「ザ ロイヤルパーク キャンバス 福岡中洲」が見つめる“奥中洲”|LOUNGE
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2023年7月10日

「ザ ロイヤルパーク キャンバス 福岡中洲」が見つめる“奥中洲”|LOUNGE

LOUNGE|奥中洲

魅力的な場所には、魅力的な人がいる

日本有数の繁華街である中洲は、伝統と歴史に裏打ちされた文化的な情緒も内包している。それと同時に、次代を築くために革新を続ける熱も抱えている。そんな空気感を“奥中洲”として、第1回第2回と連載でお伝えしてきた。第3回ではいよいよ、8月に開業が予定されている「ザ ロイヤルパーク キャンバス 福岡中洲」がそのベールを脱ぐ。開業準備室長(開業後は総支配人に就任予定)の山本正一さん、開発担当として山本さんとともに開業準備にあたってきた大庭健吾さんが考える“奥中洲”、ひいては九州の魅力とは? 「ザ ロイヤルパーク キャンバス 福岡中洲」とはどんなホテルになるのだろう? 編集者・文筆家の秋山都さんがお話を聞く。

Text by AKIYAMA Miyako   Photograph by NAKAMORI Makoto

全館を貫く「九州の自然に癒される」というコンセプト

「ザ ロイヤルパーク キャンバス 福岡中洲」開業準備室の室長であり、総支配人に就任する山本正一さん(右)と、ともに開業準備にあたってきた開発担当の大庭健吾さん(左)。
秋山都(以下秋山):いまは8月の開業に向けてお忙しい時期ですね。この「ザ ロイヤルパーク キャンバス 福岡中洲」の建設予定地を拝見しましたら、中洲の博多川沿いのすばらしいロケーションです。
山本正一(以下山本):中洲は西日本一の繁華街と言われていますし、大変にぎやかな場所ですね。とてもユニークなポイントとして、古くから商人の町として栄えた博多と、福岡城を擁して武士の町であった福岡のちょうど中間に位置しているんです。アジアの玄関口として中国や韓国との距離も近く、多様なカルチャーがクロスしている場所でもあります。
大庭健吾(以下大庭):忘れてはいけないのが、博多で最古の商店街である川端通商店街でしょう。博多座からキャナルシティ博多までの400mほどの商店街ですが、実にいろんなお店があるんです。博多祇園山笠のときには“飾り山笠”が展示され、祭りの華やかな雰囲気が味わえます。
秋山:私は先日、「博多座」に歌舞伎を観にいったのですが、伝統芸能が行われる場所なのに、とても近代的で新しい劇場であることにも驚きました。武士と商人、古いものと新しいものなど、一見対極に思えるものが同居する、懐の深い街なのでしょうね。いろんな方が訪れそうですが、「ザ ロイヤルパーク キャンバス 福岡中洲」としてメインターゲットに据えているお客様はどんな方々でしょうか?
大庭:20代半ばから40代のミレニアル世代です。よく言われていることですが、モノ消費からコト(経験)消費へと嗜好が変化していくなかで、「ザ ロイヤルパーク キャンバス 福岡中洲」で過ごす時間を多彩に楽しんでいただきたいと考えています。
Masaichi Yamamoto/北海道出身。2005年ロイヤルパークホテルに入社後、宿泊部にて客室サービス、ベル、フロントを経験。21年「ザ ロイヤルパークホテル 福岡」総支配人に就任。23年4月より「ザ ロイヤルパーク キャンバス 福岡中洲」開業準備室長。同総支配人に就任予定。
山本:ちょうど2000年前後のミレニアル期を境に、ホテルに求められる役割も変わってきたように思うんですよね。たとえば30年前のホテルはよりハレの場として使われることが多かった。結婚式とか……。
秋山:お見合いとか(笑)! ホテルは豪華なシャンデリアが下がってキラキラしている空間が良しとされていた時代でしたね。いまは“ヌン活”*なんていう言葉もあるほど、ホテルがカフェ化しているというか……上質な生活の延長線にあるし、それ自体がライフスタイルを発信していくメディアとしての役割を担っているようにも思います。「ザ ロイヤルパーク キャンバス 福岡中洲」のいちばんの見どころはどこにあるのでしょうか?
*アフタヌーンティーを楽しむトレンド
Kengo Oba/大阪府出身。2013年三菱地所に入社。賃貸住宅事業にて、用地取得から開発、運用、売却まで一連のスキームを経験。17年よりロイヤルパークホテルズアンドリゾーツに所属し、ホテル事業における新規出店の戦略立案から、開発、運用方針の立案までホテル全体をプロデュース。
大庭:ぼくのおすすめは3階のルーフトップガーデンです。このホテル全体のコンセプトとして「九州の自然に癒される」を掲げているのですが、九州の自然を映したかのような緑豊かな植栽は、にぎやかな中洲にいることを忘れさせてしまうかも。同じフロアに大浴場とサウナがあるんですが、九州の渓谷を模した大浴場とサウナであたたまったところで博多川を渡ってくる風にあたるのは最高に気持ちいいはず。ととのいますよ(笑)。
秋山:九州の渓谷には高千穂(宮崎)など神話の舞台となっているところも多いですしね。新たなパワースポットになりそう。山本さんはいかがでしょうか?
山本:私は2階の「CANVASラウンジ」をおすすめしたいですね。「ザ ロイヤルパーク キャンバス 福岡中洲」が建つ敷地はかつて「明治安田生命福岡ビルのホール」としてさまざまな公演が行われた場所だったんですが、そこで50年前から使われていたスタインウェイ&サンズ社のフルコンサートグランドピアノをお貸しいただくことになったんですよ。
博多川に向けて大きく開いたテラスのある「CANVASラウンジ」。ティータイム、アペロ、またはワークタイムなど宿泊者以外も多彩なTPOで使える。毎週金曜日には地元音楽家によるライブ、土曜日にはDJイベントを開催予定。
秋山:フルコン! たしか3メートルほどありますよね。すごい迫力でしょう。
山本:そのフルコンピアノを使ったりして、地元の音楽家たちによるコンサートやライブを定期的に開いていきたいと考えています。全国の「キャンバス」同様にDJブースもありますし、ここでも古今東西をミックスした「ザ ロイヤルパーク キャンバス 福岡中洲」らしいカルチャーを発信していきたいですね。

