ART|『マグリット展』を国立新美術館で開催
LOUNGE / ART
2015年4月2日

ART|『マグリット展』を国立新美術館で開催

ART│東京で13年ぶりとなる大回顧展

『マグリット展』を国立新美術館で開催

20世紀美術の巨匠ルネ・マグリット(1898-1967年)の13年ぶりとなる大回顧展『マグリット展』が3月25日(水)から6月29日(月)まで、国立新美術館で開かれている。

Text by YANAKA Tomomi

世界10カ国以上から集結した初期から晩年までの作品がずらり

ダリらと並び、シュルレアリスムを代表する画家として知られるベルギー生まれのマグリット。彼の作品は言葉やイメージ、時間や重力といった、私たちの思考や行動を規定する“枠”を超えて独自の世界を切りひらき、のちのアートデザインにも大きな影響を与えてきた。

このたび東京では2002年以来となる13年ぶりの大回顧展が実現。ベルギー王立美術館とマグリット財団が全面協力し、日本をはじめ世界10カ国以上の美術館や個人所蔵家から代表的な約130点が一堂に集結。マグリット作品の全貌をあぶりだす。

会場には、生活のために商業デザイナーも務めていた初期から、矛盾に満ちた不条理の世界を描く晩年までの作品を網羅。さらに、白い布を頭からかぶった恋人たちが口付けを交わす『恋人たち』(1928年)や、マグリット作品の象徴ともいうべき山高帽の紳士が空中に浮く『ゴルコンダ』(1953年)といった名作がずらりと並ぶ。

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《 白紙委任状 》 1965年 81.3x 65.1cm 油彩/カンヴァス ワシントン・ナショナル・ギャラリー National Gallery of Art, Washington, Collection of Mr. and Mrs. Paul Mellon,1985.64.24
© Charly Herscovici / ADAGP, Paris, 2015

また、2009年にベルギー王立美術館とマグリット財団とのパートナーシップのもとに誕生した「マグリット美術館」による最新の研究成果も反映。マグリットの思考や創造の過程をもたどることができる。

何の変哲もない日常に潜む神秘を、キャンバスの上に浮かび上がらせてきたマグリット。現実を超えた世界がいま、国立新美術館に広がる。

《 空の鳥 》 1966年 油彩/カンヴァス 68.5 x 48 cm ヒラリー&ウィルバー・ロス蔵 Hilary & Wilbur Ross © Charly Herscovici / ADAGP, Paris, 2015 © Photothèque R. Magritte / BI, ADAGP, Paris / DNPartcom, 2015

マグリット展
日程|3月25日(水)~6月29日(月) ※火曜休館。ただし5月5日、26日は開館
時間|10:00~18:00※入場は閉館の30分前まで ※金曜、5月23日(土)、24日(日)、30日(土)、31日(日)は~20:00。4月25日は~22:00
チケット|一般1600円、大学生1200円、高校生800円
会場|国立新美術館 企画展示室2E
東京都港区六本木7-22-2
Tel. 03-5777-8600(ハローダイヤル)
http://magritte2015.jp/

※京都展は7月11日(土)~10月12日(月・祝)に京都市美術館で開催

           
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