ART|『スヌーピー展 しあわせは、きみをもっと知ること。』
ART│森アーツセンターギャラリーで、大好きなスヌーピーの世界を深く見る
『スヌーピー展 しあわせは、きみをもっと知ること。』
アメリカのチャールズ・M・シュルツ(Charles M. Schulz)氏の漫画『ピーナッツ』なかから飛び出し、世界中のひとを魅了するスヌーピーの秘密に迫るとともに、貴重な作品を展示する『スヌーピー展』が10月12日(土)に六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで開幕。2014年1月5日(日)まで開かれる。
Text by YANAKA Tomomi
厳選された原画100点を日本ではじめて公開
1950年から2000年までじつに50年にもわたり、チャールズ・M・シュルツ氏(1922~2000年)により新聞連載された『ピーナッツ』。シュルツ氏が引退を宣言した1999年にはその掲載数が75カ国2600紙にものぼるなど、世界的人気を誇る。また、演劇や音楽、ファッションなどのカルチャーシーンにも多くの影響を与え、日本では、詩人の谷川俊太郎氏が翻訳を担当。20世紀のアメリカを代表する作品として知られている。
登場するのはスヌーピーをはじめ、小鳥のウッドストック、チャーリー・ブラウンやルーシー、ライナスの子どもたちなど、70以上。そんな個性的なキャラクターが織り成す、くすりと笑え、ときに切ない日常とともに、シンプルなイラストとリズミカルなレタリングは、いまなお老若男女に愛されている。
そして、スヌーピーの世界を深く伝える展覧会が森アーツセンターギャラリーで開催。アメリカにあるチャールズ・M・シュルツ美術館が所蔵する、50年間にわたる『ピーナッツ』から厳選された約100点の原画が日本ではじめて公開され、その変遷をたどるとともにそのストーリーを味わうことができる。そのほかにも、シュルツ氏の子ども時代から、『ピーナッツ』誕生前夜にわたる写真やスケッチ、初期作品の原画など豊富な資料を披露する。
会場には、シュルツ氏が創作に取り組んだスタジオも再現され、彼が『ピーナッツ』を描く映像なども上映。さらにはアニメーションやビンテージ・グッズなど、その広がりを体感することができそうだ。
ニュアンスのある黒いインクで描かれた、大きく美しい代表作の原画を見ながら『ピーナッツ』の全貌、そしてスヌーピーについて深く知ることができるかつてない展覧会。岐路につくころにはきっとスヌーピーで心が満たされて幸せな気持ちに、そしてスヌーピーがもっと大好きになっているにちがいない。
『スヌーピー展 しあわせは、きみをもっと知ること。』
会期│2013年10月12日(土)~2014年1月5日(日)
時間│10:00~20:00 ※12月31日をのぞく火曜日は~17:00
※開館時間を特別延長。12月26日(木)~1月5日(日) 10:00~22:00(入館は21:00まで)
会場│森アーツセンターギャラリー
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52F
Tel.03-5777-8600
料金│一般・大学生2000円、中高生1500円、4歳~小学生800円