人が主役となる「ザ ロイヤルパーク キャンバス 福岡中洲」

秋山:さきほどホテル全体のコンセプトが「九州の自然に癒される」だというお話がありました。福岡ではなく、“九州”なんですね。
大庭:博多湾に臨む中洲は運河を使った貿易の拠点でもあり、アジアや世界へ通じていくハブとなってきた場所。その中洲にホテルを建てるなら、九州全体のカルチャー発信を担っていきたいと考えました。一言に九州と言っても北は福岡から、南は鹿児島、奄美大島まで、文化や風土は実にさまざまですから。その魅力をたっぷりお伝えできる場でありたいと考えました。
秋山:たしかに!お酒ひとつとっても、福岡や佐賀などの北九州は日本酒圏ですが、宮崎、鹿児島、熊本など南九州は焼酎圏ですね。九州には活火山の影響で温泉も多いし、エネルギーがみなぎっている気がします。
山本:自然と言ってもそれは景観や植物ばかりではなく、そこには人も大きな役割を果たすと考えています。「ザ ロイヤルパーク キャンバス 福岡中洲」では、各客室に福岡県在住のアーティストたちが“九州の自然”をテーマに描いたアート作品を設置。お部屋にいながらにして、福岡、佐賀、長崎、熊本、宮崎、大分、鹿児島……九州各県の自然をお楽しみいただけるんですよ。
秋山:結局は人が魅力なのかな。福岡は昔から芸能人も数多く輩出しているし、才能豊かで明るい人が多いイメージ。新しく来た人を排除しない、フレンドリーさもあると思います。
山本:私もそれを強く感じますね。「キャンバス」ブランドラインでは“We think local”という言葉を大切にしているのですが、我々ホテルスタッフがお客様へのお渡し用に持つカードにも、福岡や中洲のおすすめポイントとか、トリビアを記載していくつもりです。人がいちばんのおもてなしになると思うので。
大庭:福岡の人は包容力がありますよね。ぼくは自然が風土をつくり、風土が人をつくると思っているのですが、やはり九州の豊かな自然が魅力的な人をつくっているのでしょう。
秋山:最後は人の魅力に行きつくのですね。魅力的なおふたりがつくる「ザ ロイヤルパーク キャンバス 福岡中洲」への期待値がより高まるひと時となりました。ありがとうございました。
これまでの連載でお伝えしてきた奥中洲の魅力である『上質な日常』と、『伝統の中に息づく変革への熱』。山本さんと大庭さんの言葉からは、それを支えているのは『人』なのだと感じられる。「ザ ロイヤルパーク キャンバス 福岡中洲」で、そんな奥中洲の魅力を楽しんでみてはいかがだろうか。
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対談・撮影場所:ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座8(https://www.canvas-ginza8.jp/
Miyako Akiyama/東京都出身。女性ファッション誌、富裕層向けライフスタイル誌編集長を歴任。アマゾンジャパン・エディトリアルディレクターを経てフリーランスの編集者、文筆家に。得意なジャンルに食、酒、旅などのライフスタイル。現在「Forbes JAPAN」誌、「LEON.jp」「Precious.jp」にて連載中。
問い合わせ先

ザ ロイヤルパーク キャンバス 福岡中洲(2023年8月4日開業予定)
福岡県福岡市博多区中洲5-6-20
https://www.royalparkhotels.co.jp/canvas/fukuokanakasu/

                      
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