多彩なアートワークから多角的にアーティスト天明屋尚に迫る

日本の文化軸と歴史軸を直結させ、美術史をダイナミックに改変する独自のコンセプトで作品を制作してきた天明屋尚。絵画をはじめ雑誌の挿絵やポスター、映画美術など多様な形態で作品を発表してきた。

そして彼の名前である「てんみょうや」にちなみ、10月を「天明屋尚月間」と定め、展覧会をはじめとするさまざまなアクションを10種類展開。市谷のミヅマアートギャラリーでは新作展、パルコミュージアムでは過去の代表作が一同に介するほか、川崎市の岡本太郎美術館で開かれている『TARO賞の作家II』展では新作インスタレーションが発表される。

そして、六本木ヒルズ内にあるA/Dギャラリーでは10月26日（日）まで、絵の下書きである「画稿」を展示する『天明屋尚「原画」に至る道程-画稿-』展を開催。1997年から2014年までの模索、葛藤しながらペンを走らせた数多い画稿のなかから厳選した作品や版画などが並べられる。

このほかにもニューヨークのジャパン・ソサエティでは池田学、東京大学初のベンチャー企業としても知られる“東京ウルトラテクノロジスト集団”チームラボによる『異形の楽園：池田学・天明屋尚＆チームラボ』、シンガポールミヅマギャラリーでは天明屋尚とインディゲリラがキュレーションしたグループ展などその活躍は海外へも飛躍する。

10月下旬には、ストリートファッションブランド「XLARGE®」とコラボレーションしたTシャツやパーカーなどのアイテムを発表。さらに天明屋尚と「XLARGE®」「BR@RBRICK」によるトリプルコラボの「BR@RBRICK」などもお目見え。さらに作品集『Masterpiece』も刊行されるなど、幅広いアートワークが繰り広げられる。

多角的に天明屋尚というアーティストに迫り、検証する10の企画。どの角度から彼の芸術を堪能するかはあなた次第。天明屋尚が送る芸術の秋を存分に堪能してみたい。

『天明屋尚「原画」に至る道程-画稿-』展
日程│10月3日（金）～10月26日（日）
時間│12:00～20:00
会場│アート＆デザインストア内 A/Dギャラリー
東京都港区六本木6-10-1　六本木森タワーウェストウォーク3F
Tel.03-6406-6280

天明屋尚『一筆入魂』展
日程│10月31日（金）～11月10日（月）
時間│11:00～21:00
会場│パルコミュージアム
東京都渋谷区宇田川町15-1　渋谷パルコPART1 3階
Tel.03-3477-5873
入場料│一般500円、学生400円

天明屋尚『韻II』展
日程│10月22日（水）～11月22日（土）　※日曜、月曜、祝日は休廊
時間│11:00～19:00
会場│ミヅマアートギャラリー
東京都新宿区市谷田町3-13
Tel.03-3268-2500

『TARO賞の作家II』展
日程│10月18日（土）～2015年1月12日（月・祝）　※月曜と12月29日～1月3日、12月24日は休み。ただし、月曜が祝日の場合は翌日が休館。
時間│9:30～17:00
会場│川崎市岡本太郎美術館
神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-5
Tel.044-900-9898
出展作家│大巻伸嗣、タムラサトル、藤井健仁、ヤマガミユキヒロ、天明屋尚
料金│一般900円、高・大学生・65歳以上700円