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2021年1月15日
柿本ケンサクの新作写真展『TRANSFORMATION』が代官山ヒルサイドテラス・ヒルサイドフォーラムにて開催|ART
ART|新型コロナウイルスのパンデミック以前・以後の変化をAI現像で表現
AI現像を通して世界が不完全へと変化した時間の経過にフォーカス
映画やコマーシャルフィルム、ミュージックビデオを中心に手がける映像作家・写真家の柿本ケンサク氏による新作展『TRANSFORMATION』が、代官山ヒルサイドテラス・ヒルサイドフォーラムにて2021年1月9日(土)~1月24日(日)に開催される。本展覧会は、開催期間中インターネット上のバーチャルミュージアムからも閲覧可能だ。
Text by OZAKI Sayaka|Edit by TSUCHIDA Takashi
パンデミック以前・以後の世界をAIによる再現像写真の中に浮上させる新たな試み
映画、コマーシャルフィルム、ミュージックビデオを中心に、演出家、映像作家、撮影監督として多くの映像作品を手掛ける映像作家・写真家の柿本ケンサク氏。その新作展『TRANSFORMATION』が、代官山ヒルサイドテラス・ヒルサイドフォーラムにて開催される。
本展で初めて発表される新プロジェクト「Time Tunnel」は、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミック以前に柿本氏が撮影した数千枚に及ぶ写真を、任意のテキストや歴史情報、また柿本氏の作品画像・映像を学習させたAIにより再現像させた作品だ。このシリーズは、柿本氏とオーストラリアのサイエンスアートチーム Alt.vfxとの連携により、すべてリモートでの共同制作が行われた。
これらの作品群は、「時間」というトンネルの中で、新型コロナウイルスのパンデミック以前・以後の人々の足跡や変化を写真の中に浮上させ、観るものに新たな風景を提示するだろう。
本展覧会では上記のほかに、ありふれた日常の世界を高解像度の新たな眼差しで切り取っていく新シリーズ「Trimming」、そして2016年の東京に続き2017年にニューヨークで発表された「TRANSLATOR」シリーズの最新作も同時に発表される。柿本ケンサク氏は、本展に寄せて「同じ風景、同じ時間、同じ光のように見えて、世界はまったく変わってしまいました。完璧だと思っていた世界はどう変化したのか。一度、完成した写真の意味もおそらく変わってしまったことでしょう。私は私自身が出会った世界の風景を、AI現像を通して世界が不完全へと変化した時間の経過にフォーカスを当てました。目紛しく移ろい行く時間の中にある不条理によって、変化していく風景の現在の一瞬を浮かび上がらせました」とステートメントを発表した。
『TRANSFORMATION』by KENSAKU KAKIMOTO in collaboration with Luke Bubb, Piotr Stopniak
- 会場|代官山ヒルサイドテラス・ヒルサイドフォーラム
- 住所|東京都渋谷区猿楽町18-8 F棟 1F
- 会期|2021年1月9日(土)~1月24日(日)、11:00~18:00 ※最終日は17:00まで
- ※開館時間は変更になる可能性がございますので、ご来場の際はホームページを予めご確認のほどお願い致します
- 主催|一般社団法人オンザヒル
- 協賛|ヒルサイドテラス
- 協力|株式会社堀内カラー
- 監修|石井孝之(タカ・イシイギャラリー)
- アートディレクション|田中義久
問い合わせ先
gallery ON THE HILL
https://www.galleryonthehill.com/