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ART
2015年4月17日
ART|ヴィクトリア・モートン展『Mouth Wave』開催
ART|スコットランド出身のアーティストによる絵画と立体作品を展示
ヴィクトリア・モートン展『Mouth Wave』をラットホールギャラリーで開催
英国スコットランドのグラスゴーを拠点とするアーティスト、ヴィクトリア・モートン(Victoria Morton)による日本ではじめての展覧会『Mouth Wave』。2月14日(金)から5月25日(日)まで、南青山のラットホールギャラリーで開かれる。
Text by YANAKA Tomomi
抽象的でありながら、浮かび上がるリアリズム
ヴィクトリア・モートンは1971年、グラスゴーで生まれ。彼女は、1995年にグラスゴー芸術大学で絵画文学修士号を取得し、現在は油彩や立体作品を制作。さらに、現在はパフォーマンス集団「Elizabeth Go」の一員としての共同制作やバンド「Muscles of Joy」で実験音楽の演奏など、幅広い活動を展開している。
会場には、水彩画のようなタッチの油彩画を展示。抽象画でありながら、歴史や音楽、日常生活などをキャンバスに反映させ、繊細な輝きを放つ色彩のレイヤーは、運動・反復・断片化といった方法を組み合わせることで、隠喩的に観る者の心に感情を呼び起こす。
さらに、異なるオブジェが複雑に絡まりあい、観るひとの視線のなかで統合し、そこからある種のリアリズムが生み出されていくような立体作品も紹介される。