ART|『マテリア ライジング展Ⅱ』開催
ART│今年はネットワーク型の創造にフォーカスした16組の作品を発表
『マテリア ライジング展II 情報と物質とそのあいだ』
16組の研究組織やグループが最先端の技術をもちい、ネットワーク型の創造にフォーカスした作品を発表する『マテリア ライジング展II 情報と物質とそのあいだ』。7月19日(土)から8月8日(金)まで、上野の東京藝術大学大学美術館で開かれる。
Text by YANAKA Tomomi
ワークショップなどのイベントも開催
レーザーカッターや3Dプリンタといったデジタルファブリケーション技術をはじめ、広く浸透し、私たちの生活に欠かせないものとなった今日の情報技術。これらテクノロジーの日常化は、あらゆる物事を柔軟にし、モノやコト、そして“あいだ”のカタチをシームレスなものへと変容させてきた。そして、デジタルな制作環境の隆盛はつくり手の思考や手法を触発し、作品のありさま自体をも変えつつある。
そんないまの時代ならではの作品が発表される『マテリア ライジング展II』が昨年に引きつづき、今年も開催。会場には現代美術家としても幅広く活躍する小沢剛率いる「レーザーカッター茶屋再現実行委員」がレーザーカッターでつくられたファインアートを展示する空間を生み出すほか、建築家の西澤徹夫氏らも出展。16組の研究組織やグループによる、ネットワーク型の創造にフォーカスした展覧会が繰り広げられる。
期間中には、出展作家の菅野創、yang02、ヌケメによる「ご近所ものづくり同盟」がインターネットの画像検索を応用した集合知による3次元造形を試みるワークショップ『123D Catch Workshop「modeling with internet」』を7月26日(土)12:00から開催。このほかにも、アーティスト・トークなどのイベントも開かれる。また本展にあわせ、昨年の展覧会の解読書となる『マテリアライジング・デコーディング 情報と物質とそのあいだ』も出版される。
領域を横断しながら、独創から共作まで、知の現場のリアルタイムな横断が示される『マテリア ライジング展II』。テクノロジーを得ることでより自由にはばたく最新アートを堪能したい。
『マテリア ライジング展II 情報と物質とそのあいだ』
日程│7月19日(土)~8月8日(金) ※7月22日(火)、28日(月)、8月4日(月)は休館
時間│10:00~17:00
会場│東京藝術大学大学美術館 陳列館
東京都台東区上野公園12-8
入場料│無料
ワークショップ『123D Catch Workshop「modeling with internet」』(仮)
日程│7月26日(土)
時間│12:00~16:00
会場│東京藝術大学大学美術館
参加費│無料 ※事前申し込み制
サーキュレーション・アーティストトーク(仮)
日程│7月26日(土)、8月2日(土)
時間│16:30~18:30 ※8月2日のみ13:30~15:30も開催
会場│東京藝術大学大学美術館
参加費│無料
マテリアライズジャパン・レクチャー(仮)
日程│8月2日(土)
時間│12:30~13:30
会場│東京藝術大学大学美術館
参加費│無料