スコットランド出身のアーティスト、アンドリュー・カーの日本初個展| RAT HOLE GALLERY
LOUNGE / ART
2015年7月29日

スコットランド出身のアーティスト、アンドリュー・カーの日本初個展| RAT HOLE GALLERY

RAT HOLE GALLERY|ラットホールギャラリー

具象でも抽象でもない独自のスタイルと色彩で生み出す世界観

アンドリュー・カーの日本初個展を開催

スコットランド出身のアーティスト、アンドリュー・カーによる日本初の個展『The gallery is beside a church, apartments and a small park with fountain』が、南青山のラットホールギャラリーで開催。9月6日(日)まで開かれている。

Text by YANAKA Tomomi

新作のペインティングを中心に展示

アンドリュー・カーは1977年、スコットランド・グラスゴー生まれ。現在も地元を拠点に、ペインティングやファウンドオブジェ、そして紙からなる立体作品を生み出している。その作品は、彼の日常生活からのインスピレーションをもとに、親密さを感じさせる小ぶりなサイズが中心で、具象とも抽象ともちがう独自のスタイルと色彩をはなつ。

ペインティングでは彩度を抑えたアクリル絵具を使用し、スタジオの床に完成前のペインティング作品を複数にわたり置いた状態で同時に制作。おもわぬきっかけを得たかたちや色彩、そして物質性といった特性を拡張することで独自のスタイルを確立してきた。

日本ではじめてカー作品が披露される本展では、新作のペインティングを紹介。また、ダンボールや木材、発泡スチロール、木の葉といった、打ち捨てられるような身近な物質をもちい、ペインティング作品のフレームなどを制作。平面作品を立体的に展示することで、観る者は視覚や思考の慣習的な制限から解きはなつような知覚経験を体感することができる。

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Andrew Kerr
Proboscis, 2014 Acrylic on paper 30.5 x 23 cm Courtesy of the artist and The Modern Institute/Toby Webster Ltd, Glasgow

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Andrew Kerr Untitled, 2014 Acrylic on paper, ink on paper 75.7 x 97.5 cm Courtesy of the artist and The Modern Institute/Toby Webster Ltd, Glasgow

色と筆触が重なり、安定した構図が打ち崩されることで、生み出される抑制の効いた詩的な光景。日本に初上陸したアンドリュー・カーの世界にぜひ触れてみたい。

アンドリュー・カー『The gallery is beside a church, apartments and a small park with fountain』
日程|7月10日(金)~9月6日(日) ※月曜定休
時間|12:00~20:00
会場|RAT HOLE GALLERY
東京都港区南青山5-5-3 B1
入場料|無料

問い合わせ先

RAT HOLE GALLERY

Tel.03-6419-3581

http://www.ratholegallery.com/

           
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