッパでもっとも栄誉のある賞といわれるアングレーム国際漫画祭最優秀作品賞を受賞。完成した作品はべネチア映画祭を皮切りに、トロント、サンフランシスコなど世界中の映画祭でチャーミングな旋風を巻き起こし、ついに日本にも上陸する。
天才音楽家ナセル・アリを演じるのは、フランスが誇る名優マチュー・アマルリック。さらに、アリの母親にはイザベラ・ロッセリーニ、アリが生涯の愛を捧げるイラーヌにはイランを代表する女優ゴルシフテ・ファラハニら、国境や地域を越えたミューズたちが華を添える。さらに、共同監督は『ペルセポリス』に引きつづき、コミック作家のヴァンサン・パロノーが務めた。
叶わない愛が一番美しい
妻に大切なバイオリンを壊され、同じ音色を出すことができない天才音楽家ナセル・アリは死ぬことにした。ベッドに横たわり、死を待ちながら人生を振り返る彼。「技術はあるがお前の音はからっぽだ」と師匠に叱られた若き修行時代。本物の音色を見つけ、絶大な人気を博した黄金時代。人生最大の失敗となった愛のない結婚。何よりも怖く、誰よりも大切な母の死。大好きなソフィア・ローレン、大好物のチキンのプラム煮。そして、今も胸を引き裂くのは叶わなかった恋。8日目、ついに死が訪れるそのとき、聴く者すべてが涙する、ナセル・アリの伝説の音色の秘密が明かされる――。
あるバイオリン弾きの最後の8日間。永遠の旅立ちのその前に彼が見た最後の夢は、引き裂かれた愛の記憶。叶わなかった愛がいちばん美しいことを知っている大人のための、いとおしいラブストーリーだ。
トークショー付き試写会に10組20名様をご招待!
日程│10月15日(月)
時間│18:30開場 19:00開演
トークショーゲスト|ふかわりょう、志茂田景樹
会場│シネマート六本木
東京都港区六本木3-8-15
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応募締切│10月5日(金)正午
応募条件|TwitterまたはFacebookアカウントをお持ちで、上映終了後必ず感想を投稿して頂ける方限定
『チキンとプラム~あるバイオリン弾き、最後の夢~』
11月10日(土)から全国ロードショー
監督・脚本│マルジャン・サトラピ、ヴァンサン・パロノー
出演│マチュー・アマルリック、マリア・デ・メディロス、イザベラ・ロッセリーニ、キアラ・マストロヤンニ
配給│ギャガ
2011年/フランス・ドイツ・ベルギー合作/92分
http://chicken.gaga.ne.jp