ART|ロンドン発、レタープレスアーティスト6組による合同展
ART|インクの擦れ、文字の力強さ、配列など活版印刷の魅力を再発見
ポール・スミス スペース ギャラリーにてレタープレスアーティストらの合同展を開催
『TYPE FROM LONDON Letterpress Art Exhibition』
東京・神宮前のポール・スミス スペース ギャラリーにて、ロンドンを拠点にレタープレス(活版印刷)アートの分野で活躍する6組のアーティストによる合同展『TYPE FROM LONDON Letterpress Art Exhibition』を10月13日(月・祝)まで開催している。英国の伝統を守りながら独自の空気感を伝えるアート性の高い作品が多数登場する。
3Text by KUROMIYA Yuzu
6者6様のロンドン、今回のために特別な作品も制作
産業革命によって印刷技術が急速に普及したことにより、タイポグラフィーの木版製作所が多数存在した英国は、レタープレス(活版印刷)を語るうえで欠かせない国だ。そして、現在でもロンドンにはその伝統を守りながら、よりアート性の高い作品を発表しつづける活版印刷アーティストが多数活躍している。
今回のエキシビションでは、そんなロンドンをベースに活動する6組のアーティストをフォーカス。 手刷りによる独特なインクの擦れや、人の手の温もりのある不揃い感、文字の持つ力強さ、アート性の高いアルファベットの配列、メッセージ性の強い言葉選びなど、レタープレスの魅力をそれぞれのアーティストが自由に表現した作品を展示する。
また参加アーティストたちに「あなたにとってのロンドンとは?」という共通の質問を投げかけ、ユニオンジャックに使用される、赤、青、白に黒を加えた4色のカラーを用いた作品を1点ずつ制作してもらい、このエキシビションで発表する。
数々の印刷関連の受賞経験がある「I.M. IMPRIMIT」のイアン・モーティマー、本展のメインビジュアルを担当している「A TWO PIPE PROBLEM LETTERPRESS」のステファン・ケニーをはじめ、「NEW NORTH PRESS」のグラハム・ビグネル、「MR. SMITH'S LETTERPRESS」のケルヴィン・ローレンス・スミス、「HAND & EYE LETTERPRESS」のフィル・アベル、「HARRINGTON & SQUIRES」のクリッシー・チャールトン&ヴィッキー・フーリックらが参加。また、会場では作品展示・販売のほかオリジナルグッズの発売も予定している。
『TYPE FROM LONDON Letterpress Art Exhibition』
会期|10月13日(月・祝)まで開催中
会場|Paul Smith SPACE Gallery
東京都渋谷区神宮前5-46-14 3F
Tel. 03-5766-1788
営業時間|12:00~20:00(月~金)、11:00~20:00(土、日、祝)
http://www.paulsmith.co.jp