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ART
2015年2月2日
ART|山谷佑介による写真展『Tsugi no yoru e』を開催
ART|大阪を舞台にアンダーグラウンドに残る混沌や生の匂いを切り取る
山谷佑介による写真展『Tsugi no yoru e』をユカ・ツルノギャラリーで開催
写真家の山谷佑介(やまたに・ゆうすけ)さんによる自身の写真集をもとにした個展『Tsugi no yoru e』。2月12日(水)から3月5日(水)まで、江東区東雲のユカ・ツルノギャラリーで開かれる。
Text by YANAKA Tomomi
完売した写真集のセカンドエディションがユカ・ツルノギャラリーから出版
1985年に新潟県に生まれた山谷佑介さんは、大学を卒業し、写真スタジオに勤務。その後移住した長崎で、一昨年亡くなった写真家の東松照明氏や無名の写真家たちとの交流をとおして写真を学び、作家としての活動をスタートした。
これまでミラノのスクワットや東南アジアのパンクスなど、国内外のさまざまなアンダーグラウンドに自身を溶け込ませ、生活をともにし、遊びながら、そこにある日常を撮影してきた山谷さん。そんな彼が国内を放浪し、たどり着いた大阪を舞台に、そこで出会った友人たちと過ごした日々を記録した作品は、自費出版された写真集『Tsugi no yoru e』に結実した。
国内外で評判を呼び、即完売となったこの写真集とおなじタイトルとなった本展では、写真集におさめられたプリント51枚を展示。また、個展の開催にあわせ、写真集『Tsugi no yoru e』のセカンドエディションもユカ・ツルノギャラリーから出版。そして、2月15日(土)18:00からは山谷さんを囲んでのレセプションパーティーも開かれる。
山谷さんにとって初の本格的な個展となる『Tsugi no yoru e』。アウトサイダーの一員として繊細な視点で撮影してきた山谷さんは語る。「情報や場所、関係が本来もつ重みを失い、すべてが画一的になりがちなこの時代のなかで、いまだストリートやアンダーグラウンドに残る混沌や生の匂いを切り取り記録することが私の仕事かもしれない」と。